みなさん、こんにちは。
10月に入り、王国も少し肌寒くなってきました。
今回は、以前紹介したマヌルネコをもう少し詳しく紹介したいと思います。
前回のブログ「マヌルネコのポリーちゃん」はコチラ。
見て分かるように、ずんぐりむっくりした体です。
体の特徴は横広がりの頭、平たい顔、短い足、耳が低い位置についているなどがあげられます。
では、なぜこのような体の造りをしているのでしょうか。
それは、マヌルネコが住む環境に秘密があるんです。
野生では、身を隠す場所がほとんどない平坦なステップや砂漠に生息しています。
(ステップとは、黒っぽい土壌に丈の短い草原が広がったような地域のことです。)
そんな中で、自らの身を隠し、狩りをして生きていかなければなりません。
その為、岩の上から目だけを出して獲物を狙うのに適応したのだと言われています。
その様子がこちら
向こうは隠れているつもりですが、しっかり目が見えていますよね。
可愛くて、思わず笑ってしまいました。
全然隠れれていませんが、こんなバージョンもあります。
よ~~く目を凝らして、探してみて下さい。
さあ、さきほど狩りのお話しをしましたが、マヌルネコの狩りのスタイルは待ち伏せ型です。
獲物に飛び掛かる前に、上の写真のようにすぐ傍の岩陰に近付いて獲物を狩ります。
また、動物たちは視覚、聴覚、触覚、嗅覚など色んな五感を使って狩りを行います。
みなさんに身近なイヌは、主に嗅覚を使いますよね。
マヌルネコは、主に視覚で狩りをするといわれています。
那須どうぶつ王国では、今年の秋からマヌルネコの展示場に環境エンリッチメントとして、生きたドジョウを不定期に入れています。
池でドジョウが泳いでいます。隠れて見ているつもりです
必死にドジョウを追います
ですが、なかなか上手に捕まえられず……
この表情…笑
タイミングが合えば、ドジョウを捕まえる所も見れるかも!?しれません。
こんな愛らしい行動や表情をたくさん見せてくれるマヌルネコですが、現在「準絶滅危惧種」に指定されている希少な動物です。
準絶滅危惧種とは、「今すぐ絶滅する危険性は小さいが、将来的に絶滅する危険性がある」と判断された種のことを指します。
絶滅の危機に瀕している動物たちに、私達は一体なにが出来るのでしょうか。
まずは、そんな動物たちの存在や、そんな動物たちの今を知ることから始めてみませんか?
準絶滅危惧種でもあり、「世界最古のネコ」でもあるマヌルネコ
ぜひ一度、会いに来てみて下さい。
飼育員 福本
〒329-3223 栃木県那須郡那須町大島1042-1
那須高原リゾート開発株式会社
那須どうぶつ王国