プロデュースユニット「ななめ45°」

白木原一仁による表現ユニット。関西を拠点に、パントマイム/ダンス/音楽を取り込んだ演劇をプロデュース形式で展開中!!

9/16 ひとつだけ

2016年09月16日 07時00分08秒 | シロキハラの素ン晴らしい日々
「Forスマイル」公演後の振り返りが少しできました。

アンケートなどでご意見くださった皆さまありがとうございます。
ひとつだけ気になったものがあったので、そのお返事を。

「あれはオマージュどころか、あの作品そのものだ。」
はい、その通りです。
ですので、フライヤーにも作家のクレジットは存在しません。
他にもいろいろな不満があったことには申し訳なく思っております。
でも、それだけはっきりと述べていただけたことを逆に感謝しています。

さて、先の件については事情がありまして。決して盗作ではないことはハッキリさせていただきたい。

そこに至る経緯を簡単に申し上げます。
今回の作品はとある短編アニメーション作品を題材にしました。
きっかけは2011年のチャリティイベントでした。
その後2012年と2015年の公演を経て、3度目の改訂が今作です。

それまでの間、原作の作家さんとその方が所属する会社に上演許可の申請を行いました。
上演については快く迎えられましたが、条件の一つに「原作タイトルを出さない」というものがありました。
ざっくり言うと版権の問題で、宣伝の材料になるような扱い方には許可できないというもの。

当時はそんなことを考えもしなかったのでとてもビックリしました。
販促商材として受付に並べることができたら、もっとこの原作を知ってもらえるのに…などという甘い考えもありましたが、世の中はもっとシビアにものを見ているものですね。
作品に傷をつけるようなこともできませんし、それは致し方ないことだと考え、受け止めました。

ただ、作家さんからは「むしろあの作品から新たな作品が生まれることは、とても喜ばしいことだ」というお言葉を頂いております。
版権が作家さん個人から所属会社に移っているので、容易に許可が出せないということでして。
要するに利益がどう絡むかの話し合いが必要で、その段にウチの公演がまだまだ至っていないということでもあります。

私自身もっと力をつけ、もっと見応えのある作品にしないといけないと思っています。
見てもらえる環境にあるから、もっと良くなるものだとも思っています。
そうして、結果原作に近づいたことも今回は強く認識しています。
「あの作品をやっています」と胸を張って言えるように、オープンな情報として出せるようにこれからも頑張っていきます。
どうかよろしくお付き合いください。

長々と言い訳がましい文章となりましたが、ご理解いただけると幸いです。
ご来場ありがとうございました。


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