第3章 東アジア各国の戦力 韓国
2000年代 1
北朝鮮の侵攻
から
防衛するため
世界有数の陸上戦力
を
保有する
韓国
は、
陸上戦力を中心にした態勢
から
海軍、
空軍
を
重視したものへと変貌を遂げつつある。
陸軍
は
3個軍、
22個師団、
海兵隊
は
2個師団
で
陸上戦力60万人、
さらに
予備役27個師団、400万人
を
揃えている。
装備
は
韓国国産のK-1戦車シリーズ、
M48A5パットン戦車
など
戦車
を
約2200両、
K-9 155mm自走砲、
ゼネラル・ダイナミクス M110 203mm自走砲、
LTV/ローラル・ヴォート・システムズ M270多連装ロケット発射システム
など
多数の火砲、
ベル・ヘリコプター・テキストロン AH-1J/Fヒューイ・コブラ攻撃ヘリコプター
が
空から北朝鮮の機甲部隊、歩兵部隊を攻撃する態勢となっており
北朝鮮に対抗する。
また、
陸軍レンジャー部隊
陸軍特殊部隊、
警察特殊部隊(KNP-SWAT)
など、
テロ・ゲリラ・コマンド対処部隊
にも
力がそそがれ
北朝鮮・朝鮮人民軍特殊部隊、
北朝鮮・朝鮮人民軍コマンド部隊、
北朝鮮・朝鮮労働党作戦部工作員1500人~3000人、
韓国・主体思想派ゲリラ部隊、
韓国・親北朝鮮派ゲリラ部隊
に
対応している。
韓国海軍
は
現役3万3000人、
徴兵1万7000人、
予備役9000人、
艦艇
は
約200隻、
15万トン
である。
ウルサン級フリゲート
は
韓国初
の
国産水上戦闘艦
で、
満載排水量2180トン、
ディーゼル・ガスタービン推進、
兵装は
OTOメララ 76mmコンパクト砲
1門、
Mk141発射機
(RGM-84ハープーン艦対艦ミサイル8発)、
Mk32 324mm3連装魚雷発射管
2基、
30mm連装機銃
4基
で、
おもに水上戦闘を想定しているとみられる。
ウルサン級フリゲート
は
1981年から1993年まで
に
9隻
が建造された。
排水量に比較して、
兵装が多いため上部構造物が大きくなっており、
また
上部構造物
も
アルミニウム合金
でできており
ダメージ・コントロールに問題がある。
しかし、
問題は残しつつも
本格的水上戦闘艦
を
国産
したことは
韓国海軍にとって
大きな意義があったと思われる。
クアンゲトデワン級駆逐艦
は
満載排水量3855トン、
ディーゼル・ガスタービン推進、
兵装は
Mk45 127mm砲
1門、
Mk141発射機
(RGM-84ハープーン艦対艦ミサイル8発)、
Mk48垂直発射システム
16セル
(RIM-7シー・スパロー短距離艦対空ミサイル16発/RIM-162発展型シー・スパロー・ミサイル短距離艦対空ミサイル32発)、
Mk32 324mm3連装短魚雷発射管
2基、
ゴール・キーパー30mm近接防御武器システム
2基
である。
1998年から2000年までに
3隻
が就役した。
これは
KDX
と名付けられた
駆逐艦建造計画である。
クアンゲトデワン級駆逐艦
は、
海上自衛隊が同時期に導入した汎用護衛艦むらさめ級汎用護衛艦
よりも
満載排水量
が
かなり小さいにも
かかわらず、
海上自衛隊むらさめ級汎用護衛艦
よりも
重装備
である。
そのため上部構造物が大きくなっていてバランスが悪い。