”富士山が雪の冠をかぶると今年も本栖湖のシーズンが始まる。”
この時期の釣り日誌は毎年同じような言葉が並んでいる。
初冠雪は少し前だったが一度溶けてしまったようで、
今回の冠雪が本来の姿のような気がする。
真っ青な空と白い雲、そして白い冠を載せた富士の頂
こんな景色を前に今年も釣りが出来ることを感謝しよう。
湖面には今日から解禁となったヒメマス釣りのボートが
水に浮かぶ落ち葉のようにかたまっている。
昨年良かったポイントは、今日は誰もいない。
春先より背の伸びた下草を踏みしめながら、
少しだけ早足で水際に向かう。
期待した通りのライズリングがあちこちに広がる。
少し遅れてきた二人組のフライマンとドライを浮かべるが
魚達は振り向いてくれない。
私は久々のスペイロッドを持ち出す。
久しぶりなのでキャストはぎこちないが、数投する内に少し思い出した。
ラインが綺麗にのびていった。
2,3回目のリトリーブの直後、久しぶりの魚信が手元に伝わってきた。
その後も数尾が愉しませてくれたが、その中に
正にBlueBackといえる1尾がいた。これほどのBlueBackには
いままで出会ったことがない。
写真を撮ろうとした瞬間に私の手からするりと逃げていった。
逃げる瞬間の写真からもそのBlueBackはよくわかる。
写真には手を加えていない。実際の色である。
この魚が釣りたくて今年もまた氷点下の本栖湖に通うことになる。
なんて美しい鱒なんでしょう!
富士山の冠雪も、本格的な秋の始まりを知らせてくれましたね。高原の冷気が、見えるもの全てをシャープにしてくれています。
厳寒の湖での釣りは、精神の鍛錬にもなりそうですね(^^;
ところで、初めてトラックバックというものにチャレンジしてみました。これでいいのかなぁ??