ドキドキ、ワクワクなお寿司屋さん ✱本日長文 【札幌出張②】

日本は地震と火山と水害の国になったんだなぁ…とつくづく感じる昨今。

山形秋田を始めとする東北地方の水害に胸を痛めています。

昨日は終日リモートでのお仕事。

リモートは移動がないから楽だけれど、自宅のあれやこれやが気になって、少しオンとオフの境目がゆるくなりますな。

さて。

先月の札幌ではホルモン居酒屋に連れて行かれてホルモン三昧でした。

海鮮食べたいの、今回は。

ホテルのスパで2時間くらい過ごしている間、何を食べようかと散々考えを巡らせました。

やっぱりお寿司っしょ！

₍₍⁽⁽🍣₎₎⁾⁾ 𝐏𝐀𝐑𝐓𝐘 𝐓𝐈𝐌𝐄 ₍₍⁽⁽🍣₎₎⁾⁾

しかしね。

いかに出張慣れしたわたくしでも、やっぱり何だか夜のススキノに一人で行くってちょっとな…と思うんです。

ススキノって規模が大きくて、新宿や池袋の歓楽街のような印象で、少し怯みます。

ススキノじゃなくて、ホテルから徒歩圏内で良さげなお寿司屋さん無いかしら？と探し、ピンとくる所に電話をしました。

開店時間少し前だけど出ない（番号は携帯電話ぽい）。

あ、これは駄目かと諦めて切ったら、直後に折り返しがかかってきました。

今日、一人ですが食べられますか？

一人ならイケる。大丈夫。

とお返事をいただけたのですが、対応する男性（多分店主）が優しそう…というか、気弱そうな自信なさそうな音調語調。

だ、大丈夫かしら？？

とほんの少しだけ心配になりました（笑）

開店は19時。

ホテルを出て、のんびりブラブラ創成川沿いを歩きます。

日暮れが早い北の地でも、まだ少し明るい19時前。

川から少しひんやりした風が吹き上がってきて、お風呂あがりのスッピンの頬に心地よいことよ。

川沿いの一画でビアガーデンらしき催しが開催されていました。

そういえば、お仕事先の方に大通り公園もビアガーデンが始まってますよ！と教えてもらったっけ。

外で飲むビールやワインは最高なのよ。

こんなに暑くなければねぇ…。

横目でチラッと眺めるススキノの街。

今宵もあちこちで楽しい宴が繰り広げられているのでございましょう。

さて。

思ったよりも距離があり、のんびり歩いていたらば19時をすっかり回ってしまいました。

大きな通りを曲がって少し入ると、急に古くからある店が並んだ一角があります。

ん？

この辺だと思うけど…、ま、まさかココですか？？

何度か入り口を素通りしてウロウロしてしまう佇まい。

地図と店の看板を何度も見比べて、

どうもここに間違いはなさそう。

間口がとても狭くて、扉の横には文字もかすれた【準備中】の板が立てかけてある。

入っていいの？

中には店主とお客の姿もチラ見えしているから、やってはいるのよね？

ええい！ままよ！と恐る恐る扉を開いてみたら……

せ、狭い！！！

狭いにもほどがある！な超狭小店舗でございました😵‍💫

店内はカウンター6席のみ。

椅子を引いて座ったら、席の背後を通るスペースはほとんどありません。

どうも、店の奥の方にトイレは有るみたいだけど（しらんけど）、誰かがトイレに行こうとするなら、全員が一旦店の外に出ないと無理なんじゃ？という感じです。

扉を開けたらお客様がギッチリ入っています。

入り口ギリギリまで席があって、入り口から2つめの席が空席になっている。

ワタクシの席はソコ。

わたくしの為に入り口席に座っていた方は一度外に出てくださいました。

ありがとうございます。

着席して、あらためて

せま！！！（笑）

隣との距離も狭くて、ぎりぎり触れるか触れないかの距離感！

ギューーーッと濃厚な密度の店内で、すべての席の会話が全員に筒抜けなのさー。

暑くはなかったけど、何だか急に暑さ由来ではない不思議な汗が吹き出たので（笑）、とりあえず座って飲み物をオーダーしましょう。

外から店構えを見たとき、

扉を開けたとき、

わたくしが座るために人が外に出たとき、

一人でどこでも乗り込んできたわたくしも、正直とまどって本当に怯んでしまって…。

え？

か、帰りたいんだど！！！と思っちゃったの。内緒だけど。

しかしハイボールを飲んで落ち着きました。

頼んだのはイチローズモルト。

たっぷり注いでくれて好印象。

ふぃーーー。

落ち着いて見回してみれば、電話では気弱そうに感じた店主は、やっぱり気弱そう……モゴモゴ、ではなくて優しそう。

客はみんな常連みたい。

（あ、店名が…なるほどね）

多分普通は予約必須なんでしょうね。わたくしはたまたま、本当にたまたま一人席があって、潜り込ませてもらったのだと分かりました。

お狭い店内でいろいろ工夫しています。

えーっと、海老らしきものが干してある（笑）

そして深夜食堂の作者の手によるものと思われる色紙。あの漫画もドラマも好きです。小林薫がそもそも好きなのさ❤

何をどう頼んだらいいのかさっぱりわかりませんが、メニューがいっぱい。

アラカルトのおつまみも頼めそうだし、お寿司も適当に頼めそうだけど……。

みんながオーダーしていたのが

冷やし茶碗蒸し。

よくわからないけど、郷に入っては郷に従え。私も頼もう！

干してあった海老も使ったお突き出し（海鮮がいろいろ燻製になってました。写真をとり忘れたけど美味しい）を食べながら、様子をうかがっていたら、

来た！

冷やし茶碗蒸し。

あらーー。雲丹とイクラがタップリ。

どれどれ？

（ﾟдﾟ）ｳﾏｰ！（ﾟдﾟ）ｳﾏｰ！（ﾟдﾟ）ｳﾏｰ！

え？ちょっと！

ここ、当たりじゃないの？🎯？

そういうことなら、チョット待って。

メニューにホヤがあったわよ？

残念ながら生のホヤは無かったけれど、ホヤの塩辛があって迷わずオーダー✨

う、（ﾟдﾟ）ｳﾏｰ！（ﾟдﾟ）ｳﾏｰ！

美味すぎる！旨すぎます！ウマスギレバ！馬過ぎるとき！！！

だめだ、だめだ！日本酒にしなきゃ駄目だわ。

お寿司も後で食べたいけれど、美味しいオツマミも食べたいので、適宜お願い致します！！！

そうお願いして、ひたすらにホヤの塩辛と日本酒のマリアージュに身を任せるわたくしーー。

あー。

こんなに狭小なお店で、お隣の方々とつかず離れずな絶妙な密着感にありながら、その美味しさは無限大に広がる宇宙スケール🌍🪐🚀

（ちょっと大げさだけれど！）

永遠と食べていたい、ホヤの塩辛。

あ、でもチミチミ食べていた冷たい茶碗蒸しも食べなくちゃ。

茶碗蒸しにちょっとあしらわせていた生のアスパラガスの茎。これもイケる。すごくいい。

幸せが止まらいわよ！

え？なになに？

ちょっと待ってよ、あん肝をここで出すわけ？そんなに飲ましてどうするわけ？

どうしてそんなにチミチミ愉しむチミチミ系を出してくるのよー

（嬉しい悲鳴🤩😍🤩）

ここら辺で心を落ち着かせなくちゃ。

お造り盛り合わせ。

すーはー。すーはー。

甘酢の生姜が四角くカットされてあしらわれているのも面白い。

道産のニシンやソイが”らしさ”を感じさせてくれて嬉しいったらありません。

一生一緒にいてくれや！

道産ならぬ道三の歌をつい口ずさむワタクシ（嘘）は、この頃には控えめ控えめに左右の方と少しお喋りしたりしました。

（本当にほんの少しだけ）

独り呑みに慣れたわたくしですが、やっぱり美味しさを共有したくなることもあるわけです！

いやー、ほんとに良いよ！

すみません、日本酒お願いします！

たっぷりとチェイサー（和らぎ水）も頂いて、明日のお仕事にもちゃんと備えます。

そろそろ握ってもらいましょう。

こうなったらお任せしましょう。

メニューにはお任せ10貫4,000円、5貫2,000円とあります。

10貫は食べられないかもしれないなぁ…と悩んでいたら、

「良いところでストップしてもいいです」

とのこと。

うーん、さすが優しげ店主。神！

何で電話ではあんなに自信なさそうな音調語調よ？！もっと自信満々でいいと思うけど、そこが良いところなのかもね。

ではではお寿司がスタートします。

他のお客さんも似たタイミングでお寿司に移行し始めます。

( ゜дﾟ)ﾊｯ!

なんと一発目はイカ！スルメイカ！

わたくしがイカ好きと知ってか知らずかのチョイス？！（知るわけない）

ミミまで乗って、ねっとりコリコリ。

鼻から抜ける柚子の香りに至福…

あ～、何だけっけこれ。

もう酔ってきていてネタがわからない💦でもとても美味しかったことは覚えてる！！

白身の魚で少し炙られています。

ほんのり温かい身はムチッとした弾力を感じて甘みと旨味のある味わい。

上にエンガワっぽい部位が乗って、それはとても甘い脂がジュワーっと溶け出してきます。

(๑´^`๑)

赤身の漬けとしめ鯖。

もうね…。美味しすぎて言葉も失うよね。

ひゃー！肉厚大ぶりのホタテ。

サッと炙って少し芳ばしい。

炙られたのでホタテの甘みがキュッと凝縮して濃くなっているみたい。

海苔を使わずにシャリにキュッとまとわりつく様に握って一体化させているのも面白い。

嗚呼、もう楽しんだ。

充分味わった。

お腹もくちくなった。

そろそろストップです。

最後の一貫は甘海老でした。

あー素敵。

もー素敵。

ふー素敵。

最初に怯んだ事はもう忘却の彼方。

至福感に包まれて箸を置いたのでした。

満足！

お会計は現金のみ。

1万円で小銭のお釣りを頂きました。

ご馳走様でした！

外に出たらもう真っ暗な夜10時過ぎ。

いつもなら、もう一杯くらいバーで飲もうかな？と思うところ。

満足したので真っ直ぐホテルに戻りましょ❤　ちょっとシャワーで汗を流したらコロンと寝ちゃいましょ❤

札幌に来ることがあったら、直ぐに予約してまた来たいお店が出来ました。