本日のスバル弄りは5時間でした。
ヤフオクで入手したジャンクのクラッチワイヤーを素人いんちき修理します。
ペダル側先端部分は、アウターエンドキャップが千切れてます。
エンジン側先端部分もアウターエンドキャップが千切れてます。
参考までに、このケーブルには型番らしきタグが付いています。
現状にて、ワイヤー可動が渋いが使える状態と判断します。
可動が渋いのは単にグリス切れです。アウターエンドキャップをめくった中にはカピカピの耳くそになったグリスがちょっと見えるだけです。
まずはお手軽にエンドキャップの補修をしました。昨日のブログに書いたホットボンド作戦でなんとか千切れているものを体裁だけしっかりしてみました。
次は、カピカピになっている古いグリスを取り除くことを考えます。
ワイヤー先端のカシメを外して、アウターとインナーを分離できれば掃除は簡単なのですが....
カシメの外し方がわからないので、ワイヤー芯線が通ったままでの掃除とグリスアップを考えるのです。
激貧が用意するものはコレです。
水道やエアパーツを弄るときに活躍するシールテープです。
えらく汚くてボロッちいというのはほっといてください。単に自動車整備工場のスクラップ箱に入っていたものをもらってきて大事に使っているというだけです。
スプレー缶の隙間ノズルをアウターにぷっ刺しまして、シールテープでキツキツに締め上げます。
この状態にて、CRC556をジャブジャブ吹き込んで、干からびた古いグリスをユルユルにします。もちろん反対の端からCRC556に溶かされた汚物がドロリと出てきます。
内部がユルユルになったところで、パーツクリーナーをサクサク吹き込みます。
反対先端からパーツクリーナーが水しぶきのように噴出するようになったら掃除終了です。
このまま、ウレアグリスのスプレー缶を吹き込んだのですが....
ウレアグリスの粘度がワイヤー芯線とシースの隙間をスルスルと通れるほど緩いものではないみたいです。
吹き込んだらシールテープが風船のように膨らんで、あげくにシールテープの隙間からウレアオイルが噴出しました。こりゃースプレー缶から直接流し込むことはできません。
一旦、シールテープを剥がしまして、ワイヤー芯線をスコスコと動かしてみます。
スコスコ軽く動きますが、内部のグリスがありませんので、ズリズリという感触があるのです。でも軽くスムーズに動きますよ。
どうにかしてオイルを入れることができないか考えます。
スプレー缶のエア圧で送ることができないぐらいのぴっちりした隙間ということなら、スコスコと芯線を動かしたら浸透圧と重力の力で粘度のある油も吸い込まれるのではないかと考えました。
アウター口に一杯までグリスを入れまして、ワイヤーを持って立ち上がり(重力の力を借りるため)、ゆっくりと芯線を動かしたら微速前進でグリスが吸い込まれていくのを発見です。
そうなると後は時間をかけるだけです。
70分ぐらいチマチマとシコシコがんばりました。そうしたら反対側からオイルが出始めました。
出てくるオイルが綺麗な色になるまでさらに追加で10分シコシコしました。
結果として、80分かけて、スプレー缶小さいキャップに3/4ぐらいのウレアグリスをワイヤーの中に入れました。
グリスも入ったことだし、アウターエンドキャップをはめまして、ワイヤー芯線をシコシコしてクリアランスを確認です。
すると、千切れて締まりのなくなっていたエンドキャップなので、新しくスベスベの油の力も加わって、エンドキャップがスルリと外れるのです。
あちゃー、どうしましょう。って口だけいいまして、次の手を打ちますよ。
キズキズになっていたんだから、そういうキズ口を固定するには包帯を巻くのが定番ですよね。
シールテープを巻いてエンドキャップを固定しました。
これで、しっかり固定できているのですが....
エンジン側は車体下から、白色テーピングが丸見えなのよね。
そのままだと車検の時に検査官から物言いが入ると思います。
ワイヤーのアウターキャップ、ブーツが破けていると車検に通りません。
私のクラウンワゴンでサイドブレーキワイヤーのアウターが破けていて車検でクレーム入りましたから....
白色テープなんて、あからさまに素人が対策していると突っ込まれるでしょ。
対策していることはいいのですよ。きちんと車整備の環境で耐えうる材料で対策修理されているのかを検査官は確認しますよ。
シールテープって自動車修理でどういう判断されるかなー。給湯器で使うぐらいだから温度はそこそこいけるし、シリコン系だしでいいと思うんだけどね....
白色が物言いをつけるきっかけになるとこは間違いないので、さらにお色直しします。
本業で、臨時でサーバ設置してテストするとき等で、ケーブルを束ねるのに活躍するやつです。
ハーネステープです。ビニールテープではないですよ。
私のもっているやつは耐熱使用ではないので、多分80度ぐらいまでのものと思います。
エンジンルームに這うワイヤーに使うのはちょっと不安がありますが、きっと大丈夫でしょう。
こいつはお手軽ですよ。引っ張って巻きつけるだけです。
近くで見てもそんなに違和感のない仕上がりになりました。
次はアウターの肌です。
こいつも深い傷があるのです。
今回は先端金具がついたままなので収縮チューブが通りません。ついては、ハーネステープで仕上げます。
単にスパイラル巻きでいいかなーと思いなからも、もしテーピングの影響でワイヤーに曲り癖がついたらバカバカしいので、クロステーピングにしてみました。
ブログを書いている今に思っているのですが...
クロステーピングはやりすぎたかな?単にスパイラル巻きでよかったかも?と思います。
最終確認です。もちろんワイヤー可動はスムーズですよ。
ということで、これでクラッチワイヤーはほぼ完成です。
あとは、クラッチワイヤーについていた小物です。
車体についていたワイヤーは、調整蝶ネジが金属、タイコがウレタンと思われる素材です。
ヤフオク産のワイヤーは、調整蝶ネジが真鍮蝶ネジの上にブラ系樹脂を被せてます。タイコ自体は軽くてブラ系樹脂だと思います。
ペダル側の固定ピンはヤフオク産ワイヤーには付属してませんでした。
ついては、車体についていたものを再利用なのですが、磨り減ったガタありです。
念のために採寸です。直径8mmで片側だけ頭があり、軸部分長さが18mm、Rピン通し位置が15mmでした。
そういえば、この部品って最初に部品商に注文して入手できたような気がするのだけど、どこに保管したっけ?
さて、蝶ネジとタイコはどちらを採用するかですが....
ワイヤーの先端はなるだけ重い物を付けたくないので、ヤフオク産ワイヤーに付属していたものを採用します。
そして、ブラ系樹脂の肌なので経年でガサガサになっています。
そうなるとガンプラ遊び必須ですよね。
サンドペーパーで、製造バリの研磨、と、ガサガサ肌の調整をしました。
いつもの色をシューです。
ここで、本日の作業は終了です。
そうそう。今日はとても暑かったのです。
7月になったらいきなり熱中症女神が作業場を見つめておられます。
「そこのムサイ中年よ。私がやさしく暖かく包み込んで差し上げましょう。」って熱中症女神が見下しながら抱き着いてくるんですよ。
おかげさまで、私のミネラルが吸い取られて、オレンジ色の作業服が白色になるのです。
この潮吹き現象が始まると、気持ちよく意識を失ってスバルの下に寝ている危険指数が高くなるのです。
熱中症女神が抱き着いている間はいいのですが、熱中症天使がシレーッとお迎えにくるからねー。用心しなければ....
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