お茶碗とお箸

なにしてあそぼ

ちんちん電車

2007-07-02 14:04:53 | Weblog
懐かしい響きの この乗り物に出会うことは地元ではもうない
だけども それに近い似たような電車はいくつかある
超ローカル線 貴志川線それと御坊を走る紀州鉄道だ

県海岸線沿いのほぼ真ん中にある
門前町 釣りがね饅頭の御坊市も時代とともに変わりつつある

その歴史をまもってきた旧市内を ローカル線紀州鉄道は
JR御坊駅から西御坊駅までの南北約5㌔をつなぐ

もとはもうひとつ南側に終点駅が存在したが 時代がそれを閉鎖した。
今は赤茶けた線路をぺんぺん草が覆い隠し 
電車の着かない プラットホームの四角い残骸が朽ちている

朝 曇っていたが まずは御坊駅の駐車場からとにかく その紀州鉄道の沿線をジグザグに歩いてみる この町にもなにか なんかあるはず

興味津々ひたすら町の路地から路地へ潜入・・
気がつくとよそ様の玄関 新聞を読むおじさんと出くわす
こんなときは (あついですねえ)と一言声をかけてみる 

そこここに空き地が目立つなあ
昔、薬屋さんにあった 無料の乗り物ウサギとカエルがこっちみてるよお

確かに静かだけど「本町」らしくお店やさんがぽつぽつ
だんご屋さんのショーケースには 三色のきれいなまん丸が串にならぶ
「今,食べられます?」と店のおねえさん。
「1本63円です~~!」
やがて水路の石橋をこえ  道幅からはとても想像できないほどの
大屋根が覆う広ーいお寺の境内には幼稚園の遊具が見え隠れ
  静かな町を歩く 
犬を連れたおばさん(私とこの子は同い年) らしい 
おじいさんのパン屋さんには
甘い揚げパンと 水分補給必然のメロンパンの2種類が
かたまって盛っておりました

歩いてあるいて2時間ほど やがて西御坊駅に到着 
ちょうど電車がのっそり 入ってくるところ
狭い駅舎から早速乗り込む 中は案外明るく 乗客3人
やがて 慣れた手つきの若い運転手さんがコックをシュシュウー ガッタン
僕らをのせて電車は無人のプラットホームから押し出る
ゴーーゴーゴー 静かな低い音が足元からきこえるが 
ゆっくりゆっくり走る 車窓全開 気分爽快 180円は安い 安すぎる

列車は家の裏側の間にただよう梅雨のねっとりした空気に
往生しながらも懸命に前に出る えらい がんばってんなあ 

さっき歩いたあの道が見える 青い田んぼにビニールハウスが光る
はるかカーブをえがいた先にJR御坊駅が見えてきた
つかの間の所要時間八分 総延長5キロほど
だけどタイムスリップしていた時間はそれよりもっとながかったようだ

紀州鉄道沿線ぶらり の画像ただいま製作中
でんねんホームページに近日公開  こうご期待