弦楽器と鼻笛 Nekoya四弦堂

Nekoya製作の弦楽器や鼻笛をご紹介するブログです。

ソプラノダルシマー

2021-12-30 17:40:00 | 日記
ソプラノサイズのマウンテンダルシマーです。
全体を地元三重の尾鷲ヒノキで作ってあります。
スケールはコンサートウクレレ程度でチューニングはオクターブ上のCかDに。
あるいは弦を替えてGにも出来ます(本来ソプラノだとこちらでしょうか)。
ブリッジは、ジョニ ミッチェルが弾いている様な指板から独立したタイプにしてみましたら、普通のタイプより鳴りが良くなった気がします。
こちら在庫整理のため、ただ今ヤフオク出品中です。



冬は曲げ職人 バンジョーリムの製作

2021-12-27 18:40:00 | 日記
バンジョーのリムの作り方にはブロック式と曲げ式が有ります。
ブロック式はいくつかのブロックを作って積み上げてゆく方法。
曲げ式は曲げた薄板を張り合わせてゆく方法です。
簡単に言えばそうゆう事ですが、自分は曲げの方でやっております。
先ずは曲げやすい厚みに薄板を挽くのですが、大体3㎜以下にします。
薄くすれば曲げやすくなるのですが、その分回数を重ねる事になります。
曲げやすい材、割れやすい材色々あるのですが、2.5mmぐらいがちょうど良い様です。
この作業で使う、テーブルソウの歯がやはり2.5mmぐらいで丁度一枚の板を挽くのに同じ量の木屑ができてしまうわけです。
そうして出来た薄板をお湯に浸け柔らかくしながら、弦楽器製作ではお馴染みのベンディングアイロンで曲げてゆきます。
曲げた薄板を接着しているのが画像になります。
なかなか真円にするのが難しく、今はまだひたすら数をこなすだけです。


オービル ギブソンオマージュ F型マンドリン

2021-12-25 19:06:00 | 日記
偉大なる弦楽器製作家オービルギブソンをオマージュして作ったフラットマンドリンです。
もともとアマチュアの製作家だったオービルは、アマチュアならではの斬新なアイディアと一風変わった拘りを持っていたそうです。
有名なのは特許も獲った削り出しのアーチトップですが、サイドも薄板を曲げて作るのでは無く、厚板からの切り出しに強く拘った様です。
さて自分のマンドリンですが、そういった特徴をさらに強調して、トップは3センチの厚板から削り出したノンブレーシングアーチトップ、サイドバックはこれまた厚い一枚板からの削り出しとなっています。
デザインも設計図など勿論無く、写真を凝視しながらでも無いので、スクロール部分やポイントの位置など結果的にオリジナルな物となりました。
その他サウンドホール周りには3重のインレイ、ヘッドにはファットキャットを入れてあります。
ネックのジョイントもオリジナル。
その他にもスケールをギブソンより短めの350㎜としたり、指板をフラットにしたりとか自分の好みにしてあります。
当然ブルーグラスでお馴染みのF型マンドリンとはまるで違うサウンドキャラとなりましたが、自分としては悪くない音だと思っています。



4弦BOXギター

2021-12-24 18:03:00 | 日記

ゴードバンジョーの次に作ったはシガーボックスギターでした。

といっても本物のシガーボックスでは無く、自分で作った箱です。

最初は3弦のフレットレスで、ボトルネック奏法専用でした。

それから初めてフレットを打ったのですが、専用のレザーソウも持ってなくて苦労したものです。

当時はホームセンターで買える材や廃材など利用して作っていたのですが、それでもそれなりに鳴るのがこの楽器の不思議なところです。

最近また作って見たくなり出来たのがこれです。

技術は確実に進歩して、材もボディーは胡桃、ネックは桜とおごって見ました。

スケールは少し短めで500㎜、チューニングはギターの1から4弦と同じにしています。