bowbowのゆううつ~Returns

双極性障害Ⅱ型(躁うつ病)サバイバー&共生模索中のbowbowの日常。

精神障害者と緊急事態宣言など。

2021-01-08 14:38:48 | 双極性障害・躁うつ病

再び一都三県に緊急事態宣言が出た。

精神障害者として不安なのはコロナ渦で薬を確保できるか、ということである。

東日本大震災や阪神淡路大震災でも思うのだが、
薬がないと病気を抑えられない精神障害者はいったいどんなケアを受けたのだろう。

精神障害は病気の寛解はあっても治癒はあり得ない。

もしボクが通っている病院でコロナ感染が起こってしまうと、病院の機能不全が起こる。

薬がもらえない→薬が切れる→寝られない→再発→入院。

自己防衛策としてボクは一ヶ月先まで薬の余裕ができるように受診している。

コロナならまだ他の病院やお薬手帳で薬を出してもらえるかもしれないが、
地震などが起きたらと想像するととても恐ろしい。

一体どうしたらいいのか、今度主治医に訊いてみるか…


双極性障害とカウンセリング。

2019-04-13 14:22:13 | 双極性障害・躁うつ病

数年ぶりの書き込みである。

もう一年になるだろうか、主治医に「カウンセリング(認知行動療法)してみるか!」と言われてカウンセリングを始めた。

以前、某有名カウンセリング研究所でカウンセリング(自由診療)を受けて、酷い目に遭っていたので、少し不安であった。

カウンセリングも精神科医もそうであるが「相性」というものがある。いくら有名な精神科医であろうとカウンセラーであろうと、自分との「相性」が悪ければ、関係は遅かれ早かれ破綻する。ラッキーなことに、カウンセラーとしては非常にドライでクールなうちの病院のカウンセラーはボクとは結構相性がよかった。

もともと認知行動療法に詳しいボクに普通の認知行動療法が効くわけがないのだ。カウンセラーは初期にそのことを把握し、いわゆる教科書通りの「認知行動療法」から撤退した。結局、カール・ロジャース的な「非指示的来談者中心法/対面法」に移行した。

何をしているかというと、単にカウセリング受診日までの自分の日常を振り返っていくだけである。ボクは自己肯定感が低いので(というか肯定感が高かったら少なくとも鬱にはならないと思う)、だいたい120%の勢いで仕事などをする。で、自己肯定感が低いので、それが周囲にどう評価されているのかに囚われる。そしてやはり自己肯定感が低いので、周囲から高い評価されても「ああ、あそこが駄目だった…」と落ち込む。これを「自虐的反省会」と呼んでいる。

早い話、カウンセリングを受けて何が変わったかと言えば、「他者に評価を依存しない」「自分のやれる範囲で仕事をする」「(病気などで)何もできない自分を責めない」という事柄である。もちろん、こうした傾向が皆無になった訳ではないが、意識するようになった。その意味では「認知の歪み」が多少修正され、形は違えどまんまと認知行動療法に嵌まっているのかもしれない。

何にしても、だいぶ楽になったことは確かだ。だって、このブログを書いている今だって、明日の仕事の準備があるのにこんなことしているのだから。以前だったら120%の勢いで必死になって準備をしていたことだろう。

まあ、言いたいことはカウンセリングは相性が合えば十分機能するものだということだ。精神科医もそうであるように。精神科医もカウンセラーも「相性」があることを頭において、駄目だったら迷わず変える、という姿勢も大事だと思う。

自分はいまの病院が合っているのだろう。だいぶ遠回りもしたし、酷い目に遭ったりもしたが、まあまあ順調である。


躁転あるいは陽性症状。

2015-07-13 21:47:34 | 双極性障害・躁うつ病

友人が一週間ほど上がり気味だったが、正常を通り越して躁転、あるいは陽性症状になってしまった。「あるいは」というのは彼の病名をボクが知らないからだ。

個人的には躁うつ病の躁転(急に酷い躁状態を起こすこと)に近い気がするが何とも言えない。

クリニック2階で面接をして1階に戻ろうとすると、その友人の怒号が鳴り響いていた。他のメンバーたちを相手に怒鳴っていたようだ。「死にたい」とも言っていたので躁うつ病でいる「混交状態(躁とうつが入り交じった状態)」に近いかも知れない。

結局、友人の担当医はその日いなかったので、別の先生が対応していた。

統合失調症や双極性障害(躁うつ病)を「脳の病」と考えるならば、友人が突然、躁状態に転位してしまったことも説明できるかも知れない。少なくとも一週間前には何の問題も友人には見受けられなかった。

自分も躁転を経験しているので人ごとではない。初めはうつが治ったと思って上機嫌になり、だんだん行動や買い物が加速していき、最後には近しい人たちを言葉で傷つけた。厄介なことその一連の出来事をボクははっきりと覚えていることだ。さらに厄介なのは今はネット時代であるから、ボクの躁転時の記録がメールに残っている。明らかに狂っていたんだと思う。

まるで躁うつ病の教科書通りに、ボクは躁転が終わったあと、急激にうつに突入した。そして自分がやらかしてしまった出来事が頭から離れず、何度も「死にたい」と思ったし、実際自傷行為にも及んだ。

その友人が「今回の出来事を覚えていなければいいな」と他のメンバーと話した。しかしたぶん少なからず記憶に残ってしまうと思う。この病は残酷だ。

クリニック・デイケアにはきっとしばらく来ることはできないだろう。ある他のメンバーは「Aさんの居場所はここしかなかったんだね。」と言っていた。尚更それならばクリニックに戻ってこられることを願わずにはいられない。


精神障害者と生活保護。

2014-10-20 13:38:19 | 双極性障害・躁うつ病

精神障害者は一般には寛解しているように見えても、多かれ少なかれ再発を恐れている。

たぶん精神障害者福祉手帳や障害年金2級以上の人でフルタイムで働ける人はごくわずかである。多くは見た目は健康でも仕事などの多くのストレスが重なった場合、簡単に再発する。そのことが判っているから就労が非常に難しい。見た目は健康であるから、周囲はだんだん仕事の負担を増やしていく。しばしば精神障害者の人はその期待に応えようとしてしまうので、オーバーワークになり仕事を続けることができなくなったりする。

たいがいそうしたことを繰り返している精神障害者は自分が少なくともフルタイムの就労が不可能であることを自覚していく。

そうなったとき、若いときには家族に頼って生活する訳であるが、結婚していて一方に収入がある場合はともかく、親の世話になっている精神障害者は精神障害者自身が歳をとっていくように親も歳をとっていく。ボク自身も親の家に住み障害年金で生きてきた訳だが、その親もいつまでも生きている訳ではない。先ほど言及したように障害年金のみでは生活は不可能である。親がいつか死ぬことは事実でそこで問題に対応するというのはストレス等の様々なリスクが起こってしまう。そうしたことを避けるために精神障害者は生活保護を申請して親から自立していくという課程をとっていく。

ボクの通う精神障害者デイケアではたぶん半分以上が生活保護で暮らしている。デイケアで就労に結びついている人はごくわずかである。

いまボクはアパートを探して引っ越しをし、このあと生活保護を申請しようとしている。ボク自身は週一回のパートの様なことをしている訳だが、上述のようにフルタイムに戻れることは非常に難しいし、できたとしてもかなりの年数を必要とすると考えている。

ボクの場合、障害年金+日雇いパート代の収入がある。生活保護は対象の収入が先行され、その足りない分を生活保護から補填するという方法をとっている。自分の場合はたぶん5万程度生活保護から補填を貰うことになるが、生活保護になると医療等の費用が補償される一方、社会的信用(クレジットカード)や生命保険等の解約が求められる。生命保険については一端解約すれば二度と入れない可能性がある。

精神障害者が生活保護を申請する場合、プラスの側面とマイナスの側面がある。

 

参考:kyupinの日記:気が向けば更新(精神科医)/障害年金と生活保護


仕事と生活保護。

2014-07-19 21:21:30 | 双極性障害・躁うつ病

なんか最近安定はしているのではあるが、仕事の復帰にまでは至っていない。

PSWと話していて、生活保護を申請したらどうかという話になった。仕事が再開できるようであれば、生活保護は切ればいいだけの話なのだが、一方で生命保険関係はすべて解約せねばならない。一応、何度かお世話になった簡易保険が積立型なので、これは生命保険と同様に扱われる。一度解約したら二度と入ることはできない。預金もゼロにしなければならない。だって自活できないから生活保護を貰う訳なのだから。

そこのところが生活保護の難しいところだ。

自分は精神障害認定2級なので、申請すればたぶん生活保護は通るだろう。主治医は「仕事があったらやってみればいいじゃないか。」というのだが、自分自身はいまのパート状態が適当な負荷かなと思っている。一気にフルタイムなどになったら、また前のようにがんばりすぎて、プツッと切れてしまう気がして怖い。

いちばんの問題は、よくある話ではあるが、以前の仕事に戻ったとして、給料は生活保護と大差ないと言うことである。専門職ではあるが所謂「ワーキング・プア」にボクの仕事は属する。なんとも切ない話である。だからといって、働ける状態になっても生活保護で過ごそうとは思わないけれど。

結構、精神障害者にとってはこういったことが難しいさじ加減で、周囲から見ると「もう元気に働けるじゃない。」などと言われたり思われたりしている。けれどしばしば働き始めてそれがきっかけになってまた入院なんてことも少なくない。そこのところを一般の人に解って貰うのは難しいんですよ。ホントに。

ボクの場合は主治医は「働けるきっかけがあれば働けるんじゃない?」というのだから、その言葉を信じてもいいのかもしれないが・・・。難しいところだ。

で、生活保護申請はどうなっていくのだろう。とりあえず申請することになるんだろうな。デイケアの仲間は生保受けながら頑張っているんだから(うまく言えないけど頑張っているんだよ、みんな。)、ボクもちょっとずつ頑張ろう。どこに辿り着くのかはよく判らないけれど。