霜月

あっという間に１１月。
手帳の残りも少なくなってきた。

昨日、父と母にちょっと会ってきた。

何だか、小さくなったなあ・・・。
もともと小柄な二人だけど、いつの間にやら更に縮んできた気がする両親。

昨日は、母の趣味のサークルの発表会だったのだ。
父と某駅で待ち合わせて、母の舞台（？）発表を聞いた。

一生懸命に練習しているのを知っているからか、なかなかよかったわ＾＾

母がお声をおかけしたのか、私を幼い頃から知っている母のお友達も
ずいぶん見に来てくださっていて、会場ではたくさんの方と御あいさつ。

中でも、母と一緒にサークルに参加し、今回も舞台に立ったＭ井のおば様が懐かしかった。
母とは女子校時代の同級生ということで、半世紀にわたっての仲良しさんだ。

舞台発表の後、ロビーで
「Ｍ井のおばさま！！」と声をかけると
『あら！！！葉月ちゃん！！』と駆け寄ってきて、私の手を握り締め
『んまあ～～、なんて大きくなっちゃったのかしら～～～～～！！』
と、握った手をブンブンと上下にシェイク。


私は、小さい頃から、この朗らかなおば様が大好きだった。
母と長いお付き合いとはいえ、長い間にはケンカなどの仲たがいの時期もあったようで、
少し疎遠にしていたこともあった。
大切なお友達は、失うのは一瞬だけど、得るのは一生掛かるもの。
お互いに意地の張り合いをしているだけなんだし、
このままＭ井のおば様とお会いできなくなるのも寂しく、
母には内緒で、両親との旅行中におば様に絵葉書を送ったことがある。
それがきっかけとなって、また仲良しに戻った時は嬉しかったなあ。

これは、母には感謝してもらってもいいような気がするけど、どうだろう。


そんなＭ井のおば様に『大きくなって～！！』といわれ
なんだか可笑しかった。

赤ちゃんの頃から知っている私のことだから、ついそんな発言になったんだろうけど
とっくの昔に”大きくなって”、
最早、登り坂のピークはとうに過ぎ去り、
下降線に入っている私。

『大きくなって！！』って言われるなんて、何年ぶりのことだろう。

なんだか、昨日は自分が高校生の頃に戻ったような気分だった。