前回の牛乳瓶型プラスチック容器を使ったキャッチタンクの失敗から、今回は水道管で使われる塩化ビニールパイプを使ってみました。d(・v・
とりあえず全体図。
んで、上の画像ではフタしか見えないけど、これがキャッチタンク本体。
これの右が上になります。
断面図解
*2020/07/03 図解画像追加
そしてこっちがキャッチタンクを取り付けるブラケット、と言うか、ホルダー。
左のC字形のやつですね。
パチンと手だけで取り付け、外すときはマイナスドライバーなどを差し込むだけで簡単に取り外せます。
嵌めるだけの非常に単純な構造ですが回転やズレも防ぎ確実に固定します。
こっちはマニホールド側。
中央の+ねじの頭が見える部品が今回作ったジョイント。
右に見えるコルゲートチューブの中に外径6mmのアルミパイプが通っている。
ホースはそれらをつなぐ部分に使い、全体的にコルゲートチューブで保護。
全ての部品を取り付けた後に30分くらい走ってみる。
街中、山中、速度が乗る直線道路などです。
そしてオイルキャッチタンクを作ってフタを取り付けていた理由がこれ。
実際にどれくらいの量がインテークマニホールド側に流れているのか。
上の写真を見ればわかるけど、たった30分だけでこれだけの量がインテークマニホールドへ、そして燃焼室へと流れ込んでいるのが分かった。
実際にはエンジン停止直後にフタを開けたとき、湯気のような霧化したオイルもあったのでもっと吸い込まれているのだと思います。
そして今回の塩ビ管キャッチタンクには装備していない、牛乳瓶型キャッチタンクで採用していた液化フィルターを省いてしまったので、もし塩ビ管キャッチタンクにも液化フィルターを取り付けていたのならエンジンオイルをもっと回収できていたかもしれません。
ま、どちらにせよ、たった30分でこれ以上のオイルを吸い込んでいる中から、わずかにこれだけとは言えど回収できたので今後を考えれば十分な機能を果たしているのだろうと考えます。
■改良すべき点
1.液化フィルター取り付け
2.現状でPCVバルブからインマニまで、上から下へとなだらかな高低差がある。これを牛乳瓶型と同じくキャッチタンクを最下にすることで、キャッチタンクからマニホールドの間でパイプ内に付着するオイルも、エンジン停止後はキャッチタンクへ自重で戻るようにすべき。
3.キャッチタンクへの配管接続はフタにすべき。タンクに溜まったオイルを簡単に清掃するため。もしくは配管接続より下側が外せる構造にすべき。現状では吸い出すか、ウェスなどを突っ込んで吸収したり、本体を外してひっくり返す必要がある。
■注意点
1.配管の内径が細く長いので、オイルが粘着したりスラッジ化して詰まりが発生する可能性を常に考慮する必要がある。特にインテークマニホールドに繋いでいるジョイント部分のパイプには内径2mmのオリフィスを組み込んであるので、エンジン停止後オイルが溜まり、冷えて粘度が上がるので要注意だ。簡単に調べられるチェック機構が欲しいところ。(PCV側を切り替えバルブなどで閉じ、口などで空気を吹き込んで流れるのを確認できればよい)
2.キャッチタンクの容量が少ないので、まめにチェックしなければならない。
3.ホースは前回のダイソーの園芸用から工業用耐油ホースに変えているが、注意は必要だろう。
4.負圧のみの配管なのではめ込みだけの部分もある。リークに注意が必要か。
■各部品の作り方
1.キャッチタンク
・40mm塩ビ管、エンドキャップ、ジョイント、ねじ付きフタを専用接着剤で接着。
・接続パイプを取り付ける。
・PCV側は内部で下に向ける。
・インマニ側はできたら上に向ける。
2.インマニジョイント
・20mmエンドキャップに19mm耐油ホースを奥まで差し込み、面一で切断。
・耐油ホースを取り出し、外に近い側に水道工事で使うシールテープを適度に巻き付けて、キャップに押し込んだときにホース内径が18mmより若干小さ目になるようにする。あくまでもホースの端にだけ巻き付けること。中央や奥側は手を加えない。
・もう一度取り出して、接続パイプを取り付け。そのあとキャップ内に薄くシリコンシーラントを塗っておいて、ホースにも段差部分に盛っておく。ホースを一番奥まで挿入して数日~放置する。はみ出しはきれいにふき取っておく。特にホース内側はきれいにふき取っておかないと、段差隙間などでエアが漏れたり、剥がれたシーラントがエンジンに吸入されたりするので要注意。
・インマニへの取り付けは、ぐっと押し込むだけ。適度な抵抗がなかったり、きつすぎる場合は失敗なのでシールテープのやり直し。
3.キャッチタンクのホルダー
・塩ビ管の残りを使ってC字形になるように、パイプの方向に切る。
・取り付けはタンクが一番厚みのあるジョイント部分にする。
・キャッチタンクに取り付けた時、キャッチタンク外周の半分より少し多いくらい、大体200度未満程度になるように調整する。
・取り付けた状態で四隅(角)から6~8mm程度内側に2mmの穴を空けてホルダとタンクを貫通させる。四隅の穴をあけるまでホルダとタンク位置がずれないように注意。
・ホルダを取り外し、タンクに鍋頭の木ねじを取り付ける。頭が少し浮いているくらいがいい。
・ホルダの穴をタンクに取り付けたねじの頭サイズに広げる。
・ホルダの片方だけ、内側に斜めの削りを入れておく。
・ホルダの片側にタンクのねじを引っかけるようにホルダを広げて、ホルダの反対側がもう片方のねじに当たったら、両側のネジ穴を合わせるように持ち上げてグイっと押し込むと、パチンとはまる。
4.ホルダを車両に取り付ける
*エアフィルターボックスの裏側から
・ホルダをキャッチタンクに取り付けた状態で、車両に取り付ける位置になる部分に小さな穴をあける。穴はキャッチタンクを貫通しないようにタンク側は位置を把握できる傷がつく程度で十分。
・ホルダと車両をつなぐネジ、4mmボルトを使った。
・ホルダに4mmの穴をあける。
・ホルダからタンク本体側に飛び出るボルドの穴の分だけタンク側に座繰りを入れる。(穴を掘る)
・ホルダにボルトを通した状態でキャッチタンクに取り付けできるのを確認したら、ホルダを取り外してホルダの車両取り付け穴をシリコンシーラントで埋めて表面をきれいに均す。穴以外の場所についたシーラントをきれいに落とす。
・ホルダをタンク本体に取り付けて、車両取り付け穴の周りに何か薄い板(私の場合は0.3mmアルミ板)を使って型枠を作り、カミソリの刃の隙間ていど以上の隙間がないくらいに仕上げます。(型枠の高さは1cm~)
・型枠をしっかりとテープや一時的な固定用のホットボンドなどでチョンチョンと間隔をあけて取り付ける。
・穴のシーラントが固まったら、型枠の内側に離型剤(シリコンスプレーや、車のワックスなど)を薄く塗り広げておく。
・型枠側を真上に向けて台などにテープで固定。
・ダイソーなどではない、ホームセンターにある800円くらいのエポキシ接着剤を混ぜて型枠に流し込み、つまようじなど先が細いものを利用して隅まできちんと詰めておく。エポキシ接着剤を混ぜる際はできるだけ空気が入り込まないように混ぜられるとなおよい。硬化は混ぜてから5分くらいで始まるので作業は手早く。
・1時間ほど置いて固まるのを待ち、型枠を解体する。ホルダをタンクから取り外して、ホルダの直径を小さくしてエポキシ接着剤で作ったスペーサーを取り外す。
・ホルダーの余分な部分をカッターなどで削り落とし、目の粗いサンドペーパーや平ヤスリなどで形を整える。特にエアクリーナーに当たる部分を平らに削る。
・きれいに成型出来たらスペーサーに残るホルダ側の穴の跡に垂直に5mmの穴をあける。穴もヤスリなどで面取りして角から崩れたりしないように加工する。
・スペーサーを完成状態のタンクとホルダーに取り付けて、問題がないかチェック。
・スペーサーを外してエアクリーナーボックスのちょうどよい場所へあてがい、穴の位置に印をつける。
・エアクリーナーボックスに4mmの穴をあけ、面取り。
・劣化防止のためにキャッチタンク本体、ホルダーとスペーサーに色を塗り乾燥を待つ。
・ホルダー、スペーサーをエアクリーナーボックスに取り付けて、エアクリーナーボックスを車両に取り付け。
5.配管
・各所をつなぐようにアルミパイプを加工する。
・エンジンの振動でエアクリーナーボックスが揺れるので、その揺れをぱいぷで阻害しないように接続部分に余裕を持たせるために、ホースを活用する。決してアルミパイプに力(振動)が直接伝わるつなぎ方にならないように注意する。
・パイプとホースにはバンド、そしてコルゲートチューブで保護。
完成。 (・w・
暇ができたら適当な画像を付けます。
んではまた。 ・v・)ノシ
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