ロシア日記

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ロシアの食事事情 2

2013年02月11日 | 日記
ロシアの料理を一口食べても、いったい何で味付けをしているのか、とんと見当がつかないのです。一言でいうと無味なのです。ハンバーグのような形をした肉の塊があるのですが、ハンバーグを完成させる前の段階で料理を終了してしまったような出来具合なのです。おそらく牛と豚のひき肉から作られていると思われるのですが、塩胡椒で味付けされたのかも判然としないぐらい味が不確かなのです。友達のカーチャは名前からして生粋のロシア人なのですが、彼女も不味いと言っていました。
そして他には、マカロニの上に何かのソースで味付けされた魚が載っていることもあるのですが、こちらもマカロニと魚がまったくもってマッチしていないのです。
私は最初のころ、ロシア料理が口に合わずに、いったい何を食べればいいのだろうと路頭に迷い、ストレスになりかけました。今は自炊も覚え、あとは食堂で飲むスープはまあまあイケルことに気づき、お昼はスープとパンを食べることにしています。スープで有名なのは、『ボルシチ』ですね。あのビーツで染まったピンク色をしたスープの上に真っ白なサワークリームが載っているものです。けれどこれは実はロシアの料理ではなく、発祥はウクライナの地なのです。いつかポルトガル料理を一緒に食べた友人が、「ポルトガル料理があまり世界に知られていないのは理由があるハズなのだ」言った言葉が印象的でしたが、これとまったく同じでロシア料理がまったく世界に知られる代表料理がないというのは、理由があるハズなのです。それは、つまり、美味しくないからです。万人の舌をウナラセナイられないからなのです。

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