はじめまして。
NR柔術に通い始めて早や3年、なかなか上達しませんが楽しくやっているおじさんです。
年齢はアラフィフ、職業は医者をやっています。格闘技大好きで子供たちもNR柔術に通っています。
突然ですが、成長期の子供には柔術を習わせるべきと考えています。
その理由を医者として科学的に、時に非科学的に理由を挙げさせてもらいます。
①最近の子供は体力が低下している
わが子もそうですが、我々の子供時代のように、野山を駆け回る子供はどこを探しても見当たりません。
友達との遊びはテレビゲーム、カードゲーム…体は全く動かしません。
毎日、色々な習い事でとても忙しく、全身運動をすることはほとんどありません。親から見ても「最近の子供は弱くなったなぁ。」と感じることが良くあります。
実際スポーツ庁の「体力・運動能力調査」によると、小、中学生の「走る・飛ぶ・投げる」といった基礎的な運動能力は1985年前後をピークに低下傾向で柔軟性や敏捷性など体をコントロールする能力も低下していると報告されています。
②「いつやるの?」「今でしょ!」
今までのところを読んで少しでも興味を持たれた方は今すぐ近隣の柔術道場をググってください。
それではいつやるのがいいのか思いついた今がいいのですが、できれば子供の運動神経が最も成長するプレ・ゴールデンエイジ(5-9歳)に柔術を習っていただくことをお勧めします。
ゴールデンエイジとは子供の運動神経が著しく発達する9-12歳の時期を言います。ゴールデンエイジ理論のもとになっているスキャモンの成長曲線を説明します。
子どものどの年代にどの能力が発達するかをグラフで示したものです。
注目すべきは神経型です。
子供の神経系は5-6歳で急激に発達し12歳では大人と同じになります。つまり今のあなたの運動神経も12歳には完成していたことになります。この時期に様々な経験や運動かすことで脳が刺激され、運動神経も発達していきます。
いつの時期でも遅いことはありませんが、できれば神経系が急激に成長する5-6歳に始めていただくことが最も最適です。
③肥満の子供が増えている
日本小児内分泌学会の報告によると小児の肥満児は1970年代と比較して3倍近くに増えています。
食生活の変化、運動の低下様々な要因がありますが、小児肥満は成人肥満に直結しています。実際学童期の肥満は40%、思春期の肥満の70-80%は成人肥満に移行します。
小児期に適切な運動習慣をつけることが、将来の子供の肥満、メタボリック症候群を予防することになり、ひいてはメタボリック症候群が引き起こす糖尿病、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞の予防になるのです。これは子どもの健全な健康を願う親としての責務だと思います。
④子供の時の適切な運動は将来の貯金である
成長期の子供の身体を強くする、柔軟性を養うことは今後何十年と使うことになる自分の身体に対しての貯金だと思います。
また適切な運動習慣を小児期につけることは将来の肥満、メタボリック症候群を予防し、健康寿命を長くすることにつながります。
受験、学校生活、仕事…これから子供たちを待ち構える様々な困難に打ち勝つためにも体力の貯金が欠かせません。
以上のことより小児期に適切な運動を行うことは子供の健全な成長、将来の健康に対してのとても重要なファクターであると考えます。
それではなぜ特に柔術がおすすめなのかは次回よりゆっくり書いていこうと思います。
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