DXのため書庫を空にすることになった。
そのためには、国勢調査の結果を捨てなければならない。
どうしても必要なものはスキャナでスキャンせよ、
というお触れだけど、できるわけない。
大正9年の第1回国勢調査の結果はないけれど、
昭和35年以後はそろっているので、かなりの量だ。
普段はe-Statで必要な数値を参照できるので、
この冊子たちを見に来たことは過去10年で2回ほどしかない。
もし処分しても、県立図書館にはすべて所蔵されている。
この冊子たちに愛着があるかというとそうでもない。
でもなぜだろう気が進まない。
調査員が世帯を何回も訪問してやっと回収した調査票が
姿を変えたものだからかもしれない。
長い人は国勢調査を10回もされている。
5年に1度だから45年以上ということか!
回収しにいってすんなり出してくれる世帯はそうない。
忘れていたり、既に失くしていたり、やたら文句を言われたり、
日を変え時間を変え、何度も何度も訪問してやっと回収できる。
最近では部屋に灯りがついていても返事すらない。
報酬も見合わないし、もう何年か経つと調査員してくれる人は
見つからなくなるだろうな。
さあ、嫌だけど処分するか。
もう古文書をめくってデータを参照する時代ではない。
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