エリザベス女王の訃報に接し、少しもの悲しい朝です。
越中おわら節の哀切感に満ちた旋律にのって、坂が多い町の道筋で無言の踊り手たちが洗練された踊りを披露する。艶やかで優雅な女踊り、勇壮な男踊り、哀調のある音色を奏でる胡弓の調べなどが来訪者を魅了する。おわら風の盆が行なわれる3日間、合計25万人前後[1]の見物客が八尾を訪れ、町はたいへんな賑わいをみせる。
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↑富山駅構内
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余計な街明かりの無い、夜らしい暗さ。
組ごとにぼんぼりは違うらしいし、組ごとに踊りのスケジュールが組まれています。
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大きな車庫の中に人が集まってきました。
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目深にかぶった笠でお顔はほとんど見えません。それがいいのね。
それでも、高校生くらいの可愛らしい娘さん達だということがわかります。踊りの前後にお友達どうしでおしゃべりする様子が華やかでした。
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八尾の町にある聞名寺(もんみょうじ)の境内には、懐かしい感じの屋台。町がちゃんと夜らしく暗いので、屋台の照明がひときわ明るく感じます。
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本堂で長老(?)が三味線や胡弓を手に、おわら節の解説をしてくださっていました。
「こんなことを歌ってますよ」と丁寧に教えてくださったあとに、別の歌い手さんが実際に喉を鳴らして聴かせてくれます。
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自然を歌ったり、恋心を歌ったり。
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こちらでも踊りが始まりました。
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女性の踊りは少し抑え気味。
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祭りで男女が出会い、見初め合い、結ばれることもあったという…💖
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こちらは歩きながら踊ります。
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女性が奏でる胡弓。そして高く長く響く声の歌い手さん。この方もとてもお上手で、最後に出会えて嬉しくなりました。
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コロナの影響で2年ぶりに行われたという、おわら風の盆。前夜祭なども無く、かなり規模を縮小していたそうです。
つい先日、在位70年のセレモニーでお元気な姿を拝見したばかりでしたのに。
さて、先日の台風11号の影響を心配しながらの出張先は富山県でした。
指定の日の、更に一日前に前乗り宿泊しなければならない用事が(完全プライベートで)あり、算段していると
なんとそれは『おわら風の盆』という、しっとりしたお祭りの最終日。
実はわたくし、10年ほど前にもおわら風の盆に絡めて出張しています。
ただその頃は、花より男子、色気より食い気でジックリ楽しもうという気分では無かった。宿泊先のホテルがタクシーで送迎してくれるってんで、夕食の前だか後だかに行っただけ。
すごい人で、肝心な踊りもよく見ることができずに帰ってきちゃった思い出しかありません。
今回も仕事の他に大切な用事を果たさねばならず、おわら風の盆に行く気は無かったのです。
んが。
アイカタさんが『行く行く』言い出して、出張についてくる事に!!
おわら風の盆の影響で、ホテル料金がすごいことになってまして、内心気が気でなかったです。(10年前に泊まったリバーリトリート雅樂倶もすごい値段になってました👀💦ギャーっ)
※おわら風の盆
越中おわら節の哀切感に満ちた旋律にのって、坂が多い町の道筋で無言の踊り手たちが洗練された踊りを披露する。艶やかで優雅な女踊り、勇壮な男踊り、哀調のある音色を奏でる胡弓の調べなどが来訪者を魅了する。おわら風の盆が行なわれる3日間、合計25万人前後[1]の見物客が八尾を訪れ、町はたいへんな賑わいをみせる。
ウィキペディアより抜粋
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↑富山駅構内
お祭り最終日は、夜19:00〜と言うことで、食事を済ませ、富山駅前からシャトルバスで会場の越中八尾へ向かいます。
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心配していた雨もバスに乗り込む頃にはあがり、雨上がりのしっとりとした雰囲気の中、風の盆のしっとりもの悲しい風情に浸ります。
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余計な街明かりの無い、夜らしい暗さ。
町中にぼんぼりが灯ります。
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組ごとにぼんぼりは違うらしいし、組ごとに踊りのスケジュールが組まれています。
おわら節を唄う声と胡弓、三味線の音色が遠くに近くに聞こえてくる中を、踊りに出会えることを期待してそぞろ歩きました。
(スケジュールなどはある程度決まっているみたいですが、わたくし達はゆっくり散歩しながら偶然の出会いを楽しみました)
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大きな車庫の中に人が集まってきました。
どうやら始まるらしいです。
歌い手の方は男性が多いけど、女性もいらっしゃる。高い音程の印象的な節回しでした。
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目深にかぶった笠でお顔はほとんど見えません。それがいいのね。
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それでも、高校生くらいの可愛らしい娘さん達だということがわかります。踊りの前後にお友達どうしでおしゃべりする様子が華やかでした。
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八尾の町にある聞名寺(もんみょうじ)の境内には、懐かしい感じの屋台。町がちゃんと夜らしく暗いので、屋台の照明がひときわ明るく感じます。
ちょっと覗いてみようか、と入ってみると
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本堂で長老(?)が三味線や胡弓を手に、おわら節の解説をしてくださっていました。
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「こんなことを歌ってますよ」と丁寧に教えてくださったあとに、別の歌い手さんが実際に喉を鳴らして聴かせてくれます。
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自然を歌ったり、恋心を歌ったり。
皆様、町の方なのでしょうけれど、すごくお上手!!!聴かされますー。それともアレかしら、こういう歌が心にしみるお年頃になったということかしら。しみじみ。
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こちらでも踊りが始まりました。
男性の踊りは動きが大きく、何かの動作を模していることがわかります。
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女性の踊りは少し抑え気味。
写真が下手な上にスマホなので、全然素敵さが伝わりません💦少し身体を後ろに反らせるような動きがあって、その時ちょっと笠の下がチラリズム。
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祭りで男女が出会い、見初め合い、結ばれることもあったという…💖
いいわぁ〜とウットリ眺めるわたくし…が、次第に気づいたのは、皆様なかなかのマチュア世代。
笠を深くかぶっていてもわかっちゃう、手は嘘をつけないわぁ😢ハンドクリームをせっせと塗ろう。
しかし、まぁ、これはこれで風情があるなぁと堪能しました。とても良かったです。
翌日、わたくしは朝から夕方までオンラインでやることがあるので、残念ながらそろそろ帰ります。
しかし、お祭りはこれからが本番。
最終日は夜中までお祭りは続きます。
臨時列車の最終便を、町の皆さんが見送ってくださる『見送り列車』というのも人気があるとか…。
そして、観光の人々が町からいなくなったあと、本当の町の人々のお祭りになるのだと聞きました。朝まで夜通し踊り続ける、それが本当のおわら風の盆なんですって。
いいですね。
そこまで踏み荒らしたくはないですね。
さて、バスに戻る道すがら、最後の踊りに出会えました。
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こちらは歩きながら踊ります。
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女性が奏でる胡弓。そして高く長く響く声の歌い手さん。この方もとてもお上手で、最後に出会えて嬉しくなりました。
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コロナの影響で2年ぶりに行われたという、おわら風の盆。前夜祭なども無く、かなり規模を縮小していたそうです。
例年は相当の観光客が押し寄せるようになったと聞いていましたし、実際、10年前は踊りは見ることができずに人ばかり見ました。
地元の活性を考えると、以前の賑わいを期待するのだろうけれど、しっとりと静かな祭りの雰囲気を存分に味わえる規模って、このくらいなのかなぁ…と感じました。
難しいですね。
とても素敵な経験でした🥰
そして、、風の盆 実施されたこと こちらも本当に喜ばしいことです。
画像でしか拝見したことないのですが、風の盆 題材の小説を読むたびにその情景 そして人々の心情を勝手に想像していました。
ありがとうございます。
転勤で5年間住んで北陸を楽しんで思い出が
懐かしくコメントさせていただきました。
お魚が美味しく寒ブリの味も忘れられないです。
今栃木に住んでますが土地それぞれありますので
楽しんで下さい。
by 庭遊び パワスポット
今回驚いたのはいつの間にか富山市に吸収合併されていたのですね(調べて見ると2005年...)
語弊があるかもしれませんが、奥様の出張に便乗するご主人が可愛らしい。普通なら鬼のいぬ間に(失礼!)羽を伸ばす殿方が多いと思いますが、ラブラブなんですね~
さてスマホなんてどうせそう何度も見返さないと思いますから、目に焼き付けた葉月さんが羨ましい。夜通しと言えば岐阜県の「郡上祭り」でもあるようですね
祭りの文化とは地の神様との関わりだけでなく、男女の出逢いの場であったことは明白ですからね
しかしパワフルに動かれる葉月さんに感服いたしました
って言うか、コメントが長くなってしまって、失礼しました(暇なもんで...
出張は大変ですが、
美味しい物や
その地方の文化が楽しめて
自分は好きでした☺️
(前会社で!)
徳島県の
阿波踊りに似ているのかな??
ステキな時間が過ごせて
本当に良かったです😊
テル
よく知らなかったのですが、こんな至る所で、みんなで踊られてるのですね。
お写真、素敵でした〜夏祭りとはまた違う、日本伝統のお祭り。
私もいつか行ってみたいな😊✨
お天気も大丈夫で良かったですね〜
ありがとうございました❣️
ありがとうございます。
ゆっくり進む台風で心配でしたが、ホッとしました。
このお祭りはとても風情があって静かで…とモノの本で読んでいましたが、なるほど、賑やかな他のお祭りとは一線を画すものでした。
これほど有名になる前は、本当に町の人々が静かに楽しんでいたのでしょうね。
ホテルで少しおしゃべりした高齢のご夫婦は、毎度楽しんでいるとのことでした。
魅了されて通っているんですね。
葉月
こんにちは。はじめまして。
コメントありがとうございます。
お住いになっていた事があるのですね。
本当に美味しいお魚がたくさんで、街も落ち着いているし住みやすそうだと感じました。
出張があったら、またついていくとアイカタさんも申しております(笑)
栃木も出張で時折訪れます。
秋は足利が楽しみです。
葉月
ありがとうございます。
そうそう、大阪にも八尾の地名がありますね!
百聞は一見に如かず。
本当にちゃんと見て味わうって大切です。気持ちをそこに置いてないと。10年前の記憶は殆ど無いですもの。
ラブラブっていうか、便乗するとお得?というそろばん勘定でしょうかしら??
葉月
こんにちは。
テルさんは出張の多いお仕事も経験されているのですね!
仕事は大変だけれど、あちこちの土地の文化や食を楽しめることは大きな喜びです。
阿波踊りを実際に見たことはないのですが、そちらはとても賑やかで御陽気なイメージですよね。
すこししっとりと静かーな感じのお祭りでしたよ。
葉月
こんにちは。
ありがとうございます。
確かに『風の盆』なんて、風情のあるネーミングですよね!
スマホの写真なのでトホホですが、少しでも雰囲気が伝われば嬉しいです🤭
機会があったら是非いらしていただきたいです💕
葉月