春から冬へ
ウイリアム・テル記念碑
ホテルの後方にアイガー
アレッチ氷河
イタリアの土を踏んでから6日目にしてスイスに入る
この両国を結ぶのはザンクト・ゴットハルド・トンネル(St.Gotthard-Strasentunnel)
私達のバスは列車に乗せられ国境を越える
ローマのうららかな陽ざしと白銀の世界…
まるでこのトンネルが春と冬の境界線
(1980年トンネルに平行してこの峠に自動車道路が開通したとか)
チューリッヒのホテルに着いた時には雪はみぞれに変わった。
途中ウイリアム・テルゆかりのアルトドルフやおとぎの国のようなシュピーツを訪れる。
ミルクとケーキとチョコレート、夕食にはオイル・フォンデュ(fondue bourguignonne)
これぞスイスの味と舌鼓を打つ!
翌日はユングフラウヨッホ登山。グリンデルワルトまではバス。左右に夢のような湖水地帯を
眺めはるかに雪を頂いた峰々を仰ぎつつ登る。ここは登山電車の発着駅。空を見上げると
雲ひとつない快晴。1050メートル、ホテルの後方にアイガーが座っている。
おもちゃのような登山電車でクライネシャイデックまで50分あまり。ここも山あいの街。
目の前には見渡す限り真っ白いゲレンデが続く。ここは2061メートル。再び登山電車に乗って
目的地ユングフラウに向かう。電車はやがてトンネルに入った。ここからユングフラウまでは
あの雪に覆われた山々の下を通る。要所ごとに電車はとまり、山肌に開けられたガラス張りの
展望所から次第に険しくなるアルプスの深い渓谷を眺める。
電車の終点はユングフラウヨッホ。駅はトンネルの中にある。3454メートルに達したのである。
クライネシャイデックを出てから数十分ぶりに外気に触れ、雪の反射を浴びる。
眼前に見えるのは険しい峰々とアレッチ氷河…冷たい荘厳なまでの世界!
下りの電車の中でのスキーヤー達との交流は歌声が響き渡り、この登山の締めくくりに
ふさわしい明るく楽しものだった…♪(3/10,11)