超私事!葉月の『今日の出来事』

粗にして野、しかし卑にあらず。
お下劣大好き、お下品大嫌い!
オババの好き勝手な独り言。

芸術のシャワー

2019年04月28日 | 旅行 & 出張

イタリアに来ております。


というのは残念ながら嘘で
徳島の大塚国際美術館のシスティーナ礼拝堂の再現です。

徳島には何度も足を運んでいますが
なかなか訪れるチャンスがなかった場所。

日本一高い入館料と評判?の美術館でございます。


噂には聞いておりましたが
なかなか大変なものでした。


本物を見ることは簡単に出来ない
名画の世界を垣間見るには十分な。

そして、
ぜひとも本物を見てみたいと、現地へ赴くきっかけとなるような。







焼けてしまったノートルダム寺院で行われた、ナポレオン戴冠式の絵画の前では
複雑な想いに…




じっくり本気で観て回ると
4~5時間は要するであろうと思われるので
ダイジェストで回りましたが
それでも3時間弱。


いろいろな意味で圧巻でした。
また訪れてみたい。


ところで【受胎告知】。
このテーマは宗教画として様々な画家達が描いています。


ダ ヴィンチ



フラ



ボッティチェリ



マルティーニ シモーネ


それぞれに特徴があります。
悠然と構えるマリアや
怯えの表情のマリア、
また大天使ガブリエルの様子も様々です。

中でも目を奪われた(というか、驚いたというか)のは、最後に挙げたマルティーニ シモーネの受胎告知。

マリアに告知するガブリエルの、端正だけれど有無を言わせぬ強い表情。


告知の言葉が立体的に浮かび上がるのも
(3D絵画!)特徴的。

【めでたし めぐまれた女よ 主はあなたとともに】
と伝えています。


しかし。


なんといってもマリアです。
祈祷の本を読んでいる最中、いきなりの出来事だったにもかかわらず、マリアは、読んでいた箇所に指を挟んでキープ。


処女とは思えぬ落ち着きではありませんか?

身を捩って及び腰におののく様子は見えるものの、この表情。



解説には
"マリアの謙遜と恥じらい"
とあるけれど「そうかしら?」と思う。

【めでたし】と祝福されても
今後待ち受けるであろう受難の運命。
理解はせずとも感じ取っての、不安と覚悟の表情のようにも思えます。

あるいは
「なぜわたくしが?!」と言った本音?

相当な数の絵画の中で、一番長く足を止めてしまった一枚でした。






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