(1997年 2度目の訪問時に撮影)
オランダを発ちベルギー・ブリュッセルで一泊し
いよいよ憧れのフランス・パリ
地図を眺め、ガイドブックを読みあさり、昔かじったフランス語のテキストを引っ張り出し
事前にいちばんよく勉強したのがこのParis.
ミラボー橋の下を セーヌは流れ 我が恋も流る
アポリネールがマリー・ローランサンとの恋の終わりを詩った花の都
ノートルダム寺院
モンマルトルの丘
サクレクール寺院
シャンゼリゼ通り
コンコルド広場
シャイヨー宮からエッフェル塔を望む
メトロのチケット
サンジェルマン・デ・プレ教会
当時の手記より抜粋…(3/18)
パリ2日目…朝目がさめると、ぼたん雪が舞い、街は灰色に煙っていた。
しかし、ホテルの窓からはるか北方にサクレクール寺院が白く光り、手前にパンテオンや
ソルボンヌのドームが見える。きっと晴れる…
まずはシテ島にあるノートルダム寺院。内陣の美しさは言うまでもないが、遠景がいい。
特にアルシェベシェ橋を渡りきった対岸からの眺めが好きだ。
ルーブル美術館、チュイルリー公園の樹木を左右に眺めながらコンコルド広場に出る。
マリー・アントワネットらがギロチンの露と消えた場所。車がビュンビュン行きかう広場には
フランス革命も今は昔の語り草でしかないのだろう。シャンゼリゼを途中で折れて、アレキ
サンドル3世橋を渡る。パリで一番美しい橋、確かに橋そのものが芸術品である。(中略)
憧れのモンマルトルの丘に登る。ゴッホが描いた菜園は、もう見られないが、なお古い
パリの情緒が色濃く残る石畳の道は、遥か昔の郷愁を伝える。
モンマルトルの裏通りや階段は、今もユトリロの絵そのまま。どこから眺めても美しい
サクレクール寺院を見ていると、モンマルトルをこよなく愛し描いた芸術家達の気持ちが
分るような気がする。心落ち着くけれど、どこか切ない街のたたずまいである。
寺院の前からはパリが一望のもと。右手にエッフェル塔がかすんで見える。
ああ、モン・パリ!
パリ3日目…帰国後入行式を控えた銀行のパリ支店(オペラ座通り)を訪問。
そして、歩いてもそう遠くない距離をメトロでルーブルまで急いだ。
閉館時間まで2時間足らず。
さあ大変! ルーブル美術館はコレクションがあまりにも多いので、
ミロのビーナス、サムトラケのニケ、モナリザ、ミレーの晩鐘…
お目当ての作品を探すだけでも必死。素通りするに忍びない
名作の数々に後ろ髪ひかれつつ、やっと見つけた微笑の素晴らしさ。
仏王フランソワーズ1世の庇護の下アンボワーズで晩年を過ごしたダ・ヴィンチが、
この世を去るまでずっと手元に置いていたというモナリザ。
日本で公開された時、長蛇の列を作っていた作品をこんなにも近くでじっくり
見ることができるなんて。急ぎ足の芸術鑑賞だけど5Fの値打ちは大いにあり。
(1986年からはモナリザも大好きな印象派の作品もオルセー美術館に展示されていますね)
夜はパーティー、レストランはエトワールのすぐそば。初めてエスカルゴを口にする。
何という美味♪ 「こんなでんでん虫が食べられるか!」と呟いた人が1名いましたが…
ライトアップされた凱旋門とコンコルド広場はとてもロマンチック。夜風にコートの襟を立て
ながらシャンゼリゼを歩くと、フランス映画のヒロインのような気分を満喫できます。(3/19)