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ホラー映画「サイレン」

2020-04-07 18:00:13 | 感想

「サイレン」は2006年公開のホラー映画で、ソニーが作った和風ホラーゲームが原作です。

ゲームのサイレンは、私の好きな「グラビティデイズ」というゲームシリーズを手掛けた人と同じ人がつくっておられます。
なのでこのグラビティデイズもちょっと不気味な要素があったりして大好きです。笑

さて、話はサイレンに戻りますが、原作のゲームはプレイしたことがありません。
また、プレイ動画なども見たことがないので、世界観を全く知らない状態で映画作品を見ました。

原作と映画は話が異なるらしいのですが、いちおうゲーム「サイレン2」を元にして、映画は作られているようです。


以下、感想です(ネタバレを含みます)




一言であらわすと「惜しい」

全体としてはとても良いホラーで、最後まで楽しめました。
夜美島の不気味さ、サイレンの音の怖さなどは最高です。好きです。
ただベタなホラー演出もあったりで、私は笑ってしまいました。

見てて最初違和感を感じた部分
・弟は何も言わないし、すぐどこか行ってしまう。じっとしてろや…
・小屋で村人たちに囲まれてどうやって逃げたの?
・サイレンと村人豹変の関係性は? 等々

全てファンタジーの力のせいだとねじ伏せられるのかしら…雑だな…と思ったんですけど、そんなわけありませんでした。
終盤でなるほど。全て幻覚パターンでしたか。そういうの好きですよ。

弟の病気療養のために島へ来たけれど、変なことばかり起きて逃げ惑うヒロイン。しかし実際には弟はすでに死んでいて、それを自分のせいだと心に闇を抱えたヒロインによる幻聴幻覚だった。
こういう展開大好きです。

でも何が残念だったかというと、全てを説明しすぎなところです。

「サイレンがなったら外へ出るな」という言い伝えは、外へ出たら襲われるからではなく、サイレンが聞こえる人(殺人者)を外へ出さないための言葉だった

という種明かしは、ヒロインが病気だったことがわかった時点でわかるので、そんなに丁寧に解説されなくてもわかるよ…と冷めてしまいました。

あと話が前後しますが「サイレンは君にしか聞こえていないんだ」という台詞があります。
視聴者が明確に「これはヒロインの妄想だったんだ」と気づく大事な台詞です。
大事な台詞だけど、ダイナミックな演出過ぎて下手なエンタメ感というか…なんかダサいなあと思ってしまいました。

また、恐怖演出のために画面が真っ暗だったり揺れたりするのが激しくて、見ていられるギリギリレベルだったので、画として単純に見にくかったです。

そんなこんなで「惜しい」


全体的にはホントに面白かったです。
ヒロインが最後は殺人者になるというオチも救いようがなくてとても良いですね。


お化けや怪物が襲ってくるものより、人間自身が恐怖の起因であるホラー作品が好みです。



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