南房総館山・なぎさの自然詩

ヤセウツボとウミガメの骨


館山湾内の海岸では黄色いハマニガナの花があちこちに咲いていました。
波打ち際近くを歩くとヤツシロガイが目に付いたので拾い上げ、ハマニガナの隣に並べてみたら結構カワイイ感じになりました。



ハマニガナにやって来ていた小さなハチの仲間。足にはたくさんの花粉を付けていました。午前中でこんなに花粉を集めるなんて、朝早くから働いていたんだろうなと想像しました。


ハマニガナなどの海浜植物が自生している砂丘には茶色い植物もありました。
これはヤセウツボといって地中海原産の外来種だそうです。ネットで調べたらマメ科、キク科やシロツメクサなどに寄生する植物とあり、葉緑素を持たないため、他の植物から栄養を奪って成長するそうです。
この砂丘にはキク科のハマニガナやマメ科のハマエンドウの群生があるので、ヤセウツボの栄養をまかなうには十分な環境なのだと思います。
地中から芽を覗かせているものや花の咲いていないものなど、かなりの数のヤセウツボを見かけました。


このハマエンドウもヤセウツボに栄養を与えているのかもしれません。
ハマエンドウの花についつい見とれて、しばらくの間眺めていました。



貝殻を探そうと砂丘から降りようとしたところウミスズメが。
何でこんなにとこに?というような波打ち際から遠く離れた場所にありました。
先日の台風1号の後に打ち上げられていたと思われます。


そしてこれはウミガメの骨です。
海岸のあちこちに打ち上げられていたものを集めました。
死んで海岸へ打ち上げられたウミガメは、NPOの方が解剖した後に埋設するのですが、先日の大雨で川が増水したために砂が流れてしまい骨が流出してしまったようです。


そしてビーチコーミングでは久しぶりのハツユキダカラ。
タマガイ科の仲間が好きなのですが、今日出会えたのはタマネコガイとフロガイダマシ。手前の白い巻貝がタマネコガイで、その左隣の茶色い模様のある巻貝2個がフロガイダマシです。
ビーチコーミングでは1cmに満たない小さな貝殻を探すため結構集中しているので、あっという間に時間が過ぎていて驚くこともしょっちゅうあります。
更に春の海岸は海浜植物の花を眺めたり、コチドリの観察をしたりと見どころいっぱいなので、たっぷり時間をかけて海岸散策するのが私の理想の過ごし方です。


コメント一覧

nekoja_cowry
190333innekoさん、嬉しいです。
ありがとうございます。
190333inneko
凄く楽しそうな所ですね、こう言うブログ好きですよ!
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