やっと、やっと言えました。
劇団三毛猫座 第六回本公演
「アンドロイドは毒をも喰らう」
無事、終了しました。
(撮影・諏訪原早紀)
公演は京都で8月20ー22日の日程で開催しました。
終演して二週間経ちましたがお客様から感染疑いの連絡はありません。まあ本当のところわかりませんがとりあえず。
緊急事態宣言下で、感染爆発している状況での公演。
映画館や演劇など観客が声を発しないような催しものは一応制限の対象外ではありました。
とは言っても感染状況は無視できないほど最悪。
「延期」は座組のスケジュール的にも弱小劇団の懐事情的にも不可能なので、とりあえずは感染対策をしっかり行って劇場が閉館したり座組に感染者が出る等の問題が発生しない限りは公演をすることにしました。
五輪同様、批判が来るかもしれないという覚悟です。
関西の小劇場界隈としては、やはり状況を鑑みて延期にする公演もあれば、出演者が陽性になって泣く泣く中止するところも多くありました。
どこも辛い判断を迫られていました。我々もいつそちら側になるかわからないね、と言いながら稽古をする日々。
去年延期した公演で、今年は一年ぶりに公演ができるんだよ、それにこれ以上もう延ばせないんだよ!なんて、こちらの都合はお客様には全く関係ありませんから。
何が正解か毎日考えていました。とにかくしんどかったです。座組はもちろんお客様の安全もかかっている。
そんな不安の中、幕をあけました。
今回の公演は、結果的に「成功」することができました。
緊急事態宣言下での公演で、直前に予約のキャンセルも相次ぎましたが、それでもどの回も沢山のお客様に来ていただけました。
有難いことに三毛猫座史上、最多の動員数になりました。
可愛い衣装がSNSで多くの反響を寄せ、ヘアメイクも、格好いい舞台美術と照明も好評。客演の役者の皆様は関西で大活躍されている実力派。
この作品のために尽力してくださった関係者の皆様のおかげで、ここまでの動員数になったのだと思います。本当に感謝です。
そして何よりもお越しくださったお客様、応援して下さった皆様には感謝してもしきれません。
今芝居を観に行くこと、行かない選択をすること、どちらもしんどいよなあと思います。
せめてこの状況下で来て良かったと思ってもらえるように全力でやりました。
公演場所はTHEATER E9 KYOTOという、いつもより少し規模の大きな劇場。
チケット予約開始前の時点では正直、我々がE9でやるなんて大丈夫?身の丈にあってる?お客さん全然入らなくてスカスカになる可能性が高いのでは?と思っておりました。
しかし蓋を開けてみれば、そんな不安は消し飛びました。
E9で公演して良かった、と心から思いました。
成功、できたから。
面白かった、良い作品を作れた、ウケが良かった、という成功だけでなく。
このご時世、公演の成功はまず感染のクラスターが発生しないこと。
皆様が感染症対策に協力的してくださったからです。
誰がいつどこで感染してるかわからない以上、「運」が良かっただけなのかもしれませんが。
それでも、本当に、本当にありがとうございました。
今回の公演は10月に「
観劇三昧」というサイトで配信の予定をしております。
また、3月に公演した朗読劇「くじらの昇る海底」も9月中に同サイトにて配信決定です。
会員登録をしていただいて有料での視聴になるかと思いますが、もしよろしければ観てもらえると嬉しいです。
今後とも劇団三毛猫座を何卒よろしくお願いいたします。
月