出張がたて手続けにございまして
間を開けずに、またまた松本に行ってまいりました。
短期間に、合計3日の松本の夜を過ごしたわけですが
大変に落ち着いた良い街だな~、という印象です。
実は、新幹線が通っていないので(特急はよくありますが)
ちょっとばかり”不便””行くの大変””時間がかかる~~~”なんて
思ってしまう事は正直ありますが
だからこそ!!!
変にビルばかりが建って、東京なんだか大阪なんだかわからないわ!
ということはなく、城下町・松本らしさを感じる佇まいです。
それに、お仕事でずいぶんたくさんの方々にお会いできましたが
皆様、とても暖かなお人柄をかんじさせる、
それでいてちょっぴりシャイな素敵な人多し。
お仕事を無事に済ませた後、一路東京を目指して帰るわけですが
どうしても新幹線で帰りたかった私。
で、松本から長野へ移動するルートを選択したのです。
篠ノ井線というローカル電車に、まだ明るい夏の夜のはじめ(18時半)に
大きな鞄を手に乗り込みました。
各駅電車でのんびりと山間をひた走る篠ノ井線。
オレンジ色の夕映えに、緑濃い山、また山。
ちょっと疲れてウトウトすれば
すっかり日も暮れて黒い夕闇が迫ります。
煌々とまたたき、夜であることを忘れさせるようなネオンもビルの明かりもない。
あるのは小さく光る星々と、点在する家々のともしび。
流れるヘッドライトが少し。
旅情を誘う一瞬ですね。
お向かいには、長野に帰るのでしょうか?大学生の男女が
のんびりとした口調でバイトの話に花を咲かせております。
その時、聞こえてきた車内案内。
「ぇ、次は~、ぅおばすて~ぇ、ぅおばすて~ぇ」
・・・・・・・・!!!
なぬ?オバステ?!
楢山節考のオバステ山ですか?!
オババには耳の痛い名前だわ~~~。
・・・オジ捨て山ってないのかしらね。
しかし、本当にそんな名前の地名があるなんて知らなかった
おバカな私。恥ずかしい。
思わず目をぱちくりしながら、ホームに着いたら駅名をチェックしようと外を見たのよ。
そうしたら、あなた。
もお、びっくり。
超ナイスビューな夜景が眼下に広がっていたのです。
それまで、窓の外は迫る山々ばかりだったのに
急に視界が開けていました。
調べてみたら、日本百選の棚田の一つでもあるそうで
知らずにいたら損することって多いのねえ、とつくづく思ってしまいました。
夜景は姥捨駅からも見えます(下手な写真ですが)。
それでもって、もう一つ驚いたのは
松本から姥捨駅について、一息ついたら(?)
電車がスイッチバックをしたのですね。
あら~、箱根登山鉄道みたい!
勾配のある、山道をひた走っているのだと実感・・・。
気持ちを共有できる道連れのいない一人旅。
心の中でワーワー、キャーキャーと大騒ぎをしていました。
きっと、乗り鉄、撮り鉄の方々もお好きな路線、お好きな駅。
ちょっとばかり鉄ちゃんに共感を覚えたのでした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます