奈良を中心に巡っています

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正暦寺のもみじ

2020-12-14 19:55:00 | 日記
正暦寺(しょうりゃくじ)は、天理市と奈良市の中間辺りを東の山道の終点にある。
昔は大寺だったそうだが、今では一坊しか残っていない。道の両脇には石垣が続き、当時を偲ばせてくれる。
この寺が有名なのは紅葉である。夏にも訪れたが緑紅葉に、さぞ秋は綺麗だろうなと思った。


今回訪れてみるとほぼ紅葉に覆われていた。紅葉というと、あまり大きくならない。根本で直径20cm、高さで4-5mという印象があるが、ここの木は大きい。密集しているので迫力が有る。


11月の中頃から、奈良から臨時バスが出ている。

ところで、奈良では廃寺や規模縮小の寺が多い。石上神社を南に700m行ったところに内山永久寺跡がある。当時は奈良の3大寺院に数えられていたそうだが、現在では池を除き完全に廃棄され、柿畑となっている。


廃仏毀釈の波に飲まれたと書いてあるが、これは政府の政策ではない。政府は明治元年に神仏分離令を出したが、廃仏とは言ってない。寧ろ民衆が積極的に寺を壊し、仏像や経典を廃棄し、または売り払った。
この運動は明治4年まで続いたらしい。

このような短期間で何故蹂躙が容認されたのか、また破壊を免れた寺も多いのか、疑問が残る。
当時、寺は特権階級であった。寺領を有して経済的基盤があり、戸籍を管理していた。そこには賄賂などが横行して腐敗が進んでいたという。それでも、祖先の墓を管理し供養する寺を何故こんな短期間に打ち壊したのか、これは相当、民衆に嫌われていたからだと推測している。
それでも、神仏習合に関係なさそうな、例えば興福寺も、五重塔を薪用に25円で売りに出したとの記録がある。
明治維新は一種異様な時代である。


竜田川の紅葉

2020-12-13 19:34:00 | 日記
竜田川と言えば紅葉で有名だ。
竜田川は、生駒川、平群川が大和川に合流する前の流域を言う。早速行ってみたがちょっと渋い。

何だか燻んだ感じがする。
また桜の方が多いような気もする。
川を下るとやがて小高い岡があり、ここが公園の終点になる。

三室山だが、現在の地図ではその名ではヒットせず、公園の一部としか表記されない。
Wikiで調べると、この川は元は平群川といい、観光のために改名し、河川敷を整備したらしい。それにしては少し中途半端な気がする。
三室山を登ると流石に紅葉が多いが、市民には寧ろ桜の名所とされているようだ。

では本来の竜田川はどこか。それは王寺から亀の瀬までの2km程度の大和川であるというのが通説だ。
行ってみたが、殆ど紅葉は見られない。



写真は南側で、北側は住宅地になっている。その中に竜田大社があるようなので行ってみた。

風の神というが、流石に紅葉が綺麗だ。

摂社の下照神社は、堀に囲まれ藤棚を前景としていた。5月に来れば最高だろう。

さて、竜田川訪問はちょっと残念な結果に終わったが、これも現地に居る役得。また次の地に行こう。





時雨だろうか

2020-11-07 16:41:00 | 日記
朝起きるとシトシト雨が降っていたが、昼頃になると止み、太陽が除いた。と思ったら3時ごろからまた小雨が降り始めた。これが時雨というものなのだろうか。


時雨とは、晩秋から初冬にかけて日本海で発生した縞状の雲が上空を過ぎるときにできる天候だという。確かに雲は東西に縞状に広がっていた。

時雨を題材にした歌では、源頼実の次の歌が有名だ。
 木の葉散る 宿は聞き分くことぞなき 
 時雨する夜も時雨せぬ夜も
 屋根を打つのは落葉だろうか時雨だろうか、聞き分ける術もないが、という趣旨の、大変静かで寂しい歌である。

しかし関東ではまず時雨は体験できない。そのせいか、蝉時雨という全く逆の言葉が生まれている。

今回の奈良移住の誘因の一つが、この時雨を体験したい、というものだった。もし今日の天候が時雨だとしたらとても嬉しい。

八幡さまって?

2020-11-02 12:43:00 | 日記
急に宇佐神宮に行きたくなって出発した。
宇佐神宮は、八幡宮の総本社とのことだそうだが、そもそも八幡宮とは何なのだろうか。


主祭神は、応神天皇、神攻皇后、比売大神の3柱。神攻皇后が九州北部を平定した後三韓征伐に赴き、帰国した時に九州北部でホンダワケ、後の応神天皇が生まれたという。なるほど、だからこの地に神社か。恐らく国の平安を願って建てられたのだろう。
もう1柱の比売神だが、女性の神であろうがよく分からない。
さて、広い境内を抜けて緩やかで長い階段を登ると本殿に着いた。

拝殿の奥には春日造の本殿が3棟繋がっていた。女性の参拝者が「熊野大社みたい」と声を上げていた。
こういった神社では、普通、主祭神が真ん中に祀られるのだが、ここでは応神は左、真ん中は比売大神だった。
宇佐神宮ではすぐ下手に少し小振りの下宮があり、そこにもお詣りすることが勧められている。


さて山を下ると右手には菱形池という池が広がっており、所々に橋が掛かっているが、皆狭く欄干がない。桂離宮を思い出させるが、ここでは立入禁止になっていた。

池に沿って進むと「御霊水」と言われるところに着く。小さな鳥居の先には祠はなく、3つの井戸があった。

飲用ではないが、誰でも汲んでいいらしい。蓋をずらしてみたところ、20cmぐらい下に水面が見えた。

宇佐神宮、中々良かった。



呉に行ってきた

2020-10-27 21:09:00 | 日記
昨日は呉を訪ねた。


真ん中に見えるのが潜水艦。こちらは小さめな艦船。向こうに見えるのが江田島だ。

そこから大和ミュージアムに行った。


陸奥に搭載された41cm主砲だ。
中に入ると大和の1/10模型が目に入る。26.3mの偉容を誇る。


この他三式弾なども見学。艦これでしか知らなかった装備だ。