実家の親が施設に入り(入れたのは私だけど)。実家が空き家になって8年位経つ。
8年も経つと流石に、暮れのこの季節、築100年近いぼろ家は見るも無残な廃れ感が出て来た。
屋根の瓦は白くなり、軒下の瓦の裏側は雨に侵食されて今にも堕ちそうになってる。
祖父が素人大工で建てた大きな家だ。
家の中に佇んで居ても、寒い隙間風が音を立てて通り抜ける。
もう。。。この家に人が戻って来る人はいない。
妹夫婦があちこちを開け放したままにしていた襖や障子や窓ガラスを閉めて回った。
家自体が前のめりになるのが進んだのだろう、玄関の障子が片方が勝手に滑って動くし、もう片方は10センチも動かない。
床の間を見ても明らかに菱形になってる。
家の中は、今すぐにでも炬燵を敷いて、お茶でも入れれば寛げる状態にしてあるが、強い震度の揺れには きっと相当な恐怖を感じる環境だろうなぁ💦💦
晩秋のこの季節、この家に独り佇むと寂しさが募る。
「おかあちゃーーん ‼️おとうちゃーーーん‼️
おばあちゃーーーん‼️ おじいちゃーーーん‼️」
叫んでみたこともある。
応えてくれたのは寒い空気と隙間風。
実家の家の周りは、ウチに限らず空き家と超高齢者だけ家族と雑草が生い茂るかつての農地が広がる。
だが、村にほんの数軒、多世代で暮らしてる家もある。
だが、私にはこの家を守り通す体力も財力も後継者も無い。
今住んでいる嫁ぎ先さえ、今後廃屋と化すだろう家が2軒もある。
県外で育ち暮らした子供達にとっては、ここはただの不便な魅力無い田舎でしか無い。
農作業など草一本抜いた事さえ無い人達だ。 先日年賀状を作りに帰った息子の一言。「2つも家は要らんだろう」
2つも❗️ 3つあるんだよ。
実家は妹家族に貰って貰う様に言ってある。彼らはずっと地元で暮らし、姪夫婦も3人の孫達も居るし、実家の農地に野菜も少し植えて車で来てるらしい。
だが、彼らも便利の良い処に自宅をそれぞれに持ち、親の家もあるので、実家に住う必要は無し‼️
イノシシや狸が闊歩し農作物を荒らしてしまう土地を死守する気は無い。
ポツンと一軒家では無いにしろ、故郷が山と化して行く時が近いと思う。
独りでは過疎に太刀打ちは出来ないよ。
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