この間病院に行ったときに、「双極性障害が治るってあるんですかねぇ??」と担当医に訊いた。
「たとえば高血圧でも、運動療法で血圧が下がる場合と、そうじゃなく薬との併用で下がる場合がある。これは治ったといえるのかいえないのか。」
「はぁ。」
「ある程度コントロールされているどの状態を“治った”と本人と周囲が考えるかによって異なってくる。」
「はぁ。」
「ある人はちょっと落ち気味の方が安定していると考えるかもしれないし、ある人は軽い躁の状態の方がいいという人もいる。またその患者さんを取り巻く人たちがどう考えるかという問題もある。」
「主観と客観の間に“治る”とされるものが、存在するとすれば存在する。」
担当医の言わんとすることは判るのだが、わかったようなわからないような変な気分だった。