栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

エイシンフラッシュに脈々と流れる「1/4独異系」(2)

2010-01-18 15:11:16 | 血統予想

中山11R 京成杯
◎13.エイシンフラッシュ
○9.タイムチェイサー
▲7.ブルーグラス
△11.フラガラッハ
×1.レッドスパークル
◎はドイツ血脈の使い方が巧い配合で、基本的には粘りや持久力に長けた血統。平均ペースになりやすい中山2000mは合っている。前走で内回りを捲る競馬で勝っているし、未勝利勝ち時に×は負かしているし、前々走は直線少し不利があって重賞2,3着馬の3着。×が1800m>2000mと思われるだけに、ノリならば軸はこちらだろう。しかし○▲△3頭も好配合でレースぶりにもそれぞれ見所があり、潜在能力ではヒケをとらない。

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アドマイヤテンクウはキンカメ×サンデーでMill Reefのクロスですからローズキングダムと似た配合ですが、こちらは祖母ガゼルロワイヤル(英オークス2着,ヴェルメイユ2着)にSicambreにディクタスにRibotにHerbagerと重厚な血ばかりが入るので、ローズのようなマイラーっぽい俊敏さはなく重々しく持続的に斬れます
だからラジオNIKKEIのように内をロス無く立ち回りでもしないと、中山内回りのスローでコーナーを回りながら他馬をスイスイ抜くような芸当は難しいのではないかと考えたのですが、まさか逃げるとは思いませんでした(^ ^;)

レッドスパークルはキストゥヘヴンの甥で、祖母ロングバージンがノーザンテースト×テューダーペリオッドでHyperion4・5×5。しかしプレイメイトとナスキロのクロスで母父ヘクターが強い体型走法ですから、やっぱりモノ差し馬に落ち着くのかなあ~といった印象
ヘクターの呪縛
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/f5bcbf61f1ddc4e5dc047dc92211d939

ブルーグラスはパドックで馬を見てもまだ後肢が薄くて、それこそ3歳春の本格化前のフォゲッタブルの姿とダブるものがありますね
デルタブルースやスリーロールスやフォゲッタブルが菊で激走するまでの過程を思い起こしても、秋までにパンとして賞金加算していければ…というぐらいの長い目でみたいステイヤーです
Graustark5×4
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/aeb86f60937189263c8093e89002e6d7

フラガラッハはデュランダル産駒ながらダ1800mで勝ち上がり。馬体や走法もあんまり父には似ていないので、わりと母方の血が強いのではないかと思っていますが、今日は前半行きたがったとはいえ、2000mだと1800mほど追って味がないのかなあ~という気もしました

「前走もゴール前で力を抜いてしまうんですね。それで並ぶとまた走るというところがあります」(藤原師)
未勝利勝ちがレッドスパークルとクビ差、エリカ賞がブルーミングアレーとクビ差、そして京成杯がアドマイヤテンクウとハナ差
相手が瞬発力系でも持続力系でも、とにかく馬体を併せて少しでも前に出てしまえば、あとは相手が伸びるだけ伸び続けるというレースぶりで、いつも大勝ちはしないですがいつも着差以上に完勝にみえるという、このあたりにドイツ+Hyperionベースの配合の奥深さがかいま見えますね~
エイシンフラッシュに脈々と流れる「1/4独異系」
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/6c279e95a73aa6be3158599e5043267f

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