「北極星に願いをこめて」 (右脳のひらめき)

I'm your polar star in the journey of life.

餡子の思ひ出ぽろぽろ ~混沌とした闇鍋~

2011年04月23日 16時19分04秒 | 「妙」な「見」聞のある朋の不思議話

こんにちは。

伊勢の話がまとまらないうちに、餡子の話が書きたくなるのは、すいません、最近、ゴブること多くてね。なんせ、自力でゴブっているわけでもない。自発的にゴブりたいわけでもない。ゴブるってのは、霊障(神霊、心霊問わず)の状態を指しています。

伊勢ではちっとも美味しくなかった餡子。けれど、東京に来たら極上じゃんって思って、色々売り場を見て歩くんですけれど、主人がこういうんですね。

「おい、ケーキより、糖分大目だぞ。」

そっかー。ちょっと納得。お脳が、エネルギー不足なのかー。ケーキは脂分が多くて嫌になっちゃうけれど、最中や、柏餅が、どんどんお腹に入るのは、やっぱ、糖分目当てなのかな。でも、普通の状態で、そんなに餡子が欲しくなる程、私、餡子好きではないんだけれどな。

前に、主人の実家に、正月には毎回帰っていたときの話なんですけれど、その頃は、息子がいなくて、自分と主人で帰るんですね。そして、正月前に、大姑が、大きな鍋に、お雑煮を煮るんですよ。まぁ、彼女、とにかく、煮るか、しょうゆで焼くっていうメニューしかないので、煮るときは、徹底的に煮るんですよ。あんまり煮たら煮崩れちゃっても、もう平気。だから、鍋が出来あがった時は、心配でね。それこそ、ほんと、どろどろになっているんですよ。自分は、その前の年、その鍋を警備していなかったので、ドロドロの状態に手が出せずにいたら、姑が、自分用に「かつおだしの雑煮を作りはじめた」。もう、これは、起死回生、3日間飲まず喰わずの旅から、美味しいものを恵んでくださる神様のようなお雑煮。

んで、その翌年から、お台所に頑張って座って、警備し続けたんです。(笑)

もう、大小姑(主人のおばさんなんですけれど)、から、散々嫌味を言われてね。米も研げない、飯も作れない女とか、それこそ、あなたが嫁に来たのなら、自分の母親に作らせるのは問題があるだろうと。お前が作れって言うわけですよ。そりゃ、こっちにしてみたら、「喜んでぇ(庄屋風)」なんですけれど、大姑は、やはり台所が大事。絶対に譲らない。だから、作らないで、警備してたわけですよ。(前日まで東京で、フルフルに働いておきながらね)

すると、あるとき、主人の次弟が台所に来た。

ふむふむ見ていると、彼は、器用に台所から、餡子の缶詰を出してきた。どうも、備蓄しているらしい。ふうーん、お汁粉かなと思ったら、「いや待て(大笑)」奴は、それを止めなかったら、お雑煮の鍋に、「丸ごと」入れるところだった(驚)。

次に、主人の末弟が台所に来た。

ふんかふんか、歌いながら、マヨネーズを取り出して、「いや待て(大笑)」  やっぱり、お雑煮の中に入れようとする(驚)。

 

あぁ、神よ、この混沌たる(苦笑)お雑煮を護りたまえ。

 

そういう事があって、それを警備しつつ、止めたのだが、結局、その翌日、お雑煮は、恐ろしい出来栄えになっていた。弟たちは口々に言う。「あれを入れないから、美味しくないんだよ。」と。それで、次弟には、マヨネーズの存在を、末弟には、餡子の存在を教えたが、結構二人とも、「そんなもんでしょ」と言って譲らない。混沌たるお雑煮は、次弟と末弟にお嫁さん候補が出来て、それが正月にやってきた時まで、続いた。私があまりに、飲まず喰わずなので、大姑は心配して、何か、出前を取ると言う。けれど、その出前のラーメンは、既に伸びきっていて、凄まじく量が膨らんでいるラーメン屋さんだ。他に店はないかと思ったが、地理に詳しくもない私が、どうともできず、流石に、二泊三日で行くとか、三泊四日で行く時は、心の中で「断食帰省」と考えていた。

ちなみに、主人の次弟は凄まじく餡子聖人なのだが、餡子の缶詰を目の前に、キコキコ開けて、ぺろりと平らげられた時には、見ている自分が悶絶した。きっと、今の主人の気持は、その悶絶に近いかと思う(笑)。私は、農家脳を持つので、特に帰省に関して、「だから帰らない」と言ったことはなかった。主人は、飲まず喰わずの妻を目の前にしても、あまり関心はなかった。そういうもんかと思ってたと思う。宿泊の帰りには、体重が3キロ減っていた。帰省する前に、食いだめする癖も出来た(苦笑)。

息子が出来て、私たちは、主人の弟たちとは会わない日程で帰省しているが、混沌たる鍋がないだけ、幸せな日々を送っているのだが、よく考えると、混沌とした鍋が存在していた事を、嫁さん方に通報したい気分の今日この頃だ。混沌とした鍋には、じゃがいもが煮崩れてポタージュになり、にんじんが煮崩れてポタージュになり、ほうれん草が煮崩れてポタージュになり・・・・・餅まで半ば、煮崩れていて、探してもあまり見つからなかった。

主人に、今じゃ、「君、餡子好きねー」と言われ続け、嫌味を貰うのだが、そこまで、柏餅を食べるのに、言われたかないやー。

 

放っておくと、カレー粉が入ったり、コーヒーの粉末が入ったり。しょうゆが入ったり、ソースが入る。そりゃ、お雑煮から、遠心力思いっきりで、遠ざかっていく状態を、テレビも見ずに警備し続けたが、結局、出来上がり品は、食べられなかった。

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