メロディー花火はZARDの「負けないで」 秦野たばこ祭

2014-09-26 19:03:34 | ZARD
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20140925/CK2014092502000146.html

初の露天商コンテスト 27~28日 恒例「秦野たばこ祭」
2014年9月25日

 秦野市最大の観光行事「秦野たばこ祭」(市主体の実行委員会主催)が二十七、二十八の両日、市役所や隣接する本町小学校一帯で開かれる。六十七回目の今回初めて、全国的にも珍しい露天商コンテストを行う。フィナーレの花火もZARDのヒット曲「負けないで」を会場に流す新趣向を加え、一部の花火をメロディーと連動して打ち上げる。 (西岡聖雄)

 二十万~三十万人の人出があり、三百五十の露店が並ぶ。露天商は今年からそろいのTシャツ姿で、露天王グランプリに臨む。(1)言葉遣いや笑顔などの接客(2)ごみ処理を含む店の清潔感(3)店の装飾(4)商品の工夫や目新しさ-などを来場者が評価し、携帯電話で投票。結果は二十八日午後五時に発表される。

 京都府福知山市の花火大会で昨年起きた露店爆発事故を踏まえ、露天商側と協力し、安全で質の高い祭りにしようと企画した。

 メロディーに合わせる花火は、二十八日午後七時半~八時の仕掛け・打ち上げ花火の中で行う。ZARDのボーカルだった故坂井泉水さんが秦野市で育った縁で「負けないで」を選曲した。曲の盛り上がるタイミングで花火がさく裂。夜空いっぱいに輝く効果音となって、来場者を壮大に勇気づけていく。

 演奏やショーのほか、二十七日夕は阿波おどりや青森ねぶたを披露。二十八日は午後にたばこ音頭千人パレードや、はだのよさこい踊りが行われ、夕方には電飾や竹細工で飾り付けた車のパレードなどがある。

 問い合わせは、市観光課=電0463(82)5111=へ。

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 秦野市は江戸時代から、たばこの日本三大銘葉に数えられた秦野葉の産地だった。しかし、市内のたばこ耕作は一九八四年に終了。健康面から、たばこへの風当たりも強い。秦野たばこ祭について、古谷義幸市長は「いろんな意見には耳を傾けるが、富士山の噴火後、やせた土地にできる作物としてたばこを選び、街の発展の礎となった。文化と歴史、伝統は継承したい」と話す。

 市生涯学習課の霜出俊浩学芸員(51)は「横浜市などに続いて全国に先駆けて生まれた秦野の近代水道は、たばこ収入を出し合った地元が整備した。たばこ農家への慰労から始まった祭り」と由来を語る。たばこ栽培の歴史資料も二十七、二十八の両日、本町公民館で展示する。