栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

2/13,14の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2021-02-15 11:16:18 | POG

■『ディープインパクト好配合リスト(2018)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したラヴズオンリーユー(牝5歳)が日曜阪神11Rの京都記念(G2・芝2200m)を勝ちました。

○ラヴズオンリーユー(牝・母ラヴズオンリーミー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2016104648/
リアルスティール、ラングレー、プロディガルサンの全妹で、欧2歳女王Rumplestiltskinの姪。母母MonevassiaはKingmamboの全妹というピカピカの良血だ。ディープ×Storm Catはキズナ、エイシンヒカリ、ラキシス=サトノアラジン、アユサンなどと同じ。2歳デビューなら期間内2勝は堅い。(望田)

○ラヴズオンリーユー(牝・母ラヴズオンリーミー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2016104648/
セレクトセール1歳で落札価格1億6000万円。ラングレー(毎日杯-4着)、リアルスティール(ドバイターフ、毎日王冠、共同通信杯)、プロディガルサン(東京新聞杯-2着)の全妹。「ディープインパクト×Storm Cat」はキズナ、ラキシス、エイシンヒカリ、サトノアラジン、アユサン、ヒラボクディープなど多くの活躍馬が出ているニックス。2代母MonevassiaはKingmamboの全妹で、3代母Miesqueは80年代の世界最強マイラーという世界レベルの良血は魅力的だ。450kgを超えているので馬格も充分。(栗山)

■『ディープインパクト好配合リスト(2020)』で栗山求が推奨したアカイトリノムスメ(牝3歳)が土曜東京11RのクイーンC(G3・芝1600m)を勝ちました。

○アカイトリノムスメ(牝・母アパパネ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018104903/
ジナンボー(新潟記念-2着、小倉大賞典-3着)、ラインベック(東京スポーツ杯2歳S-3着、ホープフルS-4着)の全妹。母は牝馬三冠に加えて阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)とヴィクトリアマイル(G1)を勝った名牝。「ディープ×キングカメハメハ」はワグネリアンやデニムアンドルビーをはじめ多くの活躍馬が出ているニックス。上は気性的に難しいところが垣間見えるので、牝馬に替わってそのあたりが懸念されるところではあるが、問題なければ重賞級だろう。(栗山)

■『ディープインパクト好配合リスト(2020)』で栗山求が推奨したスノーハレーション(牝3歳)が土曜東京6Rの未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がりました。

○スノーハレーション(牝・母ココシュニック)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018105030/
セレクトセール1歳で落札価格9400万円(税抜)。富士S(G3)を勝ち天皇賞・秋(G1)で2着となったステファノス、クイーンC(G3)で2着となったフィニフティの全妹。「ディープ×クロフネ」はコンスタントに良駒が出ており勝ち上がり率がきわめて高く、「サンデーサイレンス、クロフネ、Seeking the Gold」のトライアングルも魅力的。5月1日生まれだが仕上がりは早めだろう。(栗山)

■土曜阪神10R飛鳥S レッドベルディエス(一口・望田&栗山、ディープ・望田)
■土曜阪神12R2勝クラス ヴァーダイト(一口&ディープ・栗山)
■日曜東京11R共同通信杯2着 ヴィクティファルス(一口・望田)
■日曜東京11R共同通信杯3着 シャフリヤール(ディープ・栗山)



エフフォーリアはエピファネイア×ハーツクライですから長手の体型でいかにも東京向きの重厚なストライドで走るのは血統どおりといえるのですが、この時期のエピファやハーツにありがちな緩さはあまり感じられず後ろもシッカリしてるので、ゲートをポンと出て好位につけられるし直線追い出しての反応もなかなかいいんですよね

共同通信はドスローの上がりのケイバになりましたが、残り400~200mの最速ラップ10.8、坂を駆け上がりながらみんな最速ラップを叩き出すところで最も加速が良かったのがエフフォーリアで、そら見た目に完勝ですよね

なぜ3歳2月の時点で適度に締まりがあり後駆がシッカリしていて加速がいいのかというと、母母ケイティーズファーストがKris産駒でRelance=ポリック4×3をもつパワーマイラーだからでしょう



ケイティーズファーストは英仏で6Fと1000mのリステッド勝ち、産駒にはエリシオ産駒ながら洋芝1200の鬼としてならしたトールハンマー、トニービン産駒ながら関屋記念4着の逃げ馬ゴーステディなどがおり、エフフォーリアの母ケイティーズハートもハーツクライ産駒ながらダ1700~1800の先行馬でした(ケイティーズファーストの孫アドマイヤムーンも種牡馬としては専らスプリンターやマイラーを出しています)

エピファネイア×キングカメハメハのなかでデアリングタクトが最も成功し牝馬三冠を成し遂げたのは、母母デアリングハート(桜花賞3着,NHK2着)がDanzigが強いマイラーだからで、そこはエピファネイア×ディープインパクト×グレースアドマイヤで3歳秋以降にようやく本格化したアリストテレスとは対照的で、オルフェーヴル×ロザリンド(エピファネイア全妹)のオーソリティも青葉賞→アル共の間にかなり成長しましたが、この間にかなり成長するぐらい3歳春は未完成な部分がありました





すでにキングカメハメハ肌とディープインパクト肌とハーツクライの肌で成功している種牡馬エピファネイアの未来は明るすぎるしノーザンの寵愛を受けつづけるでしょうが、いずれの場合も3歳春クラシックで活躍するためには母母にマイラーっぽい要素が入って早期に締める必要はあるだろうと思うし、「1/4マイラー」はキーワードじゃないかと思いますね

ステラヴェローチェはバゴ×ディープインパクトでHeight of Fashion≒Burghclere3×4と重厚で、このHyperion的な粘着力が最大の武器ですから共同通信杯のような上がりのケイバではまああんなもんでしょうが、でも2歳時にマイル戦でハイレベルなレースができるのは母母オールザウェイベイビーがGrand Slamの娘でゴスホークケンの母だからでしょう



ラーゴムもオルフェーヴル×Candy Rideらしくまだまだ未完成荒削りなまま走ってますが、でも母母Enthusiastically(不出走)はDistorted Humorの娘でスピード優勢な北米マイラー血統です

アカイトリノムスメもディープインパクト×キングカメハメハで母母ソルティビッドがSalt Lake産駒の早熟スプリンターなのがポイントで、ワグネリアンはディープインパクト×キングカメハメハで母母は短距離の追い込みで鳴らしたブロードアピール

ディープインパクト×Unbridled's Songならば母母はFolklore(北米2歳女王)であるべきだし、バゴ×クロフネなら母母はインディスユニゾン(フサイチエアデール全妹)であるべきで、逆に父ロードカナロアの場合は、母がサンデーサイレンス×ロッタレースのエリザベス女王杯勝ち馬とか、スペシャルウィーク×Sadler's Wellsのオークス馬でクラシックホースが出ているわけです



まあハーツクライ×Lomitas×Tiger Hillなのにガラガラポンしたらデインヒルの赤玉がポロンと出て朝日杯をうなりながら勝つサリオスみたいなのもいることはいるんですが(^ ^;)、でも基本的なことをいえば、ディープ×サロミナとかディープ×マンデラとかは3歳春は未完の大器のままですよね

「エフフォーリア強いやんか…」とオーソクレースの会員が頭抱えてましたが(^ ^;)、エピファネイア×ディープインパクト×エルコンドルパサーで母マリアライト、ふつうに考えたらアリストテレスと同じ成長曲線になるはずやから、菊花賞でルメールに乗ってもらえたらエエんちゃいますか(・∀・)とは言ってるんですけどね

クイーンCはディープインパクトとキングカメハメハの血を引く馬が1~3着を独占しましたが、今の日本には、特にノーザンには、ディープ×キンカメとかハーツ×キンカメとかルーラー×ディープとかハービンジャー×クロフネとか、中距離×中距離の優良な繁殖が多いです

だからこそケイティーズファースト、デアリングハート、Folklore、インディスユニゾンのような要素を伝える種牡馬が今必要とされているのではないかと、ディープ肌やハーツ肌で皐月賞馬や桜花賞馬を出せる頑強マイラー種牡馬が待望されている時代だろうと、そんなことをよく書いているわけです

コメント (3)
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