プチ・ギャラリー CoCo Hyunjae

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画像で綴る小さな小さなアルバム作り

海を渡った陶工②

2015-08-31 13:57:37 | 韓国ドラマ
ドラマ「火の女神ジョンイ」の主人公ユ・ジョンの倭国での生活を探して
村田喜代子著「龍秘御天歌(りゅうひぎょてんか)」を読んだ



主人公「百婆」のモデルは
金泰道(キム・テド/日本名:深海宗伝)の妻「百婆仙(ペクパソン)」
夫婦は文禄・慶長の役の際、鍋島藩に連れてこられた朝鮮陶工である。

本書ではこの夫(ここでは辛島十兵衛)の葬儀の様子が細かく描かれている
藩の役人も代官所も参列する功労者・十兵衛の葬り方を
仏式でなく朝鮮式でやると宣言して一歩も譲らぬ百婆の意地と誇り
皿山のやきものの里では親族だけでなく村中があたふた大騒ぎ
気丈な百婆にユ・ジョンの姿を重ねあわせ
「哀号~哀号!」の慟哭と葬送の歌が物悲しく響く陶工たちの世界に浸った。



百婆仙は1618年に夫が他界すると
1630年良質な土を求め一族を率いて皿山から有田町稗古場へと移る。
ここで指導者として作陶し続け1656年96歳でこの世を去ったという。
「有田焼の祖」と呼ばれる所以である。

余談ながら…
キム・ボムが演じた“キム・テド"はジョンの幼なじみという設定
実はこれが百婆仙の夫の名前だったのですねφ(・_・”)

関連記事… 海を渡った陶工(前編)


 

コメント
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