少し気づいてはいた
似てるけど似ていない
似ていないけど似ている
それは取り巻く環境だったり
与えられた関係だったり
そこから生まれる考え方だったり
それは学問として教わった
そして多くの人は自分を偽っている
家族としてのペルソナ
友人としてのペルソナ
恋人としてのペルソナ
社会人としてのペルソナ
まぁわかりやすく言うなら、オンとオフかな
そこに見え隠れする部分に近いものは感じていた
だからか
あの時、怒りよりも、叱責よりも、ずっと棘として引っかかっていたもの
あの時、悲しさがあった
あの言葉には悲しさがあった
そしてバカなわたしは今ごろ気づいた
裏切ることの辛さに
辛かったのはわたしじゃない
信用失った辛さなんか自業自得
わかってなかった
行為に対してしか謝っていなかった
そうじゃない
そうじゃなかった
消えない傷を負ったのはわたしじゃなかった
傷つけたのがわたしだった
そしてまた
伝えることのないまま偽り続けていく