かねてから”閉所恐怖症”である自覚はありました。
TVで洞窟探検!とか、怖い。
あまり見ないようにしています。
でも、日常生活においては特段の困難はありませんでした。
ところが先日、
まだ退職前の電車通勤での出来事です。
その日はひどい風と雪で電車のダイヤが乱れていました。
念のため自宅は早く出ましたが、想像以上に電車が遅延していて、
ホームどころか、駅構内が人で溢れかえっています。
ようよう滑り込んできた電車は、すでに満車状態ですが
通勤のための私たちは、何としてでも乗り込もうと必死です。
わたくしも一緒にグイグイ車内に入っていきます。
押し合いへし合い、無理やり乗って
一息ついたときには、腕一つ動かせないほどぎちぎちに込み合っていました。
それでもなお、後から人々が乗り込もうとして押される身体。
目の前の人との距離はほとんど無く、
男性の黒いコートで視界がふさがれ真っ暗に・・・。
その瞬間。
わたくしはパニック状態に陥りそうになってしまいました。
「あ、だめだ。どうしよう、助けて!!」
頭がジーンと痺れてきて、叫びだしそうになります。
泣き出しそうな、
このままではお漏らししてしまいそうな、
ものすごい恐怖。
電車は走り出したら最後、逃げられない。
叫ぶわけにも、お漏らしするわけにもいきません。
ぎゅうぎゅうにもかかわらず、静かな車内で
「すみません!向きをかえさせてください!」と大きな声で訴えました。
向きを変えることで、目の前の真っ黒なコートではなく
少しでも外が見える車窓が見えるのです。
必死の訴えに、わたくしの”ヤバイ”状況が伝わったようで
ぎゅうぎゅう状態にもかかわらず、周囲の方も必死の形相で空間を作ってくださいました。
お礼を言いながら何とか向きを変え
パニック寸前から抜け出すことができたのです。
こ、怖かった・・・。
二度と経験したくありません。
向きを変えた後も、ゆっくり深呼吸を繰り返し
「大丈夫、大丈夫」と自己暗示をかけながら目的駅まで向かいました。
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