柔術黒帯の柔道家、小室宏二さんのブログに素晴らしい事が書かれていたので皆さんにも知ってもらいたく抜粋しました。
攻めの選択・逃げの選択
教員という仕事や、柔道に携わっていると、いろいろな人に出会うようになります。
そしてその人々の転機に接したり、助言を求められることも多くあります。
少し前の話になりますが、かつての教え子からこんなメールが届きました。
先輩は覚えていないかもしれませんが
あの時、柔道部を辞めなくて本当に良かったです
足立学園で講師をしていたときの話です。
教え子であり、後輩でもある生徒が、中学から高校に内部進学する際、
「勉強に専念したいから柔道を辞めたい」と言いました。
足立学園の練習は厳しく、中学3年間を終えて燃え尽きそうになったのだと思います。
実はその時、両親から「辞めないように説得してくれ」と頼まれていましたし、
私自身も「素直に辞めさせてしまうのはもったいない」と思っていました。
いろいろ考えはしましたが、まず私はこう切り出しました。
辞めたければ辞めればいい
不思議に思われたかもしれません。
でも練習の厳しさを知っている先輩だからこそ、ある意味言えた言葉だと思います。
ただこれだけは付け加えました。
もし本当に勉強に専念したくて
柔道が足かせになるなら辞めても構わないと思う
でもそれは【攻めの選択】であって欲しい
決して柔道の練習が辛いから
とりあえず勉強すると言う【逃げの選択】であって欲しくない
もし今ここで逃げることを覚えたら【逃げ癖】がついてしまう
逃げ癖のついた人間は少しのことですぐ逃げてしまうようになってしまう
よく考えて選択して欲しい
結局、前述のように彼は柔道部に残って高校3年間をやりきり、
第一志望で進学した大学でも主将を務めて卒業していきました。
彼にとってはその時が転機だったのだと思います。
そんな重要な一瞬に立ち会うことができのも教師冥利に尽きる一瞬だと思います。
私も高校時代、一度もインターハイに行けなかったことで柔道を辞めようと思いました。
自分の才能のなさ、運のなさに挫折したのです。
学費が賄えないから大学進学を諦めるよう両親から言われたとき、
一瞬は「これで柔道を辞める大義名分ができた」とも思いました。
それでも、最後は逃げる選択をしませんでした。
言い訳なんて、吐いて捨てるほど転がっています。
センスがない
運がない
お金がない
指導者が悪い
環境が悪い
怪我をした
これらのウチ、2つでもあったら周りを納得させるには十分です。
誰も文句は言わないでしょう。
しかし、逆に言えば全て揃っている選手なんて、殆どいません。
むしろそんな選手ほど、才能と時間をもてあまして潰れていく方が多いです。
言い訳をしたり、逃げることに慣れてしまうと、また次の場所でも同じように
言い訳をし、逃げてしまいます。
そしていつかは逃げる場所すらなくなってしまうかもしれません。
私自身、オリンピックや世界選手権には届きませんでしたが、
大学と大学院を自らの力で通いきったことは大きな自信になりましたし、
競技成績も大きく伸びました。
もし人生の岐路に立たされたとき、また挫折しそうになったとき
その選択が【逃げではなく攻めの選択であるか】考えてみるといいかもしれません。
攻めの選択・逃げの選択
教員という仕事や、柔道に携わっていると、いろいろな人に出会うようになります。
そしてその人々の転機に接したり、助言を求められることも多くあります。
少し前の話になりますが、かつての教え子からこんなメールが届きました。
先輩は覚えていないかもしれませんが
あの時、柔道部を辞めなくて本当に良かったです
足立学園で講師をしていたときの話です。
教え子であり、後輩でもある生徒が、中学から高校に内部進学する際、
「勉強に専念したいから柔道を辞めたい」と言いました。
足立学園の練習は厳しく、中学3年間を終えて燃え尽きそうになったのだと思います。
実はその時、両親から「辞めないように説得してくれ」と頼まれていましたし、
私自身も「素直に辞めさせてしまうのはもったいない」と思っていました。
いろいろ考えはしましたが、まず私はこう切り出しました。
辞めたければ辞めればいい
不思議に思われたかもしれません。
でも練習の厳しさを知っている先輩だからこそ、ある意味言えた言葉だと思います。
ただこれだけは付け加えました。
もし本当に勉強に専念したくて
柔道が足かせになるなら辞めても構わないと思う
でもそれは【攻めの選択】であって欲しい
決して柔道の練習が辛いから
とりあえず勉強すると言う【逃げの選択】であって欲しくない
もし今ここで逃げることを覚えたら【逃げ癖】がついてしまう
逃げ癖のついた人間は少しのことですぐ逃げてしまうようになってしまう
よく考えて選択して欲しい
結局、前述のように彼は柔道部に残って高校3年間をやりきり、
第一志望で進学した大学でも主将を務めて卒業していきました。
彼にとってはその時が転機だったのだと思います。
そんな重要な一瞬に立ち会うことができのも教師冥利に尽きる一瞬だと思います。
私も高校時代、一度もインターハイに行けなかったことで柔道を辞めようと思いました。
自分の才能のなさ、運のなさに挫折したのです。
学費が賄えないから大学進学を諦めるよう両親から言われたとき、
一瞬は「これで柔道を辞める大義名分ができた」とも思いました。
それでも、最後は逃げる選択をしませんでした。
言い訳なんて、吐いて捨てるほど転がっています。
センスがない
運がない
お金がない
指導者が悪い
環境が悪い
怪我をした
これらのウチ、2つでもあったら周りを納得させるには十分です。
誰も文句は言わないでしょう。
しかし、逆に言えば全て揃っている選手なんて、殆どいません。
むしろそんな選手ほど、才能と時間をもてあまして潰れていく方が多いです。
言い訳をしたり、逃げることに慣れてしまうと、また次の場所でも同じように
言い訳をし、逃げてしまいます。
そしていつかは逃げる場所すらなくなってしまうかもしれません。
私自身、オリンピックや世界選手権には届きませんでしたが、
大学と大学院を自らの力で通いきったことは大きな自信になりましたし、
競技成績も大きく伸びました。
もし人生の岐路に立たされたとき、また挫折しそうになったとき
その選択が【逃げではなく攻めの選択であるか】考えてみるといいかもしれません。