今年の3月に入手した USB-DAC のその後です。
なんだかんだとプチ投資して、「この音ならPCオーディオへ移行してもいいかな?」という音にたどり着いてます。
その過程を、その度にブログに書いていればよかったのですが、3月4月といろいろとありまして、ブログに書かずにそのままになってました。
ちなみに、ブログの書きかけ記事(下地)として、
3月16日に「オペアンプ沼が目の前にやってきているような? FX-AUDIO FX-02J+ のオペアンプ交換」という記事を書きかけで放置してました。
はあーっ。何してんでしょ。まあーブログよりも生活が優先なので、時間が無い時はブログ書きが切り捨てられているのよね。さすがに3時間しかない睡眠時間を削ってブログを書いて睡眠時間が2時間とかにしたくなかったのでご理解ください。
と、前置きが長くなりました。
まずは、結論というかこうなりました。という報告から...
USB-DAC は FX-AUDIO FX-02J+
これのオペアンプを次のものへ交換
LPF部 OPA1622
差動合成部 ADA4898-2
パソコンのUSBポーからの電源供給ではDACの音が悪いです。ついては電源供給機能のあるUSBハブを経由しました。
USBハブは、BUFFALO BSH7AE03WH です。
USBケーブルは、手持ちの中でそっけないメーカーブランド不明の短いやつが一番音が良かった。フィライトコア付きのUSBケーブルは音の輪郭が甘くなります。
さてさて...
この記事の前に、USB-DACを入手して音出し、そしてUSBハブ必須と判断した時のことをブログ記事にしてますので、まずはそちらを前情報として読んでおいてください。
2019年3月12日の記事:今度こそPCオーディオへ移行するのか?FX-AUDIO FX-02J+ って、どんな音なんよ
そして、今回の記事は、オペアンプを交換して満足した音にたどり着けそうかです。
USB-DAC のオペアンプという小さい部品を交換することで、簡単に音質を変えることができる。
ついては、オーディオ趣味の方はオペアンプを交換して音を追及するというのが相応に流行っているみたいです。
ネットで調べると、どうも MUSES01、MUSES02、MUSES03、OPA627 というのがオーディオ趣味の方ですごく高評化で、かつ値段も高い。1個5000円以上の代物なのだ。
そんなものを激貧が買えるわけありませんし、そもそも、今までの私の偏った経験則では、オーディオ嗜好の方が良い音というのが、ちょっと余韻が加味されていたり、低音域にまったりとしたボリューミー感を増した傾向なのではと感じているので、博打で5000円以上の散在をして気に入らない音だったらどうするのよ。ということになります。
ついては、もっと価格の低いオペアンプでまずはお試しを考えるのです。
ここでちょっとおさらいです。
FX-AUDIO FX-02J+ というUSB-DACは次の構成になってます。
DAC WM8741
LPF部オペアンプ NE5532P
差動合成部オペアンプ TL072
音のルートとしては次のものになるかと思います。(本当か自信なし間違っていたらすみません)
電圧型DAC -- LPF -- 差分合成 -- アンバランス出力
電流型DACではないのでI/V変換がないものと考えてます。
この構成でUSBハブから電源供給した状態にて...
- 低音の立ち上がり悪し、音切れに余韻あり
- 中音の音切れ良し、ボーカルは音像を結ぶ
- 高音がカットされているかのように不足している
- 低音域の音に合わせて高音域に霞のようなノイズが乗る(ノイズは私の耳にだけ感じ取れているみたい、嫁と後輩には理解されなかった)
という有様です。ともかくノイズを感じ取っているので気持ち悪いったらありゃしないです。
ネットで調べると、どうもオペアンプに普及帯のものを用いていると高音域にノイズを感じる人がいるとかなんとかという情報が何件かありました。
ちょうどいいや、私のバカ耳でもオペアンプで音の違いがあることを理解できるのか?そもそもこのDAC自体がオペアンプ交換で音質が変わるぐらいのポテンシャルがあるのか?という判断にもなるし....
ってことで、普及帯のオペアンプに手を出して見ました。
TI NE5532AP を 3個
TI RC4580-IP を 1個
ヤフオクで入手です。全部で送料込で660円です。最初のお試しオペアンプ交換として私の許容範囲マックスの投資です。
これの目的ですが...
NE5532APは、NE5532A の選別品です。選別品と一般品で音の違いを体感できるか?
高音域のノイズは差分合成に使われているオペアンプが犯人なのでは?と考えてます。
ついては差分合成オペアンプ、TL072を、RC4580-IP、NE5532AP へ交換してノイズが無くなるかです。
まずは、ノイズを消したいので 差分合成オペアンプ、TL072を、RC4580-IP へ交換です。
出てきた音がすっきりしている。やっぱりモヤかかっていたんだ。音の見通しがとてもよくなった。
高音域のノイズが無くなった。おかげでクッキリした音へ...
ということで、TL072がノイズを乗せていたのだろうと判断です。
おおおっっっ。私のバカ耳でもしっかりと音が変わることを体感できるぞ。
次は、LPF部です。NE5532A を選別品の NE5532AP へ交換です。
出てきた音が違いますよ。間違いなく低音の締まりが良くなった。
低音域の音の立ち上がりと音切れが格段に良くなった。でも低音域で音の像がボケているような感じあり。
高音域は音が不足したままです。
NE5532 が高音域が不足している音になるのかな?
次は、差分合成オペアンプに NE5532AP です。
つまり、全部のオペアンプを NE5532AP にします。
痒いところに手が届いたような感触の音へ...。でも痒いのは痒いのですが...
モヤがさらにひとつ晴れました。音が消えていくときの「スッ」とした感じが綺麗になりました。
高音域は音が少ないのは変化なしです。
まだまだ、私の耳で常用できる音ではありません。ふーん。こんなものなの?
それでも、明らかにオペアンプ交換で音の変化があるのを感じ取れました。
これなら、ちよっと上を狙ってみよう。
次に手を出して見ようと考えたのは...
差分合成が、音の輪郭造りの味噌なのでは?と考え始めます。
私は電気回路知識はありません。でもバカなりにネットを見て次のように考えました。
LPF部が、DACから出た音をノイズカットしたりして音を決めるところでは?
差動合成部が、ピンプラグへアナログ信号を作るところなのでは?アナログへ落とすときにキリキリと明確な仕事しないと音像がぼけるのでは?
間違っているかもしれませんよ。でもそう考えて次のことを推論します。
差動合成部は、カタログスペック重視で歪み率が低い高速タイプのオペアンプをチョイスしてみよう。
LPF部は、オーディオ用としてうたわれている高音域も相応にサポートしているようなオペアンプをチョイスしよう。
DACの電源はUSBケーブルから供給されている。USBケーブル電源は5Vです。ついてはオペアンプへの電源供給も5V程度なのでは?と推論です。私は基盤から回路をリバスエンジニアリングするスキルはまったくありませんので推論だけで進めますよ。ついては、5V電源をサポートしているオペアンプをチョイス。
この考えで、激貧価格で物がないかとネット徘徊です。秋月電子というところがこの手のパーツでメジャーなショップらしいのですが、私が求めているようなスペックのものは高価過ぎです。
オペアンプの価格にタジタジになっている時点で音質がどうのこうのと求めるのが間違っているのかもしれませんが、激貧なりに低予算でもがいてみるのです。
そうこうしていたら ADA4898-2 というオペアンプをヤフオクで入手です。
送料込で1000円の散在でした。
めっちゃ小さいんですよ。
こんな小さい電子部品に1000円の散在です。激貧にはつらいのー。
差動合成部オペアンプを ADA4898-2 へ交換です。
出てきた音に目ん玉が飛びでました。
これはすごいです。濃厚な音の飛礫です。ものすごいキレキレでキビキビした音がでてきます。
低音域と中音域で音像が結ばれます。高音域は音が不足しているので高音の音像が云々という判断できません。
全体的に、低音域に重心が下がった、恐ろしくキビキビと輪郭がしている暴力的な音になりました。
ハードロック、デスメタル、ボーカロイドがものすごいです。地を這うおそろしく立体的な音。もの凄いのです。しかし高音域が不足しているのでへヴィーメタルのボーカルがダメ、ピアノの音もダメダメでジャズ物が華やかさがありません。
これで高音域さえ出ていればすごくいいのに。という結論へ...
LPF部に高音がししっかり出るタイプのオペアンプをチョイスしなければと確信を抱きます。
これって、ADA4898-2 をLPFに装着するのが適正解にならないかと考えます。
もう1個、ADA4898-2が欲しいと、しばらくネットで探しました。
しかし、このオペアンプは珍しいのん?ほとんど出物がありません。
そして、物色していると別のオペアンプに白羽の矢が立ちました。
OPA1622 というオペアンプを2個入手です。
ヤフオクにて送料込で1035円の散在です。2個セットでこの値段です。
これをLPF部にセットです。差動合成部は ADA4898-2 です。
オペアンプ部分のアップね
まず最初に出てきた音は、私の耳が腐ったのかと疑いました。
これだけ投資して、ダメダメでグタグタのチグハグの音へ...
まさか、こんなラジカセのできそこないめいた音に世間がOPA1622を高評価するはずはない。
こりゃーエージングが必要なやつか?と音を鳴らしっぱなしにして1時間したら一応聴ける音に変化しております。そのまま4時間ほど音を鳴らし続けていくと音の変化を感じなくなりました。
念のため翌日も1日中、音を鳴らしました。
そして、音の確認です。
なんということでしょう。音の広がりというのかな?空気感がすごくって、もう私はエヘラ顔です。
高音が美しい、上がとても細かい音粒が小さい矢になって降り注ぎます。低音域も攻撃感のあるキレキレの音です。
上から下まで音の像をきれいに紡いでます。音の奥行もしっかりしています。
オーケストラの音がそこにあそこに綺麗に定位するのです。
ボーカルと楽器の位置関係も感じ取れます。
これはすごいぞ。このギターの弦の悲鳴、ピアノの打音、サックス、フルートのクリアーな空気感。
なんとリアル感のある音へ....
私はこれで十分です。もうウキウキです。
ただし、オーディオの音というよりも、楽器の音、コンサートの音という感じです。
俗にいうオーディオのボーカルではありません。目の前でボーカルがうかびあがる系ではありません。
ついては、オーディオ趣味の方にはボーカルの艶っぽさを感じないという結論になるかも?です。
私はボーカルを強調するよりも、ボーカルが一体になりつつも、吐息を感じ取れる、立ち位置を感じ取れるような音の広がりが好きなんです。
いろんなCDをリッピングしてとっかえひっかえして遊びました。
今日はもう遅いので...
どんな音楽を聴いてこの結論になったのよ。というのについては、また別記事に書きたいと思います。
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