歯医者に行きながら・・

今日は父の入れ歯のメンテの為に出かけた。

朝、実家に行くと母が小さい声で「爺さんに釘をさしておいた」「ん？何を？」
「施設にいかにゃ・・誰も世話をしてくれる者は居らんこになるいうて・・」
「ひとり暮らしてて　血糖値が下がったり、心臓発作が来ても　救急車はきてくれないし、誰も助けてくれん！　言うてやった！」
あちゃーー。朝からひともめしたんかぃな。
この二人・・どっちもどっち・・いや・・私もどっち？かな？　あの二人の子供だから・・へへへ。

車に乗って家を出た途端、今度は父が喋り始めた。（笑）　私はストレス解消用の人間か？

母にきつく言われたこと。自分は家にあのまま居たいが、そうしたら・私や妹の負担が増えること・・
あれれ？　少しは理解してるんじゃん。　まともな神経残ってるじゃん。自分の事だけを考えてるわけでも無さそうじゃん。
「婆さんがのぉ・・爺さんは救急車をあまり頻繁に呼びすぎたからブラックリストに載っていて　もう・・呼んでも来てくれんと言いおった。」
「救急車を頻繁に呼んだのはばあさんじゃ・・　ワシャ　せわぁねぇ！　言うても自分がどうしていいか解らんから　しょっちゅう救急車を呼んだんじゃ！」
婆さん、爺さんを脅してる。けっこう根性悪！ぷぷっ！
父の言い分が歯医者に行くために峠越えをする間中　続く・・・その言い分を聞きながら・・父と母の生活を思う。

何でも口に出す母。　口に勝てずに行動と頑固一徹で通す父。　二人に振り回される　私・・・
いろんな夫婦間の揉め事に　大人になった娘が　人生勉強の端っこを学ばして貰ってる気もする。
うちの両親に足りないのは・・計画性？　若い頃から　老いた跡継ぎのない老後になるのは解ってるのだから・・
自分たちは親を送った経験があるのだから・・もっと先を見越して生きてくればよかったのに・・って思う。

父の言い分のいろいろを聞いていて　思った。いつもは頑固一徹を通してるけど・・我侭・・気ままを言ってるけど、
本当は　ちゃんとわかってるんだなぁ～～～っと。
やっぱり・・おとうちゃんの人生もしっかり・・厳しかったんだなぁ～～～っと。

「もう・・終わりじゃ！」　そう言った。

歯医者で丁寧に痛いところを直してもらい　大事に扱ってもらって　穏やかな父の顔になった。
本当に丁寧に　親切に扱って下さる。　ありがたいと思っています。

続きはまた・・後ほど・・