お月様が公転している

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フォースは我とともにある

2021-11-14 01:50:03 | 感想

スターウォーズの話です。

「マンダロリアン」からスターウォーズ沼にはまって半年。
これまでに映画のEP1~9や「ローグワン」「ハンソロ」はもちろん「クローンウォーズ」や「バッドバッチ」「反乱者たち」などの膨大な話数のアニメーション作品にも手をのばし、先日やっと見終わりました。
「レジスタンス」は見てないですが。

初期三部作のEP4~6を愛して崇拝している人の中にはプリクエルと呼ばれるEP1~3やシークエルのEP7~9をよく思っていない人もいるようです。クローンウォーズはなくていいと言う人もいる。
私なんかはマンダロリアンからはまったのもあって先入観なく「こういうものだ」と思って全作品受け入れられました。
むしろクローンウォーズがいらないなんて考えられない。
「アソーカ」というキャラクターは私のなかでなくてはならない存在です。

クローンウォーズは100話を越えるので全部見るのに本当に時間がかかりましたが、そのぶん愛着がわき大好きな作品になりました。
とくにアナキン・アソーカ師弟がお気に入り。二人は家族とまではいかない関係で、当然恋仲でもないけど、ただの友人でもない。そんな二人のことが好きなだけにシーズン5や7は辛くて泣きながら見てました。
数年後にアソーカを主役にしたドラマがDisney+で配信されるそうなのでとても楽しみです!アナキンも登場するそうで。暗黒面から解放されたアナキン(魂)とアソーカが再会してくれることを願っています。

バッドバッチはマンダロリアンと同じく子連れ物語。おじさんたちの奮闘が素敵でした。はやくクロスヘアーと合流してほしいですね…結局オメガがなんなのか詳細なことはいまいちわからなかったですが、その辺も今後描かれるのでしょうか。続きが楽しみです。

クローンウォーズ後のアソーカが描かれている「反乱者たち」はどうだったかというと、最初は見知らぬキャラクターたちに慣れずにいました。
主人公のエズラと、ジェダイとされるケイナンですら幼稚に思えてなんだかなーっと見ていましたが、最後にはどっぷりはまっていました。早くエズラが最高の家族のもとに帰れますように。

こうしたスピンオフ作品はあとづけではあるけれど、全てが相互に繋がっていて、見る価値がありました。
本当に頑張って全部見てよかったと思います。

来月はいよいよボバフェットのドラマの配信が始まります。それが終わっても来年はオビワンのドラマが。
次々とお楽しみが待ってます。




遠い昔、遥かかなたの銀河系で

2021-06-24 16:58:00 | 感想

6月は本当にあっという間に過ぎ去っていきました。仕事、休み、仕事、休みの繰り返し。
その休みのほとんどを「スターウォーズ」に費やしていました。

前々回の日記でスターウォーズ(以下略:SW)のドラマシリーズである「マンダロリアン」という作品にハマっていると記しました。
父がSWのファンで一緒に見始めたのがきっかけです。

父の影響で映画シリーズも一通りは見ていて、なんとなくの流れは分かるのですが、いまいち覚えておらず…
勢力や人物の関係などが曖昧だったので、この機会に全部復習することにしたのです。

episode1~6(デジタルリマスター版)はもちろん、新三部作の7~9も鑑賞。
スピンオフ作品のローグワンとハンソロはまだ記憶に新しいので省きました。

SWは技術的なことでエピソード順ではなくいきなり4から作られたという話は有名ですが
今回は物語をしっかり理解したかったので、わかりやすくエピソード順に見ることにしました。

順番に見ると、ルークよりもアナキンへの思い入れが強くなると感じました。泣きました。
とくにep.6で最後帝国を倒したルークをヨーダとオビワンとアナキンが見ている場面。
ダース・ベイダーの姿ではなくかつてのアナキンの姿なんですよね。
アナキンはなぜ道を間違えてしまったのかという悲しさと、救われて良かったねという気持ちで号泣。
新三部作でパルパティーンがカイロ・レンに対して度々「ベイダーの意志を継げ」などと言いますが、アナキンは暗黒面から救われて逝ったんだからもう蒸し返すのはやめてくれ!と思ってしまいましたね。

SWは一貫してパルパティーンが悪です。
めちゃくちゃ悪いヤツです。こいつさえいなければ…!と思う一方でep1~3での策士っぷりにスゴいなと思ってしまったり。

SWは制作された時代や国柄的に冷戦の構造(独裁の帝国vs自由の共和国)に影響されていると言われます。勧善懲悪ストーリー。(厳密にはそうでもないですが)
昨今は勧善懲悪モノより、何が悪で何が善なのか?みたいな物語の方がウケるし主流な気がします。

新三部作はそういった現代の価値観やコンプライアンス?にめちゃめちゃ気をつけて作っているんだろうなーという感じがしました。
マンダロリアンでもそうですが女性の活躍がスゴい。女性のパイロット、戦士、トルーパーは当たり前のように描かれています。そして俳優の人種も様々。
SWシリーズを見るだけでも世の変化の流れを感じられますね。

そういえば、SWのアニメ映画作品「クローンウォーズ」も見ました。
ジャバザハットの息子が出てくるのですが、ブサかわというのか、なんというか、とにかく可愛かったです。彼が大人になってもジャバみたいなワルにはなってほしくないなあ……
テレビシリーズのクローンウォーズは話数が半端ないので全部見るのは大変そうです。
ただマンダロリアンに出てくるキャラクターが出てきたりと繋がりがあるので、なんとなく見ておきたい気持ちもあったり。

とにかくスターウォーズの沼は深い。歴史があるぶんとてつもなく深い。
おかげで最近はずっと宇宙を漂っているような、そんな気分。



ホラー映画「残穢」

2020-07-19 21:18:00 | 感想

ホラー映画「残穢─住んではいけない部屋─」を見ました。
ずっと見ようと思っていたので、やっと視聴できました。ネタバレ含む感想をつらつらと書いていきます。

この作品は2015年に映画化されました。小野不由美さんの本が原作です。私は原作は読んでおりません。

***

「残穢」は「ざんえ」と読みます。字の通り「残っている穢(けが)れ」がこの作品のテーマ。
その土地で起こった不幸が、その後もずっとずっと不幸の連鎖を引き起こす。

一言でいうと、最高でした。
良いホラーに出会えたなと思いました。
原作は読んでいませんが、最初から最後まで本を読んでいるような展開の仕方です。
ビックリホラー要素も多少ありますが、あまり下品ではない。どちらかというと、静かに怖い、私好みのホラーです。

見終わったあとも、その日は恐怖感を引きずりました。
というのも、実際にあり得る内容だったからです。

冒頭は、怪談話をするかのような、ぼそぼそとした主演の竹内結子の声から始まりますが、粗い映像とよく合って、最初から雰囲気がとても良い。

オカルト作家をしている「私」は読者から送られる恐怖体験をもとに作品を書いていました。

そして、読者「久保さん」からの手紙が物語の始まり。
いや、厳密にいうと、もう既に始まっていたのですが。

久保さんの住む部屋で、何かが畳を擦る音がする。畳の間の戸を開けた瞬間、着物の帯を見た気がした、という話から二人は、着物を着た女が首を吊り、帯が揺れて畳を擦っているのではないか、と想像します。
その想像したシーンがかなりセンセーショナル。数秒間、首吊りの女が揺れている映像。このシーンは序盤ですが、かなり印象深いです。気持ち悪さが半端ない。直視するのがしんどい、見てて良いのか?と思わされる。

私と久保さんはやりとりを重ねるうちに、手紙からメール、電話するようになり、直接会うようになります。距離感が近くなっていくのが地味に面白い。
二人は久保さんの部屋で起こる現象について調べていきます。
その部屋だけでなく、マンション全体で何かが起こっている。引越した人の後を追うと、引越先で死んだ人もいた。

「何かある」と思った二人は、マンションが建っている土地自体を調べることになり、過去を探っていきます。すると次から次へと驚愕の話が出てくる。
昔の地図を照らし合わせて、誰の土地だったのか何があったのかを調べるシーンは恐怖とワクワク感がありました。
多くの奇妙な話の辻褄が合ったとき、ゾッとします。

次第に話は遠く離れた地域に伝わる話に繋がっていく。
かつて「私」に寄せられた他の読者の恐怖体験とも繋がり、業の深い、ヤバい話に触れることになります。
九州の館に行ったシーンでは、悪霊から守るために作られた仏壇と神棚が続く部屋が、妙な気持ち悪さを出していた。

冒頭のシーンが繋がったように、最終的に「私」にも繋がっていくんだろうと途中から予想しつつも、最後まで飽きずにドキドキしました。
炭坑封鎖による死者の怨念が根元。
そこから派生して、さらに派生して、穢れが残っていく。

ただ、ラストは少しチープでしたね。
オフィスで影が襲ってくる。部屋で首吊りの女がこちらを見ている。いかにも、怖いでしょ?て感じの見せ方。逆に冷める。
ラストだけ惜しいなーと思いました。でも後から考えると、最後はそれくらいチープでよかったかもしれない。でなければ本当に怖すぎる。

首を突っ込んで調べるのはやめて、それぞれ何事もなかったようにもとの生活に戻るけれど、後ろに赤ちゃんうつってるよ?!とか、子供が空(くう)をみてるよ!?とか、結局何も解決していないんですよね。
そしてきっとまた広がっていくんだ。
救いのない終わり。

見聞きしただけで呪われるっていうのが、「リング」や「らせん」ぽさを感じました。でもそれらの作品はかなりファンタジーです。
「残穢」の何がリアルって、実際に土地にまつわるヤバい話ってあると思うんですよね。

なぜかは分からないけど事故が頻発する場所とか、立地の問題もあるだろうけど頻繁に店が変わる土地とか、身近に結構あるんですよね。胡散臭いオカルトマニアみたいな発想ですが、「何かある」と思ってしまう。
日々起こる事故や火災、殺人事件、戦で死者がたくさん出た場所も日本各地にあるわけで、「何か」が残っている場所は珍しくないのかもな、と。
そう思うと、怖くありませんか?

とにかくとても良いホラー作品でした。



映画「すみっこぐらし とびだす絵本とひみつのコ」

2020-04-07 20:11:43 | 感想


「すみっこぐらし」の事は
すみっこが好きなサンエックスのキャラクターということしか知りませんでした。

サンエックスは他で言えばリラックマなどのキャラクターもありますが、可愛いキャラクターものは好きです!


昨年話題となったすみっこぐらしの映画作品を見てみました。
なんでも大人でも泣けるとか。

しかしこの手のゆるーいキャラもので映画って、逆に見るのがしんどいのでは?と思ったり。

申し訳ないですがそんなに期待はせず、とりあえず一時間で手頃に見られるのでチョイスしました。


以下、感想です。(ネタバレを含みます)


とにかく可愛い。可愛い作品。
動きもいちいち可愛いので癒されます。

それぞれのキャラクターの詳細は全然知らなかったので、映画の冒頭で紹介されたのはありがたかったです。
そんな背景があったのか!と、単に可愛いだけではないすみっこたちの魅力を知ることができました。


そして物語の核になるひよこ

自分の居場所探し→なかなか見つからないみにくいアヒルの子だったのか→違った→すみっこたちと一緒に暮らそう→できない

子供向けの作品なのでシンプルに終わるかなと思っていたら、意外と簡単にはハッピーエンドにしてくれない。

次第にひよこが気の毒になって、泣くまではいかなかったけれど心揺さぶられました。
思っていた以上の作品でした。

とても優しい世界ですよ…(*´-`)
コロナ騒ぎでお疲れの皆様、外出自粛しながらも癒されるのでオススメです。



ホラー映画「サイレン」

2020-04-07 18:00:13 | 感想

「サイレン」は2006年公開のホラー映画で、ソニーが作った和風ホラーゲームが原作です。

ゲームのサイレンは、私の好きな「グラビティデイズ」というゲームシリーズを手掛けた人と同じ人がつくっておられます。
なのでこのグラビティデイズもちょっと不気味な要素があったりして大好きです。笑

さて、話はサイレンに戻りますが、原作のゲームはプレイしたことがありません。
また、プレイ動画なども見たことがないので、世界観を全く知らない状態で映画作品を見ました。

原作と映画は話が異なるらしいのですが、いちおうゲーム「サイレン2」を元にして、映画は作られているようです。


以下、感想です(ネタバレを含みます)




一言であらわすと「惜しい」

全体としてはとても良いホラーで、最後まで楽しめました。
夜美島の不気味さ、サイレンの音の怖さなどは最高です。好きです。
ただベタなホラー演出もあったりで、私は笑ってしまいました。

見てて最初違和感を感じた部分
・弟は何も言わないし、すぐどこか行ってしまう。じっとしてろや…
・小屋で村人たちに囲まれてどうやって逃げたの?
・サイレンと村人豹変の関係性は? 等々

全てファンタジーの力のせいだとねじ伏せられるのかしら…雑だな…と思ったんですけど、そんなわけありませんでした。
終盤でなるほど。全て幻覚パターンでしたか。そういうの好きですよ。

弟の病気療養のために島へ来たけれど、変なことばかり起きて逃げ惑うヒロイン。しかし実際には弟はすでに死んでいて、それを自分のせいだと心に闇を抱えたヒロインによる幻聴幻覚だった。
こういう展開大好きです。

でも何が残念だったかというと、全てを説明しすぎなところです。

「サイレンがなったら外へ出るな」という言い伝えは、外へ出たら襲われるからではなく、サイレンが聞こえる人(殺人者)を外へ出さないための言葉だった

という種明かしは、ヒロインが病気だったことがわかった時点でわかるので、そんなに丁寧に解説されなくてもわかるよ…と冷めてしまいました。

あと話が前後しますが「サイレンは君にしか聞こえていないんだ」という台詞があります。
視聴者が明確に「これはヒロインの妄想だったんだ」と気づく大事な台詞です。
大事な台詞だけど、ダイナミックな演出過ぎて下手なエンタメ感というか…なんかダサいなあと思ってしまいました。

また、恐怖演出のために画面が真っ暗だったり揺れたりするのが激しくて、見ていられるギリギリレベルだったので、画として単純に見にくかったです。

そんなこんなで「惜しい」


全体的にはホントに面白かったです。
ヒロインが最後は殺人者になるというオチも救いようがなくてとても良いですね。


お化けや怪物が襲ってくるものより、人間自身が恐怖の起因であるホラー作品が好みです。