ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシのコロナウイルス感染者7281人。死者数58人

2020-04-22 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 4月22日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は7281人になりました。死者数は58人です。
 退院者数は769人です。

 集団感染が各地で発生しています。
 私が一番ショックだったのは、ジローヴィチ修道院の聖職者とそこにある神学校(ジローヴィチにありますが、ミンスク神学校という名称で、かつてはミンスクにあった神学校。イオシフ・ゴシケーヴィチはこの神学校の卒業生。)の生徒、地元住民合計41人が入院したことです。
 すでに1人は陽性反応が出ており、集団感染したおそれがあります。
 この修道院と神学校には訪問したことがあるのですが、神学校の生徒さんは寮生活を送っていて、大学寮と同じく感染リスクが高いです。
 しかも19日が復活祭だったので、その前は精進齋期だったので、肉食が禁止で、栄養バランスが取れた食事ができていたかどうかと言われると・・・(まあ、ジャンクフードを食べまくっているような人たちではありませんが。)
 そして最初の感染者が認定されたのが復活祭の翌日20日。風邪の症状が出ていたそうです。
 何となく、復活祭が終わるまでは、と思って無理してミサをしていた可能性があります。もちろん神学校の生徒は全員参加。
 そして復活祭が終わったとたん、感染が見つかった・・・ということです。
 19日にはこの修道院の教会に大勢の信者が来ていたと思うので、ジローヴィチが今後どうなるのか心配です。

 ベラルーシ保健省は、今度の連休は、できるだけ家にいましょうと呼びかけました。
 しかし、25日(土)は学校の春休みが延長になったので、登校日になると教育省が発表済み。
 そしてスボートニクは今年は4月25日ですよ、と1週間前になって発表。
 4連休が3連休になったのです。矛盾していますね。
 28日は日本で言うところのお彼岸なので、墓参りを兼ねて都会から地方の実家へ戻る人も多いです。
 その墓参りも行かないように保健省は国民にお願いをしています。
 墓地なんて屋外だから大丈夫、と思うベラルーシ人も多いでしょうが、そこへ行くまでの交通機関が混雑するのです。
 
 5月1日、2日、3日も三連休になるはずが、学校は1日は登校日になりました。学校へ行きましょう、と言われながらも、家にいましょうと言われても・・・。
 
 5月9日は戦勝記念パレードはするけれど、露店やコンサートなどのイベントはしないそうです。
 しかしWHOからパレードそのものを中止するよう勧告されています。
 
 次に明るいニュースです。
 ベラルーシでは今月末に血液の抗体検査を受けられるようになります。 
 ただし、これは有料です。自分の血液にコロナウイルスの抗体があるかどうか調べたい、という人は、指定の受け入れ機関へ申し出て、料金を払うと、抗体検査を受けられます。
 これで、抗体があると分かれば、ちょっと安心できますね。(コロナウイルスが変異を起こす可能性もあるので、完全に安心はできませんが。) また血漿提供者にもなれるはずです。
 さらに大勢の検査結果が集まれば、無症状のまま実は感染していた人の数が分かるので、人口のうち何割がすでに抗体を持っているか、予測できます。そうすると今後の感染の広がり具合も予想できるし、それに応じた対策方法を選ぶこともできるようになります。

 血漿回復法と合わせて進んでいくと嬉しいですね。
 娘の医大ではすでに、学生に対し、コロナウイルスに感染して、すでに回復した知人がいないか質問が回っているそうです。いたら紹介して、と言うことですね。
 本格的に血漿の提供者集めが始まったようです。