弦楽器と鼻笛 Nekoya四弦堂

Nekoya製作の弦楽器や鼻笛をご紹介するブログです。

テナーリュート

2023-02-23 21:51:00 | 音楽

テナーリュートとはテナーバンジョーとテナーギターの間に位置するような楽器で、スケール、チューニングと共に奏法もほぼ同じです。

何故リュートなのか?ギリシャのブズーキなどもリュート属と呼ばれるので多分その為でしょう。

ベガやギブソンなどバンジョーメーカーが造っていて、皮の代わりに板を貼った見た目ままバンジョーといった物もあります。

バンジョーでは音が大き過ぎたり、メローな曲で音質が合わなかったりした場合にテナーバンジョーの代わりに弾かれていたようです。

1920年代の短い時期作られ現存する楽器は少ない様で、ギブソンの物などはマンドラに改造されてしまった物も多い様です。

因みに私のは以前3コースブズーキとして作ったのを改造しました。

テナーギターの方が正調にチューニングしてあるので、こちらはシカゴチューニングで弾いています。


Boxfiddle

2023-02-03 21:16:00 | 音楽
ギター、ウクレレ、フィドル(バイオリン)などなど、木の空箱を使った弦楽器が有ります。
元々は貧しくて楽器が買えない人たちが自分で作るため、手っ取り早くボディーに木箱を用いたのですが、今では沢山の愛好家が自作を楽しんでいます。
とりあえずネックをつけて弦を張れば音は出るのですが、いかに強度を稼ぎながら鳴りを得るか、音程を出してゆくかが難しいところです。
その辺り本格的な楽器作りとあまり変わる事はないのですが、あまり作り込んでしまうと面白くないと言うところもあります。
自分はネックは勿論ボディーも自作しているのですが、高級素麺や高級お線香の箱を使って作った事もあります。
最初の頃はやたらと頑丈に作って鳴らなかったのですが、数をこなすうちにツボが解ってきてよく鳴るようになりました。
バイオリンの様にとはいきませんが、上手い人が弾けばそれなりに良い音で演奏してもらえます。

ボックスフィドル3 - ヤフオク!

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所謂シガーボックスフィドルです。ネックはウオールナット、トップは檜、サイドバックは胡桃です。ペグはエボニー、テールピースはアルミ製です。指板は古いバイオリンの物...

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ボックスフィドル - ヤフオク!

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所謂シガーボックスフィドルです。ネック、サイド、バックはメイプル。トップは檜です。ペグはエボニー、テールピースはアルミ製です。ヘッドにネックの顔の彫刻、ネックは...

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ボックスフィドル 2 - ヤフオク!

ボックスフィドル 2 - ヤフオク!

所謂シガーボックスフィドルです。ネック、サイド、バックはメイプル。トップは檜です。ペグはエボニー、テールピースはアルミ製です。オールドタイムやジャグバンドの愛好...

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マウンテンバンジョー風 フレットレスバンジョー

2023-01-03 15:59:00 | 音楽
フレットレスの楽器が好きで、最近ではウードにハマってます。
弾くのも好きですが作るのも好きです。
何せフレット作業とゆう奴は正確さは勿論、何かと面倒くさいものです。
そんな苦労も知らず「ピッチは正確ですか?」などと失礼な問い合わせがあったりします。
が、そこはしれっと「精密機器で測ったわけでは無いので完璧だとは言い切れません」と返答します。
ご存じの様に弦楽器とゆうのは押さえ方次第で簡単に音程が変わってしまうものです。
そもそも音程の怪しい物は出しません。
この様な質問は野暮とゆうもので、それがわからない方には買っていただか無いのが無難です。
まあそんなわけでも有り、フレットのある楽器はあまり作りたくは無いです。
さて、バンジョーにはもともとフレットはありませんでしたが、現代ではフレットがある方が主流です。
日本ではバンジョーと言えばブルーグラスバンジョーなので、市場では滅多にフレットレスは見かけません。
しかしながらそれなりに愛好家がいる様で、それならばと何本か製作しました。
フレット作業の面倒が無い分お安くできるので、その辺りもメリットであります。
何より本当にお好きな方に買っていただけるのが嬉しいです。

ヤフオク出品中です。







ボックスフィドル

2023-01-03 15:02:00 | 音楽
様々な弦楽器を広く浅くそれなりにと言った感じですが、正直フィドル(バイオリン)だけは苦手です。
始めたのが40過ぎてですし、それでもちゃんと習えばよかったのかも知れませんが、完全自己流です。
取り敢えず音は出ますし、何曲か弾くこともできます。
ただしビブラートがかけられないのです。
もともとビブラートとゆうのは、クラッシックでもたまに使うテクニックだったそうですが、今や民族系のフィドル奏者でも当たり前のテクニックとなりました。
つまり、みんなの知っているバイオリン(フィドル)の音とゆうのはこのビブラートをかけた音であって、それが出来なければ上手くは聴こえないとゆうことです。
なので人前で弾くことは躊躇われるわけですが、フィドル自体は決して嫌いではありません。
時々弾いてみたい衝動に駆られるのですが、今は手元に有りません。
そこでボックスフィドルを作りました。
そこら辺に転がっている箱を使って楽器を作るとゆうのは、貧しかった昔なら当たり前で、物が溢れかえっている現代でも多くの愛好家が居る様です。
ともかく見た目に面白く、何より自分で作る楽しみと物語があります。
特に日本(さらに地方)でなら珍しがられ、人前で弾いても上手下手関係無く許してもらえる気もします。
因みに見た目程にはチープな音では無く、上手い人が弾けばとんでもなく素晴らしい演奏だっりします。
結局は「弘法筆を選ばず」とゆうことでしょうね。

3コースブズーキ

2023-01-03 13:56:00 | 音楽
ダルシリュートは大変気に入ってますし、面白い楽器だと思っています。
全音階フレットは多くの曲がイージーに弾ける反面、ブルースなどには適応出来ないとゆう欠点でもあります。
自分にもブルース系のレパートリーが有るため、試しに半音階フレットの楽器を作ってみました。
こうなるとダルシリュートとは呼べず、3コースブズーキと呼ぶことにします。
ブズーキと言えばフラットバックのアイリッシュブズーキが良く知られていますが、元々はギリシャの楽器です。
最初にアイルランド音楽に導入されたのはもちろんボールバックのグリークブズーキでしたが、早い時期から今の様な形になった様です。
とはいえ、アイリッシュとグリークではチューニングの仕方が違うので、別の種類の楽器と言っても良いでしょう。
本家のグリークブズーキも現在では4コースが主流ですが、昔は3コースでした。
昔のギリシャの音楽に興味があるとゆうのも作った理由です。
ネックはメイプルでスケールは580㎜。
レッドシダー削り出しのアーチトップ、アフリンマホガニーの削り出しアーチバックはどちらかと言えばフラットマンドリン(大きさ的にはマンドラ)的です。
抱え易く弾きやすいのですが、最近ではボールバックのグリークブズーキが(勿論3コースの)が欲しいのが本音です。