舞俳句会五周年記念句会・祝賀会(第一回「舞賞」授賞者発表)
舞賞第一回授賞者:小川楓子氏の授賞風景
記念句会風景
祝賀会風景
舞俳句会は、昨年創刊5周年を迎え、7月10日に横浜東口所在の崎陽軒で記念句会及び祝賀会を開催した。記念句会・祝賀会には全国から60名近くの会員が参集し、盛大に行われた。
第一回の舞賞は、若手女流俳人の小川楓子氏(「舞」、「海程」所属)が栄えある授賞に輝き、記念コンクール部門では、第一席「空の幅」榊原弘子、第二席「手のひらの跡」川瀬朋子、第三席「冬菜花」中村草馬の各氏が授賞した。
(小川楓子氏の授賞作品20句)
人を恋ふ刧暑の昼はおろおろと
たれのか知らぬ失せものを手に鬼灯市
笹の露こぼせり仔馬眠るほど
ジュリエットいつしか目覚め草の絮
あさがほを摘みぬくわたくし消えぬため
うねりたる砂の手ざはりなる茸
小鳥来る夜に番地のありにけり
神さまはわたしを熊と思ふらし
太鼓むずむずメタセイコイアも冬木
ぴと言って雨を降らせていたちぐさ
手は骨を探してゐたり蛍舟
木瓜の実に枝のめり込む小暑かな
母は白夜のわたしは昼の匙のまへ
泣きがほのあたまの重さ天の川
聖骸布いくたび広げ花芒
鯛焼や雨の端から晴れてゆく
走ること息をすること冬木の芽
硝子ペン陽炎は手に冷たからむ
月光と土筆そろふる電車かな
バースデイ春の嵐とともにあれ
コンクール授賞作品は省略する。因みに拙句は、自選五句とミニエッセイ「俳句について思うこと」として他の投稿者と共に掲載された。上記授賞句20句についての評論は読者にお任せする。
平成28年度「舞賞」については、項を改めて掲載の予定。
(平成28年11月28日記)
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