ななとぽちと猫たち

夫婦と猫達との日々

ワン達が会わせてくれた人

2007年01月06日 | Weblog
今日は、こんな偶然があるんだって、びっくりするような出来事があった。

うちのワンは捨て犬でした
話では工事現場だかに捨てられてたらしく(メス2匹オス1匹)
オスは一番最初に誰かが引き取っていき、残りのメス2匹をある方が連れ帰ってきた。

それで1匹はそのある方(母が知ってる方)が引き取る事にしたが、
すでに犬を飼ってるから2匹は無理なので
もう1匹を飼っては貰えないかと母はお願いされ
もし飼って貰えないなら保健所に連れていくしかないと言われちゃったもんだから
保健所って言われたら母も連れてくるしかなくなり

実家ではその頃、先代の犬が11歳で天に召されたあとで、
なんとなく、また犬を飼いたいって気持ちもあるけど誰も大っぴらには言わず
父は職場の人んちで柴犬の子供が生まれるってのを聞いたもんだから
わざとらしく、
柴はやっぱかわいいなーなんていう大きい独り言を聞こえよがしに言ってたような時だから

母は相談もなく勝手に貰って来たはいいが
どうしよう…と最初の日は物置小屋に隠しておいた。
しかし翌日には父にもお披露目され
まったく!お父さんは知らないぞ!と言いながらも
その愛くるしい子犬の姿に真っ先に父がとりことなったのだ。

かなり可愛がってたと思う。車でどこにでも連れ歩いてたから。
それが10月で、その次の年2月に父が倒れてからは
私と母は病院に寝泊りの状態になり
亡くなってからも家が落ち着くまでの間
ワン子をその方が預かってくれてたのだ。

その時2匹はやっぱり姉妹、追いかけっこしたり
仲良くいっぱいいっぱい遊んでたらしいです。
一緒に並んで写ってる写真がうちにもあるけど、柄が違うだけで顔はそっくり。

それから父が亡くなってもう10年、その間ずっとワン子はいるだけでも母の支えとなり
ワン子姉妹あの時以来再会はありませんでした。(多分ないと思う)

ワン子だけではく、ある時からその方ともぷっつり会えなくなり
長ーい間疎遠状態になってたようでした。

たまに母も、あの人は一体どうしてるんだかなー、なんて話してた。

ワン子が具合悪くなってからは、あの姉妹の犬の方は今元気なんだべかなーって
そんな事最近も言ってた矢先だったのです。


ワンが息を引き取ったのは昨日の5日(前回のは夜中に更新したからブログでは6日の日付になってる)
それで今日の午後火葬してきた。
私と母はその足でスーパーに寄って買い物する事にした。

そこで、そのワン子姉妹の飼い主になんとなんと、再会する事が出来たのだ。
母が、うちのワンの事を話すと、なんという事か

姉妹ワンも一ヶ月前に亡くなったのですって。
前日までは元気だったのに、突然だったらしい。
そのせいか、1ヶ月経った今でもまだまだ気持ちがダメらしい。
二匹を会わせたいなーって考えたりしてた矢先だったんだって
その話をするだけで涙目になってたよ。
かなりのペットロスに陥ってるようでした。
すっごく可愛がってて大きい存在だったようだから気持ちはわかります。

だけど、だいぶ話して気持ちがすっきりしたと別れ際言っていました。
そうそう。長く悲しんでたら犬も心配するもんね。
うちの母はその方にとっても感謝ししてるって言ってた。
でなきゃワン子に会えなかったわけだし。

今日その方に会えて、母も私もちょっと気持ちが楽になれた。

今ごろワン子達は再会の喜びを分かち合ってるかもしれないって思ったから。
きっと一緒にいるだろうって。
そう思えた。
だからきっと寂しくないよね。

火葬した日に、ずっと会ってなかった姉妹ワン子の飼い主と
まさか偶然に会うだなんて

ワン達が会わせてくれたんだよ絶対
そんな気がしてならない。

私たちは大丈夫なんだから、皆も早く元気になってよねって事なのかもしれないね。





ありがとう。ワン

2007年01月06日 | 犬の病気のこと
うちのワン子、前回入院し症状が落ち着いたので翌日連れて帰り
それからうちで面倒をみてきた。
しかしほとんど寝てばっかりで、足腰が弱って排泄の為に外に出しても
フラフラで、歩く事が楽しみではなくなったようだ。
車にも興味を示さなくなり、私が仕事から帰っても喜んで立つ事もなくなり
クンクンする事もなくなり
だけど食事だけはがつがつと食べてた。たまに吐きはしてても
食欲はあったから。
だけど、食べさせてもちっとも体重は増えず、
元々は9キロぐらいあったと思うし、病気が発覚した頃で7キロ
それからどんどん痩せて
でも一時元気になって喜んでた頃が5.5キロ位だった。
しかし、前回退院した時さらに1キロ減って
食べさせても全く増えなくて、骨と皮の状態だったのだ。

そんな状態で寝たきりになったのだから
前回みたいは散歩できるまでに歩けるようになる訳もないって諦めの気持ちもあり
あの嘘みたいに回復してたあの時間は、
もう一回一緒に散歩したいなーっていう母の願いが叶って
奇跡が起きていたのかな。そんな気もしたりして。

あの時どの位の期間だったか、毎日ゆっくりとだけど一緒に歩いた道、
帰ろうとすると帰りたくないっていうように
体をふんばって私をじっと見つめてた目

その道を車で通ると寂しくなったよ。
あんな風にもう一緒に歩けないのかもしれないと思ったら涙が出たよ。

昨日は食べたのを何度も吐いてた。
歩けなくなると困るからと体を起こして立たせてたら
よたよたと居間に来たから、コタツで私の横にしばらく寝かせておいた。
首をあげて寝はしなかったけど、皆がいるがやっぱり良いのかな。

今朝は食べる事を嫌がった
だから昨日ちょっとあげたら喜んで食べてたミルクのちょっと固めてあるのを少しだけ砕いてあげた。
歯ごたえあるものずっと食べてなかったから、
ちょっとでも噛める事がうれしかったのかな。
首左右に振ってちっちゃいかけらを噛んでたよ。
ホントは何もあげない方がよかったのだろうけど。

そのままお気に入りの座布団に寝かせて仕事へ。
帰ってきたらそのままの状態で、頭もあげれない状態でぐったりしていた。
もうダメだと思った。
息も荒く、口から嘔吐物が出てて、それは昨日あげたものだったけど
きっと寝たまま吐いて気管に詰ったか
誤嚥性肺炎を起こしてしまったのか
元気にしてあげたかったけど、私には無理だったのだ。

すぐ病院に連れて行った。2~3日様子見るから入院って言われ
立たせて食べさせないととか、食べてからどの位の時間立たせてるのかとか言われ
私だって精一杯やってたよ。
どんなに抱っこして背中擦ったり喉擦っても
飲み込めない時はどうすれば良かったの??

結局また病院に入院させて、寂しい思いさせる事になって

頑張るんだよって頭撫でて帰ってきた。
その後支払いとかしなくちゃいけなかったから銀行とか行ってた
本当はこんな事にならなければ、ワン子の気分良ければ
ワンを車に乗せて銀行に行こうかなって仕事中考えてたけど、無理だったね。

銀行でケータイに着信があり、見たら動物病院からだった。
ダメだったんだとすぐわかった。

ワン子は病院で息を引き取ってしまいました。
病院で死なせてしまいました。
ぽちが帰ってきてから、まだ少しあたたかいけどもう動かないワン子を引きとりに行った。

母は今日はワンの様子を見に来るつもりでいたのに、
もう動かない姿に会わせることになってしまった。
母は、横たわったワン子の名前を何度も呼び、頭を抱き寄せて顔をくっつけ
しばらく泣いてた。
生きてる姿を見せた最後が大晦日だったから、もう一度生きてるうち会いたかったって。

色んな場所見る度に、ワン子がここでこうしてたなーって
その姿がいっぱい脳裏に浮かぶ。
前回入院した時は、迎えに行った時にお会計終わってから引きとるってなって
先に顔だけ見せて貰ってから、ワンは私の姿見て喜んで
その後受付のソファーで待ってたら
30分以上待たされた間ずーっとドアの奥で吠え続けてた。
吠えた声って聞いたのあれが最後だった。
あの位声出せるんだから、また元気になるかもとあの時はまだ思ってたんだよ。

確かに吐くと大変だったけど、考えてみれば吐いてるワンはもっと辛かったろうし、
大変だった事も大変だったと思えないくらい、かけがえのない日々だったのだ。
寂しいけどどこかでホッとする気持ちにもなるかなと思ってたのにね。
今はまだ喪失感で、その姿から温かい息遣いが聞けない事が寂しいだけです。

あーしてあげればよかったとか、今までの事いろいろ悔やむ事もあるけど、
もう寿命だったのだと思って諦めてあげるのも犬の為なのかもしれない、とか考えたり。

今日はずっと苦しかっただろうね。よく頑張ってえらかったよ。
側についててあげれなくてごめんね。
もう思い通りにならない体脱ぎ捨てて自由になれたのだから、
ワン子は案外、あーすっきりした!って感じかな。
楽になれたんだから思いきり好きな事できるね。
きっとキレイな花が咲き乱れてる場所で駆け回ってたら
大好きな父にも再会出来るだろう。

優しくてとってもいい子だった。
今までありがとう。一緒にいてくれてうれしかった。

再会した時はいっぱいお散歩しようね。約束!