テナーギターの新作ができました。
ジャンゴでお馴染みのマカフェリを意識して、アチートップにアレンジしました。
ボディーの長さに対して幅を大きく取ったのは、座って弾く時に楽な姿勢で弾ける様にです。
また12フレットジョイントにしたのも、なるべく腕を伸ばさなくとも弾ける様にで、年齢を重ねた身には楽に越した事はありません。
今回はなるべく軽く作りたかったので、サイドはオーソドックスに曲げで加工しました。
ただし板の厚みを4㎜にしたので、カッタウエイ側は曲げるのに苦労して、実際少し上手くいきませんでした。
次回同じ形で造るなら、いつものように切り出しの方が良さそうです。
ボディーの深さに関しては、サイドの幅を取るよりはバックのアーチを深くした方が、音の立ち上がりが良い様に思います。
また今回ネックをアフリカンマホガニーで造ったので、その辺りもかなり音色に影響があったと思います。
メイプルならトラスロッドを入れる必要も無く、もう少し芯のある音になるかも知れません。
トップのスプルースには派手なベアクロウが出ています。
ブックマッチでは無く、長めの材を半分にしただけのツーピースです。
さてこの手の楽器で頭を悩ますのがテールピースです。
通常テールピースからブリッジにかけて、弦は扇状に広がるのですが、その角度がきつ過ぎるあまり宜しくありません。
最初は市販のパーツで楽するつもりでしたが、結局ローズウッドで作りました。
この形は、自分の音楽の好みや演奏スタイルを考えての物で、なかなかユニークだと自負しております。
エレキも悪くはないのですが、自分としてはやはり生の響きに魅力を感じます。
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