「武力紛争の国際法」(東信堂)15,000円、2004年という本が出た。通常1年たつと書評が出るのですが、まだ目にしてない。最近国際法の書籍は邦語文献の脚注は多いが、外国語文献を省いているものも多い中、真面目な脚注だった。だれも指摘しないようでしたら、書かせていただきますが。
例えば、こんなところに気づいておりますが...。
森田章夫「国連部隊」
論旨の整理は明確だが、簡潔かどうかと別である。国 . . . 本文を読む
桐山孝信「民族解放闘争における武力紛争法の役割」
田畑先生の京都国際法研究会の系譜を受けた適切なテーマ設定である。パレスチナ・イスラエル紛争の考察を中心に占領地におけるハーグ法適用に関する国際法理論上の問題点と、国際関係・政治上の解決案のずれを適切に記述している。
ただし、占領地行政という面では、過去の先例の引用のほうが適切かもしれないし、進行中の占領地行政を中心に取り扱うのであれば、ゴム弾や . . . 本文を読む