じいちゃん 脱走する②

今日は久しぶりに時間が出来たので　ブログの更新をしようと思う。
なんとまぁ・・2ヶ月経っていた。
危うくブログの壁紙も剥奪されるとこだったぁ・・

さてじいちゃんの事。　この18日で85歳になる。
私の父だが、後継の居なくなった実家の両親は　実家の近くの介護施設に預かって貰っている。
最初はショートで、そして1年半前から長期入所に変更できた。
入った当初は　糖尿、心臓病があって寒さで体調を崩して危機的状況になったり低血糖を起こしてブッ倒れたりで
家には一人で置いて置けなかったものの　まだ元気もよかったし、認知もモノの置き場所を忘れたりする位だった。
ただ・・「盗られた」意識は強かった。これも立派な認知症らしいけど。
もともとの性格が辰年の鼻っ柱の強い！！ので、引かないけど。
私が止めるのも聞かず、隠れ隠れ車の運転をして出て2度の交通事故を起こしてからはもう・・ただのおバカ老人で
無茶苦茶をやってくれた。
車のない田舎の生活は難しく、私は片道25キロ位の実家に日によっては3度も通う羽目になりクタクタになった。
病院の通院に付き合い、昼夜を問わず母の情緒不安定で呼び出されたからだ。
やっと！！やっと父も長期入所になると電話をもらった時は、いい年をして実家の玄関で電話を受けてから
そこにヘタリ・・やっと助けてもらえたと大泣きをしてしまった。　それくらい辛かった日々だったから。
妹も旦那もその頃はまったく理解して貰えてなかったし・・介護に。

さて最近、父は行動が異常だった。
9月に心臓病の病院に連れて行った時、最初は静かにしていたが、診察が済んで支払いの時、順番が待てなくなった。
顔見知りの事務員さんと掴まえて「早くしてくれ！」を無理を頼んだ。
沢山の人が待ってるので順番を守るのが社会的ルールだと言っても聴かない。
挙げ句、勝手に病院の出口に向かって歩き出した。下りのエレベータもあり、足のヨロついてる父には危ない。
後ろから行って首根っこを掴む羽目になったが振り払った。その直後に事務員に呼ばれてお金を支払う事になった。
順番飛ばしのまま・・・怒った顔の他の事務員さんに頭を下げて謝罪してから放っておけない父を追いかけた。
奴はもう病院の外へ出てる。
ガラス越しに見える父に腹が立って！！腹が立って！！
「また始まったよ　自分勝手な行動！！」これになんど恥ずかしい思いや危ない思いをしたことか・・
行ってブン殴ってやろうかと思ったが、それでは同じ穴のムジナ・・ぐっと我慢した。

自分自身で深呼吸をして　時間を作り、目で父を追い・・こっちを振り向いたから手招きをした。
すぐには来なかったけど・・しんぼう強く待った。わたし的には・・
ついてくるのを見計らって駐車場まで誘導していたら、途中で「どけー（どこへ）行くんなら？？」大きな声で言う。
自分の行動を私が怒ってるのを知ってるからだ。
「早うクルマに乗りんさい！！」と耳が聞こえ難いので大きな声で返事をしたら・・同じ駐車場にいたおばちゃんに（私よりは年上だと思うが）
叱られた！！
「アンタも行く道なんよ！！　優しくしてやんなさい」って。
何にも知らないのに大きなお世話じゃわぃ！！　って言いたかったけど・・我慢したよ。
「ワシャ！　タクシーで帰るっ！　おめえは勝手に帰れっ！！」
私が怒ってるのはちゃんとわかってるんだ！！　そこを受け入れたくないんだよね。奴は！
「いいから乗りんさいっ！！」　渋々乗った。

帰る道中　口を聞かなかった。
施設は田舎に有り、広域農道を通り、クネクネ道を下り帰って行った。
私は腹がたって仕方なかったし、通い慣れた道だったので手荒い運転で後部座席に乗ってる父に車酔いでもしろや！！と思って
ぶっ飛ばして帰った。
後で父が母に愚痴ったらしい「○○は男でもしないような荒い運転をする。ワシャァ　参ったで！」と。