ロシア日記

~ペルミより愛を込めて~
日本語教師と雪のダローガと足跡

~サンクトペテルブルグ~
雪の上の足跡

ドレスデンの街角で

2013年03月22日 | 日記
 ナヨミと私はアンティーク屋さんに入りました。
 見つけたのは、赤い縁取りのされた繊細なスープ皿、丸い曲線を描く一口大のボヘミアングラス、そして昔の貴族たちが使ったであろうナプキン、テーブルクロス、染みがついているのもたくさんあります。
 布好きのナヨミはテーブルクロスと、アンティークのペンダントを、私はたまの夜のウォッカ用のボヘミアングラスを2つ購入しました。ひとつ、6ユーロとお値段も手ごろです。おそらく日本で買い求めたら一つ3000円以上するのではないかと思います。でも旅人にとっていつも問題なのは、持ち運びのことを考えると、陶器を思いっきり心行くまで買えないことです。だからそのためにもステキなヨーロッパの街に住んで、アンティークを買い求め、素敵な品々で部屋を飾れたらと夢想します。

 ロシアは好きだけど、そういう感じではないのですよね。残念ながら。そういうというのは、ヨーロッパのようにセンスがいいという感じではないんですよね。どちらかというと趣味の悪い緑の光が街を飾っていたりと、日本よりです。それに大きな声では言えませんが、建物もまったく美しいとは言えません。(プーチンさんは、明るいロシアのイメージつくりをがんばっているようですが)フルシチョフ時代に作られた誰にでも無料に貸し出す安普請のフラットのせいで、何の飾りもない味気ない建物の林立です。(プーチンさんには悪いですが)ロシアは極めて低い気温と美しさの少ない景観と無愛想な人と不味い食べ物を冷静にリストアップするとまったくもって観光に適した地にはなりえないのです。
 その点、イタリアは、美しい景観、建物、食べ物、ワイン、陽気な人々と観光業に必須のすべての条件がそろっているのにも関わらず、今このような悲惨なことになってしまって本当に残念です。