日曜日 正午ちょうどから山にはいりました。
今回は和泉山脈の(直川~井関峠~青少年の森~四つ池~直川)の約3時間ほどのコースを選びました。 標高600メートルあたりをくねくね上り下り 大阪との県境尾根道からの見晴らしは晴れた和歌山の町がキラキラ光っています。
2時間で青少年自然の森に到着切り開かれたフィールドは木陰にベンチや御影石のテーブルがあちこちに置かれ 僕と同じような単独行の人が昼寝していたり雑談のグループが陣取っていて静かな山もここは賑やかです。 20分ほど休みましたがまだまだ体力は大丈夫ヽ(^o^)丿 ここからは下りの60分・・・のつもりだった。 いつものルートで帰ればいいものを ちょっとコースを以前知人におしえてもらったコースに変えてみた、のがうんのつき。 そこからは聞いていたとおり、確かに山間の整備された起伏と蛇行の楽しめる小道でした。 足も進む、これは得した~と喜んで快調でした、がしかし いつになっても高度が下がらない 行けども下りかけてはまた登るの繰り返し、時計は3時をまわっていて 人っ子ひとり出会わない誰も来ない。・・・シーンさっきまで聞こえていた鳥のさえずりも消えていて 山は木立の影もずいぶん長くなり早めの夕暮れ前の雰囲気です。
足を速める、四つ池方面の矢印をたよりになんとか下にでたい。 人気の無い曲がり道にさしかかった時、突然けたたましく足元からバサバサと黒い影が飛び出した。 とっさにダダダと走りすぎおそるおそる振り返ると、それは山鳥が僕の足音に飛び立ったのだった。 僕も鳥もおんなじ心境だったのです。 もうちょっとでわ~~~っ!っと声出そうだったのにはおかしくてなんだか山の中で一人笑ってしまいとまらなかったのでした。 笑うのはしかしそこまで 気がつくとやっと急な下りに差し掛かりました。 いよいよ下の地道に出る雰囲気は今までの短いながら経験から確信しました、やっとおわりかなあ 時計は4時前になっていました。
ところが 下り道は途中で2股に分かれていて良くあるのですが ぼくは自分の置いてきた単車のほうに早くでたかったので あえて細い道を選んでしまった。
これが後悔のもと、道はさらに細く 周りの草木はより背高く小道に覆いかぶさってくるのです。いよいよ疲労がひざにピリピリと信号をだして引き返す勇気を萎えさせてきます。 足元数十メートルくらい下から水の音がかすかに聞こえてきます。
一番してはいけない谷筋におりようと 弱気な気持ちをどんどんおとしにかかります。 草むらを滑るように降りていくと確かに細いデコボコ岩の川に出ました。
ところが川のその先はというと 葦の茎がほとんどトンネルのように覆いかぶさり足元は日当たりが悪く、苔むした石が行く手をしっかり封鎖しています。 自然は僕を容易に通してはくれないのかああああ(>_<)
しかたなくよろよろと 今来た小道までさらに重くなった足をはこぶことになりました。 さらに僕は10時にパンを食べてからお腹に何も入れていない、今度は空腹とも戦わねばならなくなりました。 すなわち 疲労が一刻一刻重く体にのしかかるんです。 またまた山道をおそらく3キロほどもどりました。 草むらからは夕景間近の山々がいよいよ黒くなってきています。 あ~~神は僕を見放した~~~! 小心極まりここに僕の人生はおわったのだ
とそのときです すこし草むらが刈り取られたような形跡のある 緑の隙間を見つけました しかしそこから先はやはりイバラなどが深く生い茂っています。 時間は無い、なんとしても後30分で下の地道に出なければほんとにどうしようもなくなる!イチかバチか、ぼくは もう転げるようにその草むらの隙間から体を押し入れました。厳しい坂が 手荒く僕を迎えてくれます、登山靴にからみ両腕に巻きつく細くしぶとい葉っぱをかき分け かきわけ 歩くと言うより踏みつける格好でようやく やっとのおもいで 地道らしい土の地面に足を下ろした頃には いつのまにか両手に竹の枝をしっかり握っていました。 気がつくといつもとおる村道が見えてきたとき ぼくは両手のその杖を放り投げ スローモーションのように感動の生還を果たした満足感に満面の笑みを浮かべていたその姿を おそらく他の帰りがけのハイカー達は怪訝そうに 泥まみれのシューズに体のあちこちに草葉をつけてニヤニヤしている気持ち悪いおっさんがとても奇妙に映ったでしょう。
みなさんも山歩きは充分にお気をつけて あ~~つかれた!
今回は和泉山脈の(直川~井関峠~青少年の森~四つ池~直川)の約3時間ほどのコースを選びました。 標高600メートルあたりをくねくね上り下り 大阪との県境尾根道からの見晴らしは晴れた和歌山の町がキラキラ光っています。
2時間で青少年自然の森に到着切り開かれたフィールドは木陰にベンチや御影石のテーブルがあちこちに置かれ 僕と同じような単独行の人が昼寝していたり雑談のグループが陣取っていて静かな山もここは賑やかです。 20分ほど休みましたがまだまだ体力は大丈夫ヽ(^o^)丿 ここからは下りの60分・・・のつもりだった。 いつものルートで帰ればいいものを ちょっとコースを以前知人におしえてもらったコースに変えてみた、のがうんのつき。 そこからは聞いていたとおり、確かに山間の整備された起伏と蛇行の楽しめる小道でした。 足も進む、これは得した~と喜んで快調でした、がしかし いつになっても高度が下がらない 行けども下りかけてはまた登るの繰り返し、時計は3時をまわっていて 人っ子ひとり出会わない誰も来ない。・・・シーンさっきまで聞こえていた鳥のさえずりも消えていて 山は木立の影もずいぶん長くなり早めの夕暮れ前の雰囲気です。
足を速める、四つ池方面の矢印をたよりになんとか下にでたい。 人気の無い曲がり道にさしかかった時、突然けたたましく足元からバサバサと黒い影が飛び出した。 とっさにダダダと走りすぎおそるおそる振り返ると、それは山鳥が僕の足音に飛び立ったのだった。 僕も鳥もおんなじ心境だったのです。 もうちょっとでわ~~~っ!っと声出そうだったのにはおかしくてなんだか山の中で一人笑ってしまいとまらなかったのでした。 笑うのはしかしそこまで 気がつくとやっと急な下りに差し掛かりました。 いよいよ下の地道に出る雰囲気は今までの短いながら経験から確信しました、やっとおわりかなあ 時計は4時前になっていました。
ところが 下り道は途中で2股に分かれていて良くあるのですが ぼくは自分の置いてきた単車のほうに早くでたかったので あえて細い道を選んでしまった。
これが後悔のもと、道はさらに細く 周りの草木はより背高く小道に覆いかぶさってくるのです。いよいよ疲労がひざにピリピリと信号をだして引き返す勇気を萎えさせてきます。 足元数十メートルくらい下から水の音がかすかに聞こえてきます。
一番してはいけない谷筋におりようと 弱気な気持ちをどんどんおとしにかかります。 草むらを滑るように降りていくと確かに細いデコボコ岩の川に出ました。
ところが川のその先はというと 葦の茎がほとんどトンネルのように覆いかぶさり足元は日当たりが悪く、苔むした石が行く手をしっかり封鎖しています。 自然は僕を容易に通してはくれないのかああああ(>_<)
しかたなくよろよろと 今来た小道までさらに重くなった足をはこぶことになりました。 さらに僕は10時にパンを食べてからお腹に何も入れていない、今度は空腹とも戦わねばならなくなりました。 すなわち 疲労が一刻一刻重く体にのしかかるんです。 またまた山道をおそらく3キロほどもどりました。 草むらからは夕景間近の山々がいよいよ黒くなってきています。 あ~~神は僕を見放した~~~! 小心極まりここに僕の人生はおわったのだ
とそのときです すこし草むらが刈り取られたような形跡のある 緑の隙間を見つけました しかしそこから先はやはりイバラなどが深く生い茂っています。 時間は無い、なんとしても後30分で下の地道に出なければほんとにどうしようもなくなる!イチかバチか、ぼくは もう転げるようにその草むらの隙間から体を押し入れました。厳しい坂が 手荒く僕を迎えてくれます、登山靴にからみ両腕に巻きつく細くしぶとい葉っぱをかき分け かきわけ 歩くと言うより踏みつける格好でようやく やっとのおもいで 地道らしい土の地面に足を下ろした頃には いつのまにか両手に竹の枝をしっかり握っていました。 気がつくといつもとおる村道が見えてきたとき ぼくは両手のその杖を放り投げ スローモーションのように感動の生還を果たした満足感に満面の笑みを浮かべていたその姿を おそらく他の帰りがけのハイカー達は怪訝そうに 泥まみれのシューズに体のあちこちに草葉をつけてニヤニヤしている気持ち悪いおっさんがとても奇妙に映ったでしょう。
みなさんも山歩きは充分にお気をつけて あ~~つかれた!