子供の頃から大学へ入るまでお世話になったピアノの先生は
家からはかなり遠くにあって、いつも父が送迎をしてくれました
その当時は今のようなしっかりとしたレッスン体系がなく
生徒さんもすごく多くて来た順に弾き、順番がくるまでは
外で遊んで待つ
順番が来てようやく教えてもらうのだけど
時間も決まってなくてなんとなく終了~~
私はとくに遠くでお迎えがあるからか?いつも終わりの方で
じゃ~~んって弾くと、先生が”その音ではない、そういうタッチではない”と
最初の数小節から進まなくて、いつも間にか先生が連絡をしたのか?
父が迎えに来ている
今だったらこんな指導は問題ですよね
それにすぐに”ちょっと練習をしていてね”と奥へ行ってしまい
考えると先生は夕食を作りながらやっていたようで
父のお迎えが遅いと、レコードで名曲を聴かせてくれるのはよいけれど
同じ部屋で先生とお子さんたちが夕食を食べているのです
信じられない指導でしたね
ただその先生は、知り合いが多く、受験に必要な音楽の指導の先生を
次々に紹介してくれて、歌、楽典、そしてピアノなど、大学の先生の
指導は受けられました
もちろん、音大へ進んだ人も多くて実力はあったのかな?
ただ、レッスン1曲を最後まで弾いた記憶はなくよくて1ページ
だから私は自分で指導する立場になってどんなに弾いてこない生徒さんでも
一応、全部弾かせてみるということにしていました
大きい人は時間が無くなってしまうので1ページずつだけど
あの先生のように2小節だけなんていうことはしません
その先生も歳を取り、うわさでは認知症になってしまったとか
月日を感じます