奈良を中心に巡っています

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天理市のお正月

2021-01-04 11:38:00 | 日記
天理市の正月とはどんなものなのか、街中を散策してみた。
天理駅から東に向かうアーケード街、大きな国旗と並んで梅鉢の家紋が掲げられている。教祖 中山みき家の家紋で、天理教の紋でもある。

道の両側にも国旗と天理紋の小旗が並んでいる。流石である。
アーケード街の突き当たりには教会の神殿があり、南側参道には紫色の幟と提灯が並んでいた。幟には各地の大教会の名前が、提灯には文教会の名前が書かれている。向こうに見える建物は天理大学だ。

神殿はいつもと変わりないように見え、賽銭箱もない。登壇して「おぢば」に行けばあるのかもしれないが、信者でもない僕が行くのは気が引ける。

ところでこの紋、天理市の市章によく似ている。市章は、丹波市町を中心に5つの町村が合併したから、という説明がされているが、これは後付けではないだろうか。


門松もあったが、普通よりも赤い色が少ないような気がした。


ところで近くの田町に祝田(はふりた)神社という社があるが、同じ梅鉢紋が掲げられていた。

由緒書を見ると祭神は豊受であるようだが、なぜこの紋が?
古来、神社は天皇家の管轄とされ、紋は32弁の菊の御紋のはずである。一体どういうことだろうか?

そういえば以前に京田辺の一休寺を訪れたときに一休の墓があったが、後小松天皇の落胤とのことで菊の家紋があり、墓地は宮内庁の管轄となっていた。









天岩戸のある日向大神宮

2020-12-28 13:23:00 | 日記
日向(ひむかい)大神宮は、京都南禅寺のすぐ南にあるが、南禅寺からは行けない。大きな道から、車がすれ違えない狭い道をあるいは登りあるいは下りしてようやく辿り着く。途中、車の底が擦れた。

社伝によると485年ぐらいに、高千穂から神跡を移して創建されたとのこと。ここは下宮と内宮があり、京の伊勢と言われる。下宮を登ると小さな太鼓橋があり、澄んだ池を跨ぐ。

内宮は意外と大きく、檜皮葺の立派な社殿だった。


さて内宮を拝むと、左手に少し登る。すると、今回の目的である天岩戸が見える。

近くに行くと中に入れるようなので、背をかがめて進んでみた。

奥には小さな祭壇があり、その向こうは出口になっていた。





洛西竹林公園を散策する

2020-12-18 19:41:00 | 日記
桂川の西に洛西竹林公園がある。この辺りは広大な竹林だったが、住宅化の波で縮小してしまった。それを残すため、1981年に整備されたらしい。

入口でまずキンメイモウソウが出迎えてくれる。黄色の幹に青い筋が混じる、美しい竹だ。公園に入ると、竹の資料館という建物がある。

各種の竹材が陳列され、種子など珍しい標本が見られる。

建物を出ると、回遊式の庭園となり、110種類の竹を見ることができる。

これはクロチク。名前の通り幹が黒い。

こちらはコマチダケ。2m程の高さで、葉が非常に小さく、密集している。所謂 竹とは風情が異なる。

そしてキッコウチク。生えてるのを見るのは初めてだ。

出口を出ると辺りは竹林だった。嵐山のよく整備された竹林ではなく、ここはタケノコを採るための畑であり、農家の所有だ。しかし垣はよく作られていた。

下はかぐや垣。十二単衣を表現しているらしい。

正直、この地は当たりだった。
長々書くと退屈なので止めるが、散策には絶好の地だった。









飛鳥盆地を散策する

2020-12-18 07:36:00 | 日記
飛鳥の中心地は田んぼであり、あまり車で行くには適していない。そこで今回は歩いて回ることにした。
まずは飛鳥の入口、雷丘(いかずちのおか)である。

香久山の西側を南に行くと、右側に小高い丘に当たる。前から気になっていたが、どうやら登れるようなので足を踏み入れてみた。急な坂を登ると、頂上一帯は平たく、台地のようになっていた。

これは古墳ではなさそうだ。しかしかなり人為的な感じがする。

次に水落遺跡に行く。ここは水時計が作られた場所で、定時に鐘を突いて時間を知らせたという。ということは、当時の時間は江戸時代とは異なり、時の間隔は現代と同じく一定だったことになる。
ここから北を見ると、飛鳥盆地を北から塞ぐように天香久山が広がっている。

天香久山が特別な山なのはこれが理由なのだろうか。

続いて盆地の中を散策する。

基本は田圃なのだが、畦には彼岸花が目立つ。ここは蓮華というよりは彼岸花の名所なのかもしれない。
一画では発掘調査が今でも続いていたが、4〜5mは掘り返していた。説明文を見ると遺跡は何層にも重複しているという。これは同定が難しそうだ。

途中、小学生や中学生が幾つものグループになって散策していた。オリエンテーションのようなものらしく、時折先生らしき人がプリントを広げて説明をしていた。





西ヨーロッパの時雨?

2020-12-16 18:40:00 | 日記
このところ時雨雲が続いている。

最初はよく分からなかったが、地上数百mのところに縞状の黒い雲が続き、それが途切れると青い空が覗く。どうやらこの雲の上空には雲がなく、澄んだ秋空が広がっているようだ。
分かったが、中々感覚が追い付かない。太平洋側だと、このような空は経験出来ないのだ。

黒い雲、その上部は光が当たり白または薄いピンク色に輝く。非常に美しい。

そういえば、西洋中世の絵画にこのような空を見た気がする。
ブリュッセルの天気では「晴れ時々雨」という表現をよく見る。彼の地では年間200日雨が降ると言われるが、降水量は年間を通して月50mmぐらい。
暖流の東にある陸地という点で、今の季節、西ヨーロッパに近いのかもしれない。