「入鹿神社」という神社があると聞いて行ってみた。
畝尾駅の北西数百メートルの場所で、小綱町にある。この辺り、道が狭くしかもクランクが多い。対向車を避けているとやがて2mもない道に迷い込み、何度か側溝や田んぼの端に掛かり車体が大きく傾く。
やっと神社に辿り着いた。
拝殿はこちら。
この奥の本殿にも自由に入ることができる。それどころか、QRコードで説明を聞くこともできる。
幟には、日本で唯一蘇我入鹿を祭神とする神社である旨が記されている。
どういう経緯なのか分からないが、この神社への地元の崇敬は大きい。
明治維新で、流石に蘇我入鹿を祀るのはまずいと明治政府がスサノオに変えるよう言ったそうだが、住民の反対にあって合祀に押し留められたとのこと。
因みに、隣は蘇我町。蘇我氏が本拠とした地で、湖が引いていくのに合わせて比較的楽に水田を開墾できたという。蘇我氏の財力の原点であろう。
それにしても蘇我町、蘇我川と、蘇我氏関係の地名は多く残ってる。明智光秀と同じく、負けた者への正史の評価は厳しいということなのだろうか。