ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ミンスク州のホットスポットでとったキノコ

2012-03-16 | 放射能関連情報
 ベラルーシ人の友人から聞いた話です。この人の同僚が自分の奥さんとミンスク州ビレイカ市の近くにあるホットスポットへ去年の秋行きました。
 このホットスポットはチェルノブイリ原発から400キロ離れたところにあります。
 この森は危ない、と思いつつもキノコをたくさん拾いました。
 そしてミンスクへ持って帰って来ましたが、周りの人から
「そんなキノコ危ない。食べないほうがいい。念のため検査したら?」
と言われたので、検査に出したところ1キロあたり4500ベクレルでした。
 基準値を超えてしまっています・・・。
 結果を聞いた友人たちは
「ほら、言わんことじゃない。食べたらだめだよ、そんなキノコ。」
と言いました。
 
 その人は家で奥さんに検査結果を告げ、
「食べるのやめよう。」
と言いました。ところが奥さんは
「せっかく採ってきたのに捨てるなんてもったいない。絶対いやよ。私は食べる。」
と反対し、夫婦喧嘩となりました。
 (女性のほうが放射能に危機感を抱いている場合が多いのですが、この夫婦は逆のようです。)

 友人は
「そんなに食べたいなら、よくよく洗って、何度も煮て煮汁は捨てるようにすれば?」
とアドバイスしました。
 その後この夫婦がキノコをどうしたのかは知らない、と言うことでした。

 チェルノブイリ原発事故が起きてから25年半の時点でこのような状況です。