中丸美繪ブログ

「モーストリー・クラシック」で「鍵盤の血脈 井口基成」連載中。六年目。小澤征爾伝も脱稿間近。

『日本航空一期生』(白水社)中丸美繪著 刊行

2015年02月13日 11時04分16秒 | 日記
あまりにも長い間ブログを更新していなかったら、ログインパスワードの記憶があやしくなり、なんどもやっているうちにログインできなくなってしまいました。とほほ。

このたび『日本航空一期生』という本を白水社より上梓しました!
まず「週刊文春」の「文春図書館」でとりあげられました。

<<<文春図書館>>>>

 *鶴が飛んだ日
『日本航空一期生』中丸美繪


全日空に押され気味の日本航空。2010年には会社更生法適用を申請した過程で、放漫な経営感覚が非難されるなど、イメージダウンした時期も。だが本書で描かれる、敗戦後の米軍占領下において、ナショナル・フラッグ・キャリアを誕生させるため奔走した人々の姿は、読者に新鮮な驚きを与えるだろう。現代では人気の高い白洲次郎が、日本人による独立経営を邪魔する“悪役”だったのも面白い(目)

文春図書館さま、書評ありがとうございます。
白洲次郎さんの行動には、わたし自身、驚きました。
吉田茂の側近として、政治に参加した初めての民間人です。
オール・ジャパンで民間航空会社を始めようとしたところが、権力の中枢にいる白洲から「待った!」がかかる。彼自身はアメリカのパンアメリカン航空に、日本の国内線を飛ばせようとするのですね!
敗戦後、国土は疲弊し、国民は飢えていた。しかし、日本人は復活の夢を信じていた時代。

白洲の誘致案に、マスコミが反応し、世論が反対のノロシをあげました。

そして、完全民間会社である「日本航空」が誕生したのです。1951年8月のことでした。創立集会にあつまったのは30名あまり。本社は銀座のかつて日航ホテルがあった場所でした。それは木造の古い時計店を買ったものでした。
資本金は一億円。飛行機が三億の時代ですから、これがいかに無謀であったか!

まだまだ創業の困難はつづきます・・・・・。





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